サッカー百鬼夜行

ハッブルの法則が示す札幌の道
2001/01/26
 札幌に限らず一般的にサポーターと呼ばれる人たちがひいきチームを応援しているのはいろいろと理由があると思いますが、オレが札幌を応援しているのは「サッカーが好きで生まれ故郷のチームだから」という一点に尽きると言えます。なので、オレは札幌にコンサドーレというチームがある限り、札幌に所属している選手は誰であろうと全員愛してますし(ラブレベルに差はありますが)、いるカテゴリが1部だろうが2部だろうがJFLだろうが全然構いません。

 もちろん応援している以上はやっぱりひいきチームに優勝して欲しくないわけではないし、弱いよりは強いほうがいいし、亭主元気で留守がいいとも思いますし、心意気だけは「連邦のモビルスーツなんて恐るるに足らんよ!」というジオン軍なオレなんですけど、常勝チームとなるには札幌にはおカネがあるわけではないし、どこに行くにも飛行機の必要な僻地にあって、冬は雪で満足に練習も出来やしねぇという三重苦のチームです。おカネについては先々(22世紀くらい)には解決出来るかも知れませんけど、僻地ということとドカ雪というのは、どんなに岡ちゃんのメガネがおシャレになったとしても、またどんなに山瀬が都会っぽくなったとしても解決できる問題ではありません。
 スポーツは選手がその実力をフルに発揮するにはコンディションの良し悪しが大きく影響しますから、移動疲れと調整・練習不足というハンデは決して小さくありません。ですから、オレは札幌がビッグクラブになることは特に望みません。

 あるスポォツライター氏が「優勝を目指さないものが優勝することは出来ない」なんてことを書いておりました。まぁそれは確かに正論ですしその通りだとは思うんですけど、そうやって一様に「優勝」という言葉をイデオロギーとして捉えてしまうのはどうかと思います。そりゃあ東大を受けなかった人に東大に入ることなんて出来やしませんけど、偏差値40台の受験生が「オレは来年東大に入る」なんて言ったら誰だって電波だと思うでしょ? 札幌が「今すぐ1部優勝を目指す」なんてのは、たとえばオレが今サッカーチームを作って「来年は天皇杯で優勝します!」なんて叫んだりするようなもので、「おまえを勇者として育ててきた」と言われたそばから、"ひのきのぼう"と"ぬののふく"だけで真っ先に竜王の城に乗り込むくらい無茶な話だと思います。
 と言っても別に上を目指すのがおこがましいと言いたいわけではなく、目標を高く持つのはもちろんいいことですし将来的にどうなるかなんてわかりませんけど、物事には段階というものがあるんですから、自分の足元を見据えて手を伸ばせば届きそうなくらいの現実的な目標設定をしながら、それを1つずつクリアしていくべきなのであって、夢ばっかり見ていてもしょうがないと思います。

 とまぁそんなわけで未来の話はともかくとして、とりあえずオレがコンサドーレ札幌に求めるものは、まぁ勝つに越したことはありませんけど、負けたとしてもオモロなサッカーを見せてくれればそれでいいかなと思うわけですよ。ましてや今季は1部チームが相手なのですから、昨シーズンのように連戦連勝なんて出来るわけはありません。現状でやるだけやってそれでもダメ、つまり99,999まで数えてダメだったのなら別にいいかと思いますし、実際現状を考えればよくやっていると思っています。なので、声高に監督批判とかフロント批判したりとか、4-4-2とか3-5-2とか4-3-犬-猿-キジとかのフォーメーションに選手を当てはめて「これが最強の布陣だ!」というのも、なんとなく「僕の考えた超人(2億1千万パワー)」とか「アバダビデウ」とかを見せてるみたいでこっぱずかしいので、そういう気はあまりありません。何より専門知識があるわけでもなく、深い事情を知らないオレがホームページであれこれ批判したりスタメンリスト並べたところで海は死にますか? 山は死にますか?
 これは別に批判することに対する批判ではありません。チームがやるべきことをやらずにちんたらやって負け続けたりしたら、当然オレだって監督選手フロントに「全員釜山港へ帰れ!」なんて文句も言いたくなりますからね。そうではなく、今のクラブの体力を考えて、ないものねだりばっかりしたってしょうがないのではないかと。
 まぁとりあえず、あんまり肩に力入れてはっちゃけすぎないように、ラクチンに応援していきたいと思っています。

 で、2001年シーズンの札幌ですが、もう俺王様というオモシロ人間を獲得した以上は「8時だよ! 全員集合!」のようなチーム、具体的にはキャプテンがメガホンで仲間をしばき倒すような、天井から洗面器が落ちてくるような、なんだか前にも見たことがあるような、そんなチームになって欲しいわけではもちろんなく、俺王様が俺っぷりを遺憾なく発揮し、ビジュがパワー調整機能なしっぷりを遺憾なく発揮し、優津樹が虚弱っぷりを遺憾なく発揮し、ノノが腹黒っぷりを遺憾なく発揮し、播戸がブレーキの壊れっぷりを遺憾なく発揮し、田渕がいないと思ったらいていたと思ったらいなくなり、洋平のもみあげが末永く存在し続け、ミールさんがつぶらな瞳のままでいてくれて、岡ちゃんがジャージのままでいてくれればそれで満足です。降格しても僕は死にましぇん。

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