サッカー百鬼夜行

第8節 対東京ヴェルディ1969
2001.10.13(SAT) 東京スタジアム

東京ヴェルディ1969 0-1 コンサドーレ札幌
  0-1
0-0
アダウト【6分】
スターティングメンバー
イタリアーノ GK 洋平
西田
エメルソン(本物)
米山
杉山
DF
先生
健作
山田
小林
キーちゃん
永井
MF タブチ
板長
ゴンザレス
アダウト
山瀬
飯尾
小倉
FW バンバン
岳也
飯尾→タケエダ【45分】
キーちゃん→麻呂【63分】
小倉→平本【76分】
交代 岳也→曽田【59分】
アダウト→三沢【59分】

試合の感想
 日本代表の欧州遠征による中断明けの第8節、J1残留を賭けた正念場となる3連戦の緒戦は、東京ヴェルディ1969の借家・東京スタジアムでの一戦です。現在年間15位と崖っぷちどころかかろうじて崖っぺりに片手だけで捕まっている状況ですが、松木監督を解任して小見監督が就任、外国人選手を補強するなど脱出に余念がありません。
 方やこの試合に勝てばヴェルディとの差は13となり、残り試合数から考えればセーフティーとも言えるアドバンテージを得ることが出来る札幌は、手が届きかけている幻の秘宝「イチブザンリュウ」をがっちりキャッチするためにも是非とも勝っておきたい試合。代表に選手を送り込んでおらず、またナビスコカップも早々に敗退した札幌にとって、2週間のリフレッシュタイムはかなり有利となるハズ…と言いたいところですが、それはヴェルディも同じっつうか、よく考えりゃ1回戦でJ2チームに負けたチーム同士の対戦じゃん、コレって。
 そんなわけですから、この2週間の中断というのは小見監督にとっては戦術の徹底を図るには好都合だったハズで、少なくとも室蘭で対決した時とはまるで違うチームになっていると思われます。実際スタメン全然違うしな。しかも札幌は1stステージのFC東京戦のドサ周りにつきあわされてしまったため、東京スタジアムはほとんどのメンバーが初めて(今藤山はジャパンユースカップで経験済)となります。厚別やドームに比べればあまりよくない芝の状態も含めて「ダンゼン札幌有利」とは思えない状況ですが、向こうが火事場のクソ力で来るなら、こちらは火事場泥棒を目指したいところです。

 ということでヴェルディのスターティングメンバーですが、ゾノが骨折で長期離脱中に加え、攻撃の要・桜井とマルキーニョスが出場停止と苦しいメンバー構成。ミスターヴェルディこと北澤が先発に名を連ね、前節でケガから復帰した麻呂は今日もピンチフリーキッカーとしてベンチスタートです。とはいえ札幌のほうも目下J1得点王を爆走している「総・皇・主」三拍子揃った俺王様が遅ればせながらの今季初有給で欠場とお互い攻撃の要を欠き、試合前から何となく閑古鳥の鳴く東京スタジアムに合わせるかのようなしょぼいサッカーが予想されます。おまけに俺王様の腹心・ビジュも有給休暇のおつきあいとなっており、岡ちゃんはビジュのポジションには今野を、2トップの一角を絶賛売り出し中の堀井に任せました。どうせ俺王様の代わりなんて誰も出来ないんだから、ムリに同じサッカーをやろうとせずにスピードで引っかき回してやれという意図なのでしょう。

 そんなわけで、試合前に配られたマッチデイプログラムで、札幌の所属メンバーに未だにミールさんと瀬戸がいる(当然アダウトも岳也も板長もいない)というやっぱりアウェイの洗礼を受けながらキックオフ。早い時間に先制点がほしい札幌は、快足2トップがヴェルディのラインの裏を狙う昨季のようなスタイル。前半6分、相手の左サイドでボールを奪った岳也からのパスを受けたアダウトがするするとエリア内に侵入、飛び出してきた本並の脇を抜いて先制点をゲット。おそらく本並はアダウトのアタマ光に目がくらんだのでしょうが、いかにもフットサルやってます、というようなアダウトのトゥキックはさすがブラジル人といったところです。
 狙い通りの先制点を得た札幌ですが、この時期の東京にしても異例の暑さが影響したのか、その後はヴェルディに押されっぱなしの展開が続きます。岳也とバンバンの連携が悪いどころか被ってしまうことも多く、米山に子供扱いされている岳也を見て今更ながらにバンバンのうまさと俺王様の偉大さを感じる中、先制点を挙げたアダウトもその後はあまり効果的なプレイを見せることも出来ません。とはいえヴェルディもヴェルディでゴール前を固める札幌守備陣に対して枠に飛ばないミドルに終始するなど工夫のある攻めを見せることが出来ず、予想通りしょぼい内容のまま札幌1点リードのまま前半終了。

 後半になっても流れは相変わらずヴェルディのまま。たまらず岡ちゃんは岳也とアダウトを引っ込め、曽田と和波を一気に2枚投入する積極策。それが奏功してか、若干札幌が盛り返すようになりました。しかし、バンバンがどフリーを外すなどフィニッシュが甘かったり、柏原主審がペナルティエリア内での杉山のハンドを景気よく見逃してくれるなどツキにも見放され、なかなかゴールを挙げることが出来ません。ところがヴェルディの小見監督も、この試合ヴェルディで唯一人魂を見せていた北澤を下げて、「走らない動かない」の三浦淳宏を投入するなど、意味不明な選手交代を繰り返します。案の定三浦は一人浮きまくっている状態で、ヴェルディの攻めに迫力がなく札幌がゴール近くでファウルをする状況にすらならないため、ピンチフリーキッカーどころかせいぜいロングスローというピンチサーバーくらいにしか役に立っていません。
 ところで、この柏原主審はどうやらこの試合がJ1での2試合目の笛だった模様。ちなみにオレが前節東京スタジアムに見に来た「FC東京vs浦和レッズ」の試合でもこの人が吹いてました。ってことは、オレ柏原率100%? まぁ、ハンドを見逃したのと一つだけアドバンテージ取ってくれなかったこと以外は悪くないジャッジでしたけどね。

 結局試合は札幌が何とかそのまま逃げ切り、札幌にとっての天王山はスミ1という結果に終わりましたが、今日も真上にクリアする「先生クリア」を連発したり、プレイが切れた時によそ見をしていて飯尾の蹴ったボールを顔面に当てたりしてオレ一人を楽しませてくれた、初の完封勝利にはしゃぐ古川先生の姿が印象に残った試合でした。

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