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2017年1月15日

ひょっとしたら、ひょっとするかも

 そんなわけで前回の続き。札幌では恒例のキックオフパーティーが行われ、2017年シーズンを戦う選手たちが勢揃いしましたが、結論から言いますと、「昨季の主力を確保しつつ各ポジションに強化を施した」という、まっとうな意味での補強に成功したように見えます。

 昨季10試合以上に出場したメンバーでいなくなったのは、アルビレックス新潟に移籍した堀米悠斗のみ。チームの骨格が崩れずに済んだのは、昨今の札幌にはできなかったことです。

 その上での補強メンバーは、ベガルタ仙台からFW金園英学、MFキムミンテ、サガン鳥栖からMF早坂良太、ヴィッセル神戸からDF田中雄大、大宮アルディージャからMF横山知伸(期限付移籍)、そして横浜F・マリノスからMF兵藤慎剛という顔ぶれ。いずれも(少なくとも小野伸二や稲本潤一のような)ビッグネームではないものの、J1チームで実績を上げてきた(つまり、J1でも充分計算のできる)選手を多く獲得しているのがわかります。
 これまでのJ1昇格時も他のJ1チームから選手を獲得していましたが、人数は多くなかったですし、しかもそういう選手に限ってとっとと怪我をして離脱しちゃって、結局J2だった頃のメンバーで戦ってたりしてましたからね。これだけの人数を揃えることができたのはかつてなかったことです。

 やっぱりお金がないとダメなんだなぁ。
 
 そして、ヘイス、ジュリーニョ、マセードのブラジルトリオも無事契約更新と相成りました。これも大変に良いことですね。

 助っ人の補強はよく「ギャンブル」とも称されるとおり、どのチームでも当たり外れがあるわけですが、こと札幌においては大事なJ1のシーズンに限って失敗することが多く、獲ってきたのは自称ロシアリーグ得点王とか、かつてバイーアの英雄だった人とか、ただ外国籍枠を埋めただけで一度も試合で見なかった人とか、そんなのばっかりでした。

 こと札幌のようなチーム事情だと助っ人選手の力に頼る部分がどうしても大きくなりがちなのですが、それはつまりチームの命運をギャンブルに委ねざるを得ないということでもあります。俺王様のように当たれば大きいですけど、言ってみれば今晩のメシ代を競馬で稼ぐみたいなもんですからね。

 まぁ3人ともJ1では初めてのプレイではありますが、ヘイスのキープ力やキックの精度の高さ、ジュリーニョの突破力と得点感覚、マセードのクロスのうまさとボンズのめんこさはJ1でも通用すると思いますし、3人ともすでに1年間札幌でプレイしてチームのやり方や環境にも慣れてるでしょうから、戦力として充分に計算が立つと思います。

 というかよく考えたら、前年の助っ人選手が3人とも翌年に残るなんて、1997~1998年(ペレイラ、デリーバルデス、ウーゴマラドーナ)以来じゃないですか。だいたい、札幌に来る助っ人って、活躍しなければその年限りで退団だし、活躍したらしたでだいたい他のチームに持って行かれますからね。

 やっぱりお金がないとダメなんだなぁ(←結論)。

 懸念事項があるとすれば、去年も結局3人そろい踏みしたのって実は9試合しかなかったように、怪我がちなところですかね。とはいえ、その辺はチームも織り込み済みで、キムミンテを獲得したのもそれを見越した上でのことなのでしょう。

 今年からチームが保有(登録)することができる外国籍選手枠に関するルールが変わり、これまでは「国籍不問の外国籍枠3」+「アジア枠1」+「提携国枠1(アジア枠を使わない場合は2まで)」という条件だったのが、「国籍不問の外国籍枠5」となり、また提携国枠を外国籍扱いしないことになっています(他にもC契約やアマチュア選手の規定もあるのですが、ここでは除外します)。
 なお、提携国というのは正式には「Jリーグ提携国」といい、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタールの9カ国(2016年2月1日時点)が含まれます。

 これにより、札幌で言えば外国籍枠3(ヘイス、ジュリーニョ、マセード)、アジア枠1(クソンユン)、提携国枠1(イルファン)としていたのを、外国籍枠5(ヘイス、ジュリーニョ、マセード、クソンユン、キムミンテ)とし、外国籍枠から外れた提携国枠に、タイのチャナティップ・ソングラシンを獲得しています(チャナティップの契約は7月からの1年半)。

 とはいえ、試合に出場可能な選手は最大で4名(外国籍枠3+アジア枠1or提携国枠1)なのは変わりませんので、全員が試合に出られる状態であれば、このうち2名はベンチにすら入れないことになります。しかしスポーツ選手に怪我はつきものですし、怪我じゃなくてもソンユンやチャナティップは代表に呼ばれることもあるでしょうし、疲労でコンディションやパフォーマンスが落ちるときだってあるでしょう。そういう時に柔軟に対応できるようになるのはメリットですね。チャナティップは未知数ではありますが、タイ代表の時のプレイを見ている限りではかなり面白い存在になれそうなので、期待したいですね。

 いや実にまっとうじゃないですか。もちろん他のクラブに比べれば地味な補強ではありますし、「これでようやく同じ土俵に立てた」というくらいではあるのですが、かつてなかったくらいの順調っぷりですよ。ほんとにいいんですか。ちょっと順調すぎませんか。アニメとかだとこれなんか悪いことが起きるパターンですよ。二日酔いで練習参加して契約解除以前に酔んだくれて外泊許可書にサインしたら外人部隊に連れ去られたりしませんか。契約して魔法少女になったと思ったら変な石を本体にされたりしませんか。親友の助言で悪魔から人類を守るために戦ってたら実はその親友は大魔王だったりしませんか。

 大丈夫ですか。

 本当に大丈夫ですか。

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