サッカー百鬼夜行

第7節 対清水エスパルス
2001.5.3(THU) 日本平スタジアム

清水エスパルス 5-2 コンサドーレ札幌
安永【18分】
伊東【32分】
バロン【47分】
アレックス【54分】
アレックス【72分】
2-1
3-1
山瀬【13分】
播戸【65分】
スターティングメンバー
真田 GK 洋平
斉藤
春一番
古賀
DF
殿
健作
市川
伊東
ルパン
アレックス
平松
MF タブチ
ノノ
三平
長作
山瀬
安永
男爵
FW バンバン
俺王
安永→横山【74分】
平松→吉田【80分】
古賀→高木【88分】
交代 長作→三沢【68分】
健作→優津樹【57分】
ノノ→黄川田【73分】

試合の感想
 ゴールデンウィーク3連戦の第2戦、相手は強豪・清水エスパルス。ボヤッキー風に言えば「今週のや~まば~」というアウェイ戦です。清水は札幌と同じく特定の親会社を持たない市民クラブであり、決して財政的に余裕のあるチームではないものの、日本有数のサッカーどころである静岡という土壌のおかげで選手のレベルは高く、トップはもちろんユースにも優秀な人材を多く抱えています。
 Jリーグ発足当初から現在までコンスタントに好成績を残し、常時優勝候補に名を連ねながらも2位が最高成績だった清水ですが、99年の2ndステージではチーム発足7年目にしてようやく優勝を成し遂げました。しかしその悲願の初優勝も、同年採用された自動入替制度でよりによって浦和がドラマチックに降格してしまったため、全ての話題を浦和にかっさらわれる羽目となってしまいました。その姿に、世間が南海の身売りで騒いでいる最中にひっそりと廃業してサモアに帰っていった南海竜の姿を重ね合わせた人も多いと聞きます。

 さて札幌にとって清水は、過去1度も勝ったことがない苦手チーム。特に98年の開幕戦で対戦したときは「春のアレックス豪華絢爛祭り」で4失点を喰らったという苦い思い出があります。従いまして、今回こそ「春の俺王悶絶肉祭り」で3倍返しと行きたいところ。というわけで、Jリーグでは珍しい清水サポーターのサンバの応援に合わせて、「オ~、俺王~、俺王~、俺王俺王俺王、ウィ・ル!」と俺王コールを被せて準備はオッケー。
 とはいえ、清水は沢登がいないもののほぼベストメンバー。対して札幌のスターティングメンバーは、ようやくアウミールが復帰したものの今度は名塚が左足首のケガで欠場ということで、その代わりに入ったのは古川先生。何となく拭いようのない不安感が立ちこめます。この不安は何? 教えておじいさん、などと思っていたら、案の定、3バックは立ち上がりからいきなり綻びまくっています。こりゃあ厳しい戦いになりそうだ、と思っていたところで前半13分、カウンターからバンバンが放ったシュートのこぼれ球を山瀬が押し込んでなんと先制。
 思いの外の先制点ゲットに喜びながらも、「そういえば3年前も先制したのは札幌だったんだよなぁ…」などと縁起の悪いことを一瞬でも思ってしまったのが悪かったのか、そのわずか5分後に健作が市川をペナルティーエリア内で倒してしまいPKを献上。アレックスが蹴ったボールはいったん洋平がセーブしたものの、そのこぼれた球を詰めていた安永に決められ同点。さらに32分、田渕のクリアミスを拾ったアレックスからのクロスを伊東に蹴りこまれ逆転を許してしまいます。ここで、俺王様が小幡主審に「おい、今決めたヤツは何となくツラが面白いからノーゴールだ」と意味不明な異議を唱えたため久しぶりにカードゲット。結局その後も何度かチャンスを作りかけるものの、現役日本代表を揃える清水の守備陣に抑え込まれ前半を終了します。

 後半、開始早々にまたも左サイドを崩されてその折り返しをバロンに決められると、それから10分も経たないうちにアレックスにすんげえフリーキックを直接決められ追い上げムードを断ち切られます。札幌も、アレックスに対抗心を燃やした俺王様の俺フリーキックが清水ゴールを襲うものの、ボールは真田にセーブされ得点ならず。
 その後、俺王様がディフェンスラインの裏に抜け出した際に飛び出してきた真田と接触すると、戸田が俺王様にちょっかいを出して一触即発ムード。さらにその後森岡とも一悶着を起こします。すでに1枚もらっている俺王様に対して札幌サポーターが久しぶりのなだめコールをするも、しつこく清水の選手がちょっかいを出してくるため収まりそうもありません。最悪なことに、おもり役のミールさんはとっくにフィールドを退いてしまっています。しかし、ここでなだめに行ったのはなんと敵方のアレックス。おい待て、ソイツを殴るとシャレにならんぞとハラハラしましたが、アレックスがうまいことポルトガル語で「殿中でござる! 電柱でござるぞバロンは!」と取りなしてくれたようで、何とかカードを受けずに収束に至りました。ああ、いいヤツだよアレックス。間接フリーキックを直接けり込んだのも「なだめ料」だと思ってあげるよ。

 結局、負けず嫌いのバンバンが相手からボールをかっさらってゴールを決めて泣くと強いというところを証明したものの、「春の俺王悶絶肉祭り」で3年ぶりのリベンジとなるどころか、今回はアレックスが5ゴール全てに絡んでいたという「春のアレックス豪華絢爛血祭り」という、むしろ3倍にして返り討ちにされる結果となりました。まぁ結果として点差はついてしまいましたが、少なくとも98年の時よりはサッカーになってはいました。ただ清水はサイドチェンジのスピードや精度など、全てにおいてやはり一枚も二枚も上。ホントに優勝を狙っているチームとの差は大きく、清水から見れば札幌はまだひよこといった感じでした。ただ、それはシーズン前からわかっていたこと。というわけで、ひよこクラブ読んで出直すことにします。

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