サッカー百鬼夜行

第14節 対柏レイソル
2001.11.17(SAT) 日立柏サッカー場

柏レイソル 1-0 コンサドーレ札幌
柳【39分】 1-0
0-0
 
スターティングメンバー
GK 洋平
渡辺毅
根引
薩川
DF ゴンザレス
先生
健作
渡辺光輝
大野
大明神
平山
MF タブチ
殿
ノノ
三沢
優津樹
北嶋
FW バンバン
俺王
黄→町田【89分】 交代 ノノ→大黒【69分】
俺王→黄川田【69分】
殿→曽田【85分】

試合の感想
 今季最後のアウェイ戦は日立柏サッカー場での柏レイソル戦。日立柏といえば98年の対戦で、札幌が鳥居塚のVゴールを取り消されて結局PK負けを喫してしまったといういわくつきのスタジアムですが、オレ的にはこの日のちょうど1年前、ここのサブグラウンドでコンサドーレ札幌ユースが、"King of Sapporo"新居の2ゴールでアウェイ初勝利を果たした伝説の試合のほうが印象深い場所です。あと個人的には若かりし頃に好きだった女の子が柏市民だったりとかいろいろと柏には思い出があったりします。辛かったり甘かったり酸っぱかったりする千葉県柏市。そんな若僧も今では立派なダメ人間になりました。

 さて柏ですが、「今年こそ優勝」を目標にしていたにもかかわらず2戦目の札幌に負けてけつまずいたのが響き、結局1stステージは6位という不本意な成績で終了。集大成の年だったはずの西野監督が成績不振を理由に解任され、清水を率いて優勝を果たした経験のあるペリマン監督が引き継ぎましたが、チーム改革の途中なのか今のところはなかなか劇的な変化というのはまだ見られないようです。DFの中心だった洪明甫が怪我をしており、根引がリベロに入っている以外はほぼベストメンバーです。
 そして札幌はホントに選手がいません。山瀬、アダウト、岳也はまだ怪我が癒えず欠場、前節3枚目のイエローを頂戴したビジュも出場停止、その上板長が家庭の事情で急遽帰省することになり(ウチは昨季もそんなことありましたね)、ついに連勝していた時(別名:札幌サポーターの一番幸せだった頃)の中盤は誰もいなくなってしまいました。頼みの俺王様も木曜日に体調を崩してしまい、なんとか出場は出来たもののベストコンディションは望めそうもありません。そんなワケで丸ごとごっそり消えた中盤に入ったのは、優津樹、ノノ、そして…名塚。運動量が要求される札幌のボランチを、よりによって運動量のなさでは札幌ベスト3を争う3人に任せなければならないほどまでに淋しい状況になっているとは。それと所属は柏の森川がいろんな意味でのテストで右サイドに入り、田渕がベンチスタートです。スタメン聞いた瞬間にもう帰ろうかと思いました。
 それにしてもやはりJリーグでは数少ない純然たるサッカー場である日立柏サッカー場はいい。ゴール裏の距離がほとんどないのはこことジュビロスタジアムくらいなもので、臨場感は日本最高クラス。こういうところがあるのに今更陸上競技場でやりますと言われるのはサッカーファンとしてもイヤですよねぇ。来年もここに来たいし、そんなわけで試合前には柏レイソルへ「移転反対!」「日立台!」のコールを贈ることに。それに対して柏サポーターは「ありがと♪ ありがと♪」のコールで返礼。さすがは柏サポーター。相変わらず機関銃とかサイレンとか犬の鳴き声とか(狙ってやってるとしたらスゴい)、ゴール裏からいろんな音が聞こえてくるのも楽しい。

 というわけで試合ですが、まったくもって予想通りの展開。ざっくりオチまで予想できてしまう様はまさにドリフの幽霊コントという表現がピッタリ来る有様でして、「後ろ後ろ!」と子供が叫んでも台本通りに幽霊に驚く志村のように、ノノや優津樹に「後ろ来てる! 和波空いてる!」と叫んでもまったく気づかず台本通りにボールを取られる始末。俺王様もここ最近のように周囲のサポートがない上に風邪の影響かいつものキレは見られず、バンバンも相も変わらず足元でボールを欲しがっては囲まれて奪われるといういつものパターン、まるで点を取れる気がしません。で、本来ならば所属元の柏と現所属の札幌両方にアピールすべき森川ですが、札幌のピンチも柏のピンチも平等に潰すコウモリさん状態で、まさにまいっちんぐ松島トモ子といった感じです。
 札幌はまるで攻め手がなく、バンバンが南との1対1をバーに当て、俺王様が打った得意のファーを狙う俺シュートがポストの右にそれたシーンがあった程度で、あとは防戦一方。で、柏の先制点は(森川の)右サイドから。前半残り5分というところで、スローインからのボールをさっくりとつながれて、大野が右足で上げたクロスが飛び込んできた柳想鐵の頭にドンピシャリ。リードを許したまま前半は終了します。

 後半も相変わらず前半と似たり寄ったりの状況で、いずれの攻撃も単発であとが続きません。そうこうしているウチに俺王様が渡辺光輝のタックルを受けて負傷退場してしまいました。流れの中の得点は望めなくても1点くらいなら俺フリーキックで何とかなるかもしれなかったのに、よりによってその俺王様を失ってしまった岡ちゃん。「大戦略」で自軍の戦力が歩兵と輸送車しか残ってないようなベンチメンバーから黄川田を、ノノに代えて大黒を投入し、トップ下の優津樹を左サイドに入れて和波がボランチという恐ろしくやぶれかぶれな布陣が完成。
 その大黒ですが、よくボールに絡んでそれなりの働きはしていました。まだ山瀬の犬っぷりには及ばないものの、割と期待が持てる感じです。しかしそれでもフィニッシュまで持っていくことが出来ず、ゴール手前で奪われてはカウンターを喰らう心臓に悪い展開。ですが、柏イレブンはまるで点を取ることを拒否したかのように洋平が飛び出してがら空きとなったゴールにすらも狙ったように枠を外してくれます。お願いですひと思いにとどめを刺してください。生かさぬよう殺さぬようなんて、我々は江戸時代の農民ですか?
 結局試合は1-0のまま終了。点を取れる気が全然しなかったので、まぁ1失点で済んでよかったなぁというのが率直な感想でした。とりあえず、ここまで選手が欠ければまさにジオンに兵なしということで。

 さて、この日は柏のホームラストゲームということで、1年間の労をねぎらって柏サポーターとのエールの交換をし、サンクスウォークでアウェイ側スタンドに来たマリオGKコーチ(岡ちゃん代表監督時代の盟友)に声をかけたり(しっかり返してくれた)、「キタジマ」コールを贈ったり(北嶋照れながらも頭を下げる。いいヤツだ)と試合以外はホントに楽しい一日でした。

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