サッカー百鬼夜行

第42節 対ヴァンフォーレ甲府(テレビ観戦)
2000.11.12(SUN) 札幌厚別公園競技場

コンサドーレ札幌 1-1 ヴァンフォーレ甲府
播戸(PK)【73分】 0-1
1-0
0-0
0-0
金子【32分】
スターティングメンバー
小林 GK 伊藤
カツヲ
先生
健作
DF 仲田
渡邉
谷奥
タブチ
キャプテン
優津樹
桜井
長作
MF 阿井をください
新明
石原
土橋
倉貫
河村
バンバン
FW
金子
河村→高木【58分】
桜井→村田【58分】
古川→清水【74分】
交代 金→菅野【62分】
新明→神田【79分】

試合の感想
 今季厚別最終戦となった第42節は、2年連続の最下位が確定してしまっているヴァンフォーレ甲府が相手です。J2となってからは順位表の一番下がすっかり指定席となってしまっているせいか、現在のところメインとなるユニフォームの胸スポンサーも見つからない上ホームの観客動員も芳しくなく、お世辞にもチームが地元に浸透しているとは言い難い状況です。
 そのような中でも「身の丈に合った経営」で選手やフロントはがんばってはいるのですが、やはり他のチームに比べればいろいろな点でどうしても見劣り感が否めないため、「Jリーグのヒトエちゃん」と呼ばれています(ついお約束)。

 さて、前節に引き続き帰国中の俺王子、ケガの洋平、家族に不幸があったらしい森、ドナドナの山瀬と藤ヶ谷に加えて、前節赤紙を喰らったビジュ、同じく前節の黄紙で累積4枚のノノ、そして黄川田もケガで主力8人が欠場という、盆と正月が一度にやってきたかのような大変な騒ぎの札幌。GKが洋平の代役の藤ヶ谷、のさらに代役の小林、ディフェンス陣はワールドクラスの消えっぷりを誇る小松崎と、気づいたら相手のゴール前にいる健作、そして古川というイヤな方面の何かを予感させる3バックに、ダブルボランチがビジュの代わりに名塚、ノノの代わりにアウミール、トップ下には今季初先発の桜井を入れ、2トップが播戸と俺王子の代役の黄川田、の代役に今季初出場の河村といういまいち華やかさに欠けるメンバー。右サイドの田渕は戻ってきましたがケガ明けだけにベストの状態ではないでしょうから、こうして並べてみると車だん吉も思わず「たいへんだ!」といいながら登場したくなるような布陣です。
 ということで、優勝カップを持ってきた川淵チェアマンが見守る中、1万2千人の観衆を集めたサテライトのゲームがキックオフ。

 こういう試合に期待するのはやはり、これまで出場機会に恵まれなかった選手たちのがんばりです。来季に向けて存分にアピールしたい彼ら、まずは初出場の河村が開始早々右からのクロスにオーバーヘッドキック。シュートは惜しくもはずれましたが観客を大いにわかせます。しかしどうしたことかこのプレーのあとは試合からぷっつりと姿が消えてしまい、後半早々に交代するハメに。どうやらこのシュートが「オラの最後の元気玉」だったようです。一番最初に大技を使うのはジャンプ的にもよくないという見本でしたが、それよりも河村とともに引っ込められた初先発の桜井は、大技を出すチャンスすらありませんでした。
 試合は札幌がボールをキープする時間が続きますが、まぁ予想通り連携が悪い上、アウミールがボランチの位置に入っているためなかなか攻撃に絡めず、いい形を作れません。そうこうしているうちに石原に右サイド(小松崎のサイド)を破られ、折り返したボールを健作の上がったスペースに飛び込んできた金子に決められ先制されます。予感的中。
 1点を追う岡ちゃんは、村田を投入したり高木を投入したり4バックにしたり、たて笛をヒップホップに吹いたりおかまウェイを追求したり、まではしませんでしたが、73分のPKで同点に追いつくのが精一杯。途中惜しいシュートもありましたけど、延長に入るとラインも「北の国から」のテーマのように間延びし、たとえ三日三晩延長したしても得点は入らないような展開です。サポーターからはこの日が誕生日だった高木のバースデーゴールに大きな期待が集まりましたが、誕生日を迎えれば人間は1つ老いるという諸行無常な宿命を痛感しただけに終わり、結局24本ものシュートを受けながらも優勝チームからの勝点1を守り抜いた甲府イレブンに、数少ない甲府サポーターはジャイアンに勝ったときののび太の姿を見て涙したといいます。

 主力がごっそり抜けて組織プレーなど望めない試合の場合、得点をあげるには個人技に頼るしかないんですけど、札幌で唯一独力で点の取れるその俺王子さえいない状況という時点で苦戦はある程度は予想はつきましたけど、それにしても俺王子の存在とはかくも大きいものか、あの日あのときエメと出会っていなければ、こんなに悲しいこともなかったと思うでも会わなけりゃもっと不幸せだった、なんて「ロード第2章」を歌いたくなる試合でした。
 そんなこの日もっとも印象的だったのが、川淵チェアマンから贈呈された優勝カップ。優勝といっても2部の話でしかないのに、わざわざチェアマン自らが札幌まで持参してくれたものだけにそれはもう素晴らしいもので、手にしたビジュがそれでカレーを食う仕草をするくらい高級感のカケラもない単なる皿でした。公費によるススキノ豪遊のついでに持ってきた品物だけありますね。

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