サッカー百鬼夜行

第39節 対湘南ベルマーレ
2000.10.21(SAT) 平塚競技場

湘南ベルマーレ 0-3 コンサドーレ札幌
  0-1
0-2
名塚【16分】
播戸【68分】
エメルソン【89分】
スターティングメンバー
水谷 GK 洋平
時崎
小川
ホームレス
DF キャプテン
先生
健作
高田
中里
偽ディカプリオ
渡辺
和波
MF タブチ
ノノ
三平
優津樹
長作
酒井
松原
FW 俺王子
バンバン
偽ディカプリオ→小っちゃい松原【74分】
中里→堀【77分】
酒井→田辺【85分】
交代 優津樹→山瀬【39分】

試合の感想
 1部昇格への勝ち点を「1」にまで縮め文字通り王手をかけた札幌は、湘南ベルマーレとアウェイでの対戦です。ベルマーレ平塚時代、中田(現ASローマ)、名良橋(現鹿島)、田坂(現C大阪)らの日本代表を輩出し、天皇杯やアジアカップウイナーズカップ制覇など輝かしい実績を持っていたクラブも、親会社・フジタの撤退などで経営縮小を余儀なくされ、昨季の1stディビジョンでは最下位となり降格してしまいました。
 ほとんどの主力選手の残留に成功した同じ降格組の浦和とは違い、他の2部チームと比べて戦力的にも環境的にも上回っているとはいえないにも関わらず、「元J1」というだけで昇格候補に挙げられてしまうなど過剰に期待がかけられてしまったため、「Jリーグの森且行」と呼ばれています(いません)。

 もはや1部昇格の可能性のない湘南は、2,000人の札幌サポーターをはじめとして、7,500人弱(前回のホームゲームの2倍以上)の観客を連れてきたコンサドーレ札幌に感謝の気持ちを表してか、ラ王がないことに怒り狂い「愛してない人とはPしません」と欠場した前園など主力選手の何人かがいません。
 対する札幌はケガの田渕も復帰し前節に引き続き出場停止のDF森以外はベストメンバー。プレッシャーがないわけではないでしょうが、ベストメンバーが組めない無抵抗主義の湘南を攻め立てます。イジメ、かっこわるいですか?
 特に気合いが入っていたのがビジュで、前半にはドリブルで4人を抜くという、そんなことが出来たとは誰も知らなかったプレイを見せるなどキレまくりです。あまりにも冴えすぎたため勢い余ってイエローカードをもらい、その後原田主審に個人的にマンマークされるハメに。
 そして前半16分、優津樹が蹴ったCKをファーで待ちかまえた名塚がヘッドで押し込みゴール。ベルマーレ平塚出身の名塚は同化によってまったくのどフリーで、ともあれ札幌は昇格に向けて大きな先制点を得ました。

 プレッシャーから解放された札幌イレブン、その後解放されすぎて湘南に押し込まれる展開が続きます。すると岡ちゃん、前半39分に早くもレアカード(山瀬)を召還して4バックモード。もちろん生贄カードは優津樹です。
 その召還コンボが奏功し、後半に入ると試合は完全に札幌ペース。湘南も松原が孤軍奮闘しますが、何しろ湘南のバロムワンと呼ばれる彼のこと、2人は1人ですから、相棒の前園がいない状況ではいかんとも出来ません。それでもいいシュートを放つなど反撃の場面もありましたが、札幌最強のDF・クロスバーが立ちはだかり得点なりません。立て続けにチャンスを作る札幌は後半23分、抜け出したアウミールのシュートをGK水谷がはじいたところを詰めていた播戸が蹴り込んで2点目を奪い、試合を有利に進めます。
 このあと湘南の加藤監督が、覇気の感じられない湘南選手の中でこの日松原と並んで意地を見せていたフチカを引っ込めるという大胆な采配を振るったためますます松原が孤立し、攻め手がなくなってしまいます。その後も加藤監督は何を狙ったのかよくわからない選手交代を続けますが、俺王子をずっとマンマークしていたため疲労の色が濃かった白井は、「一緒にヒゲダンスを踊れるヤツ優先」という加藤監督の起用理由によりフィールドに残されました。
 さて、そうなれば興味が集まるのは俺王子の得点。今日決めれば通算得点が30点の大台に乗る俺王子はいつもの通りハッスルしますが、ご存じの通り俺王子は加減というものを知りません。というわけで何度もシュートを放ちますが、いつもの通りボールはことごとくディスカバリーの若田さんの元へ。しかしロスタイムにDFをうっちゃってGKと1対1になると、転がせば入るということにようやく気づいたのか、冷静にキーパーを交わして無人のゴールへインサイドキックで蹴り込みゴール。ロスタイムに追加点を決めるという、相変わらず死者に鞭打つのが得意な俺王子が試合を決定づけました。

 前節水戸相手に悪徳高利貸しっぷりを発揮した札幌は、今節は2年越しの1部復帰をよりによって1部から落ちてきたチームの目の前で決めるという、まるで母を亡くした子供の前でカーネーションの話をするようなイヤミっぷりを発揮、傷口に塩を塗り込むチームとして湘南サポーターの胸に深く刻まれることとなったのでした。

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