サッカー百鬼夜行

第44節 対アルビレックス新潟(テレビ観戦)
2000.11.19(SUN) 新潟市陸上競技場

アルビレックス新潟 1-2 コンサドーレ札幌
ナシメント【26分】 1-0
0-2
播戸【86分】
播戸【87分】
スターティングメンバー
木寺 GK 小林
木澤
セルジオ
高橋
中野
DF
先生
カツヲ
秋葉
寺川
本間
神田
MF タブチ
三平
長作
優津樹
ジロー
ナシメント
鈴木
FW 河村
バンバン
  交代 ジロー→池内【45分】
河村→村田【45分】
カツヲ→佐賀【70分】

試合の感想
 クソ長かったような短かったような2部リーグも今節で最終戦。相手はアルビレックス新潟です。川崎F、東京、札幌の3強と見られていた2部リーグ初年の昨年、堅い守備からのカウンターで開幕8連勝を達成し旋風を巻き起こしたチームです。しかし今季、そのカウンター攻撃の中心だった瀬戸が大分へ移籍してしまった上、4位というチーム戦力を考えれば上出来とも言える結果を残したにも関わらず「1点獲って守りきるサッカー」がつまらないと言われ、観客動員もあまり伸びませんでした。そのためか今季は「カウンターからの脱却」を図ったものの、昨年のような結果を思うように残せず観客動員はやっぱり伸びなかったため、「ほなどないせえっていうねんな!」と逆切れしてしまった新潟を率いる「紅き血のアホの坂田」こと永井監督の今季限りの解任が決定してしまいました。
 しかしこの新潟、今季浦和と熾烈な争いを演じています。初対戦(駒場)で5点を叩き込まれたお返しに2戦目のホームで6点を叩き込み、そして3戦目では3失点を喰らったお返しとしてホームで4得点を挙げ、結局4試合合計で12得点11失点という小学生のケンカのような泥仕合を演じ、「泣くと強いんだゾ」チームとしてJリーグにその名をとどろかせました。

 そんな新潟のアウェイに乗り込んだ札幌は、森と前節出場停止だったビジュが戻ってきた、はいいものの、今度は名塚が欠場の上、札幌の冬の寒さで風邪でもひいたのか健作がベンチスタート。相変わらずベストメンバーを組もうにも組めない状態です。GKは184cm80kg・金髪坊主にヒゲという、街で会ったら避けて通りそうな風貌で来季はPRIDEへの移籍が噂される小林が3戦連続スタメン。3バックに森、古川、小松崎、ダブルボランチにビジュとアウミールが組み、両サイドが優津樹と田渕、トップ下に清水、2トップが播戸と2戦連続のスタメンの河村という、確実に2~3人は消えそうなスターティングメンバー。

 さて試合は、やっぱり集中力の感じられない札幌を新潟が圧倒的に攻め立てる展開です。新潟のフィニッシュの精度の甘さに助けられつつも、札幌サポーターの胸中に「ジョーズのテーマ」が流れるイヤーな展開の中、案の定26分にナシメントにガブリと噛まれました。先制された札幌ですが、もともと強い新潟の最終ラインを相手にサイドを突こうという意志もほとんどなく、たまにサイドから攻めても単純なクロスでは越後の壁・フラビオセルジオに全て跳ね返される始末。そりゃあ河村、清水というドリブラーばっかり並べて、裏への飛び出しが持ち味の播戸と一緒に使えば、効果的な崩しが出来るわけはありません。元気玉がダメっぽいので「河村にエメをオーバーソウル」というワザを使いたいところですけど、それにはちょっと巫力が足りません。
 さすがにそのことに気づいたのか、いつもは慎重な岡ちゃんも珍しく後半開始当初から河村に代え村田、清水に代え池内を入れますが、ここで試合を見ていた札幌サポーターが一様にある種の違和感にさいなまれます。岡ちゃんは一気に2枚を代えたのに、これまで出場した試合のほとんどで試合終了のホイッスルをピッチで聞いたことがない優津樹がピッチに残されているではないですか!
 シーズン前、岡ちゃんは札幌のセレクションを受けに来た優津樹を「天才的」と評して惚れ込み獲得しています。天才とは、えてしてサッカーがうまいのに心臓に欠陥があったりするものです。つまり彼がフル出場出来ないのは、11人抜きゴールをして天に召されたりされては困るからなのです。前半ピッチを仲良く右往左往していただけの2人を引っ込めざるを得なかったためにフィールドに残された優津樹。いつもなら引っ込むはずの60分を過ぎていよいよオノレの身体の限界を感じ取った優津樹は、2枚目のイエローをもらって自主的にピッチを去りました。
 優津樹の退場の少し前から佐賀を用意させていた岡ちゃんは、まるでそこにいないかの如く新潟のアタッカー陣に突破を許しまくっていた小松崎を引っ込めて佐賀を投入。これによって10人での戦いを余儀なくされた、のではなく7人だったプレイヤーが10人に増えた札幌は、後半41分に池内のスルーパスに反応した播戸が1点を返し、その1分後にアウミールのクロスを再び播戸が押し込んであっという間に逆転。相手が10人になって新潟の気が緩んだとか、播戸の持ち味を池内が引き出したとか大阪で生まれた女やさかいとかいろいろ理由は考えられますが、「今までの寒い80分間は何だったんですカ?」と思いたくなるような怒濤の攻撃で、札幌は優勝決定試合以来の勝利をゲット。有終の美を飾ることが出来たのでした。

 とはいえこの日、同じ時間新潟に行かずに柏でユースの試合を見ていたオレ個人としては、Jユースカップ参加4年目にして初のアウェイ勝利(しかも柏ユース相手に2-3)を目の当たりにしたため、消化試合のトップチームはすでにどうでもいい心境だったりします。この試合で同点ゴールと後半ロスタイムの逆転ゴールを決めた札幌ユースの新居辰基くんはマジで要チェックです。パスなんぞ微塵も考えずに俺ドリブルで縦突破とか、目の前にDFがいようがいまいが構わず俺シュートとか、将来の札幌の俺王になれる予感がぷんぷん漂う俺っぷりでした。いいねぇ。やっぱりストライカーはこうでなくっちゃいけねぇ。カードのもらいっぷりまで俺王チックなのがまたシビレます。

 ただし、子供を作るのはまだやめておいたほうがいいと思うヨ。

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