サッカー百鬼夜行

第9節 対サンフレッチェ広島(テレビ観戦)
2001.10.17(WED) 札幌厚別公園競技場

コンサドーレ札幌 4-2 サンフレッチェ広島
播戸【12分】
ウィル【29分】
ウィル【69分】
播戸【81分】
2-0
2-2
コリカ【48分】
大木【67分】
スターティングメンバー
洋平 GK 下田

先生
健作
DF 駒野
奥野
上村
服部
タブチ
三平
板長
アダウト
山瀬
MF サワケン
森崎(兄)
藤原コリカ
バンバン
俺王
FW 阿波ダンサー
久保
マユゲ
山瀬→岳也【63分】
板長→ゴンザレス【71分】
バンバン→ノノ【83分】
交代 阿波ダンサー→桑原【33分】
久保→スカチェンコ【45分】
マユゲ→高橋【58分】

試合の感想
 土曜日に第8節を行ったばかりのウィークデー、代表日程の絡みでぶつ切りにしてる割には詰めるところは詰めるという決算期のサラリーマンのような無茶な日程の今節はサンフレッチェ広島を厚別に迎えての一戦です。今季初対戦となった1stステージでのアウェイ戦では久保のゴールで1-0の負けと、2連勝として意気揚々と臨んだ札幌の鼻っ柱を見事に折ってくれたチームですが、ヴァレリー監督の標榜する攻撃的サッカーが徐々に実を結び、得点力だけならJ1屈指のチームとなりました。ただ、その分失点もやたらと多いというジレンマを抱えているチームでもあります。
 さてその広島ですが、藤本、久保、大木という凶悪3トップは健在なものの、ポポヴィッチ退団後の守備の要・オレグと、弱冠20歳ながら中心選手として台頭してきた広島ユース出身の「広島のヤン坊マー坊」こと森崎ツインズの…えっと、兄のほう? 弟のほう? 妹? 飼い主? まぁとにかく浩司のほうがケガで欠場と苦しい状況。対して札幌は前節出場停止で都合2週間の休みをもらっていた俺王様とビジュが休養充分に復帰、ノノも前節に引き続きベンチ入りと、ここに来てようやくメンバーが揃うようになってきており、チーム全体に何となく漂い始めている「J1チーム」の風格(?)を確固たるものとするためにも、ホームできっちり勝っておきたいところです。

 そんなわけで、試合はキックオフから復活の俺王様を中心に広島ゴールに襲いかかります。前節が前節だけに、やはり俺王様がいるといないとでは全然違うなぁ、と思っていた矢先、その俺王様のクロスからバンバンが決めて先制します。粘って粘りきってゴールにボールを入れたバンバン、ようやく疑惑じゃないゴールを挙げることができました。
 先制した後も無駄に元気な俺王様が大暴れ。気温は9度ということですが、風が強いことで知られる厚別では肌寒いというよりクソ寒いと言っても過言ではないだろうと思われる中、今日も走り回る板長の気合いの半袖がひときわ目に付きます(ガンバ時代を知るバンバンに「今日も当然半袖ですよね?」と突っ込まれて引くに引けなくなったとか…。さすが関西人)。そして有給休暇中に肉のカーテンに磨きをかけた俺王様にとってもなんてこともないようで、前半29分にはその俺王様がバンバンからのパスを黄金の左足でゲットして広島を突き放します。しかしそれにしてもさすがは俺王様、休む時は休むがやる時はやる男です。
 2点のビハインドを負った広島のヴァレリー監督は、前半33分には藤本を桑原に交代、やりたい放題にされていたミッドフィールドの強化に出ますが、それでも尋常じゃなく速いプレッシャーをかけ続け、圧倒的な札幌ペースのまま前半を終了。まったく危なげがありません。あ、一瞬だけ先生劇場は開催されましたが。

 広島は後半アタマから、寒いところではいまいち歯車の動きが悪いらしい久保を下げて「ロシア人なら寒さに強いだろう」とばかりにスカチェンコを投入して流れを引き戻しにかかります。開始早々、そのスカチェンコが何もしないウチに森がペナルティエリア内でジャンプしたスカチェンコを手で押してしまい献上したPKをコリカに決められてからは、札幌イレブンは蜘蛛の子を散らすような大騒ぎ。バブルが崩壊したあとの銀行のごとくすっかり守勢に回ってしまいます。後半22分には服部のミドルシュートのこぼれ球からワールドクラスのマユゲが魅力の大木(not凡人)に決められ同点とされてしまいました。
 しかし2ndステージになってから、ホームでは4試合で13点という得点力を誇っている札幌(うち俺ゴール8点)です。「3点目の壁が越えられない」と嘆いていた時代がウソのような平均3.25点の攻撃陣(というより俺)がこのままで終わるはずもなく、同点にされてからわずか2分後に、アダウトからのクロスをバンバンが流し、そこに走り込んでいた俺王様が右足で叩き込み突き放しに成功します。さらに後半36分にはバンバンが俺王様の俺シュートを下田がはじいたところを落ち着いてプッシュしてダメを押しました。揃って2ゴールずつを挙げて、重なり合って喜ぶ札幌の誇る凸凹コンビですが、その濃厚なラブシーンに「見苦しいから」とレッドカードが出なかったことに胸をなで下ろす札幌サポーター。
 あの手この手を打ってくる、というよりは自慢の3トップまでざっくり代えてしまったヴァレリー監督でしたが、後半開始から投入された寒冷地仕様のハズのロシア人・スカチェンコは最後まで効果的に攻撃に絡めない有様でした。どうやら、「寒けりゃ寒いなりに知恵を絞ればいいのヨ~! ピロシキボルシチコサックダンスネ~」とばかりにウォッカをしこたま飲んでいたのではないかと思われます(←間違ったロシア人像)。

 結局試合は、ケガもほぼ癒えてようやく戦列復帰を果たしたしたノノまで投入するなど余裕の運びで終了し、札幌はチーム新記録となる4連勝(1引き分け挟む)を達成、前半だけならどこに出しても恥ずかしくないサッカーでしたが、後半になった途端に古川先生がリムキーチョン主審とどつき漫才を演じたり、寒くなってくるとアタマのネジが緩んで元気いっぱいのビジュが勢い余って復帰早々1枚目の黄紙をちょうだいするなど、ネタチームとしての意地はしっかり見せつけたコンサドーレ。コレで引き分けを挟んで4連勝とし、ようやく借金ゼロと相成ったのでした。累積赤字もこうやって返せるといいんだけどな。

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