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2003年12月 アーカイブ

2003年12月 8日

天皇杯突入

 J2リーグもJ1リーグも全日程を終了し、各チームとも来季の編成に取り組むと同時に、日本のサッカー界は天皇杯に突入しています。J1チームはシードで第3回戦からの登場ですが、J2チームは1回戦からスタート。コンサドーレ札幌も当然1回戦からの登場、とりあえず来年もまた1回戦からが確定してますけど、1回戦は香川県は丸亀で尽誠学園高校と、2回戦は室蘭で静岡産業大学との試合を行いました。
 まぁいくら残念極まりない成績を収めたチームといえど、さすがに高校生が相手では格が違ったようで、1回戦は8-0というスコアで大勝。藤田、鈴木の両ユース選手も出場し、それぞれ得点を挙げるなど先々への期待も覗かせるものでした。しかし2回戦では、今季道内でのラストマッチにもかかわらず大学生相手に先制を許す大苦戦。いったんは逆転したものの試合終了間際に追いつかれ、ロスタイムにアイカーがゴールを決めてやっとこさっとこ振り切るという流れでした。
 静岡産業大学と言えばかつてはJFLにも参加していた強豪チームですし、静岡の基幹産業といえばサッカーですから、つまりはその名の示す通り、静産大とはサッカーの大学なのです。ましてや札幌は道都大との練習試合でもさっくり負けることが多いですから、大学生とはいえ侮れないチームであることは間違いありません。
 というわけでオレは試合を見てないので内容的なことまではわかりませんが、スコアの流れだけを見ればまぁ辛勝といった感じなのではないでしょうか。試合終了後の森下主将のコメントは「サッカーに絶対はない」というものでした。まさしく正論ですし、サッカーという競技の本質を語る言葉です。一般的にはそれは格下が各上に挑戦する時に吐くセリフであることを除けばな。

 つうわけで次回からはいよいよJ1チームとの対戦。ガンバ大阪との試合に臨みます。最後くらい意地を見せて欲しいところですね。

 ああ、そういえば最終戦の観戦記書いてないや。というよりは未だにビデオ見てないんですけどね。そのうち書きますので気長に待っていてください。

2003年12月11日

諸々

 現在チームは何とか天皇杯を勝ち進み、今の時点ではまだ全ての日程が終了したわけではありませんが、クラブフロントは既に来季に向けた動きを始めています。つっても肝心の監督はまだ決まっていないみたいですが、いろいろと細かいニュースがありますので、またしばらく更新しねぇんだろ? と思われるのもシャクですしその辺をざざざっとコメントしていきたいと思います。

 1.ゴンザレス、頑張ってます

 今野泰幸主将率いるU-20日本代表は、グループリーグを1位突破。得失点差-1で1位というのも何だかアレですけど、決勝トーナメント緒戦では韓国代表をゴールデンゴールで下してベスト8に進出。相変わらず代表となるとどっかしらケガをする今野主将ですが、準々決勝ではブラジルとの対戦。頑張ってもらいたいものです。

 2.札幌第一高校FW斉川選手仮契約

 筑陽学園高MF桑原剛選手、鵬翔高校MF上田常幸選手、札幌大学DF河端和哉選手、ミヤコ蝶々…イヤ宮古高校MF上里一将選手に続いて5人目の入団内定となります。この他にもU-18の鈴木智樹選手の入団も噂されていますし、いのっちを切ったということは同じくU-18のGK蛯沢匠吾選手の入団も考えられなくもありません。いずれにしてもチーム改革を目指す札幌は来季大幅なメンバー入れ替えとなることは間違いありませんが、果たして全員の顔を覚えられるのかどうか、もはやモーニング娘。の新メンバーについていけない31歳は心配なのです。昔はおニャン子クラブ全員憶えてたけどな

 3.藤ヶ谷代表復帰

 山本昌邦監督から忘れられてたわけではなかったんですね。よかったよかった。正直、一番手はワールドユースに行っている川島(大宮)じゃないかとは思いますが、まずは目前に迫ったアテネ五輪予選のメンバー入りを目指して、アッピールしてもらいたいですね。彼の一番の武器であるセクシーなバリトンボイスを。

 4.板長磐田からオファー

 磐田さん…ウケ狙いにもほどがあると思いますよ?

2003年12月15日

今季終了

 引っ越したらスカパー!が見られなくなってしまいました。いえ、正確に言うとマンションにスカパー!の共聴アンテナはあるんですけど、アンテナがパーフェクTV用のイッコしかなく、つまりはスカパー!のサッカー番組のほとんどをフォローするスカイTVが見られないという致命的な弱点を抱えておりまして。「必殺個別アンテナ」という方法も部屋の向きの関係上不可能。そんなわけで昨日の天皇杯も見られなかったのですが、それは別にいいとしても来季のJ2の観戦自体が危ういという事態になってしまいました。そんなわけでそれを回避するには無理言ってアンテナ増やしてもらうしかないのですが、こればっかりはオレ1人の希望でどうなるものでもないので、どうなることやら。出来る限りはやってみますけど。
 とまぁ、ですから天皇杯ガンバ大阪戦は見てないのですが、結果はご存じの通り1-3で負け。当然試合内容はわからないので触れませんけど、吉原宏太についに恩返しゴールを決められたみたいです。つってもアンドラだって恩返しゴールではあると思うのですが、まぁとにかくこれを以て今季の全日程が終了と相成りました。ここから先は来季の編成の話がメインとなってくるでしょう。
 一番の関心事はやはり監督人事。サポーターからも「早く決めろ」という声が大きいですが、まぁいくらと早くといっても焦って2mの穴蔵から連れてきましたという人を監督に据えても困ります。少なくとも2年以上はチームを任せられる人が求められているのですから、事情の許限り慎重に選んでいただきたいもの。
 というわけで新聞紙上ではスポォツ報知が前ジュビロ磐田監督の柳下正明氏の名を挙げ、日刊スポォツでは柱谷幸一前モンテディオ山形監督、今季限りでの退団を表明している副島博志ヴィッセル神戸監督らの名前が載っていました。まぁこの時期出てくる名前にはさほどの重要性はないにせよ、個人的にはまぁ可もなく不可もなしといった感じの人選ですね。もう少しインパクトがあってもオモロイのですが。たとえばイバンチェ復活とか。


今野

提供:某コンサイズムコラムニスト(札幌市)

行き先はどこですかね?

2003年12月20日

オラ東京さ行ぐだ?

 札幌の中でもっとも知名度の高い男といえば、それは今野泰幸であることに異論を挟む人は少ないと思います。現在のユース代表結成以来、主将としてケガの時以外は常に代表に名を連ね続けた今野、まぁそうは言ってもその代表の中ではもっとも地味な存在の1人ですけど、今回のワールドユースで日本のベスト8進出に貢献、その注目度も上がってきています。
 そんな今野が、強くもねぇ! オカネもねぇ! お客もそれほど入ってねぇ! という札幌から出て行くのは、もはや決定事項として囁かれていました。既にJ1の複数クラブが獲得を狙っているといわれていましたが、その後の展開としてはどうやら彼の移籍先は先日も書いた通り岡田武史元札幌監督が率いる横浜F・マリノスと、そして「日本一笑える監督」である原博実監督率いるFC東京の2チームに絞られているようです。
 上野がベンチにすら入れないほど守備的MF層の厚い横浜F・マリノスに対し、同ポジションは比較的層の薄いFC東京、今野にとってどちらが試合に出やすいのかは一目瞭然。しかし、マリノスは東京よりもかなり多い移籍金を提示したといわれており、去年の山瀬で味を占めたクラブにとっては、どうせ売るならより高く売りたいでしょうから、どちらに転ぶか予想がつかない状況です。
 個人的にはチームカラーを考えれば横浜よりも東京のほうがあってそうですけどね。というよりは、東京サポーターからどういじられるのかが大変に興味があるというだけなんですけど。
 さて、サポーターにとって気になるのは、出て行く人のことよりもやってくる人。本日、コンサドーレ札幌ユースU-18所属のMF鈴木智樹選手と、同じくGK蛯沢匠吾選手がチームと契約を結んだことが発表されました。ユースから初めて2人の昇格者が同時に出たことになります。時期的に考えればおそらくこれが最後の新卒選手の獲得となると思いますが、だとすれば合計7人という大量獲得となります。長期育成計画の最初の年となる来季にふさわしく、フレッシュな顔ぶれが多く並ぶことになりました。
 もちろん、彼らにとってはまだプロの入り口に立っただけ。これからトップの試合に出るために今まで以上に厳しい生活が続くと思いますが、願わくば2年目、3年目の選手たち共々彼ら若い選手が全員一人も脱落することなく、しっかり成長して近い将来チームの主力として活躍してほしいものです。一言で表すとレッツゴーヤングです。

 あ、最終戦のビデオは未だに見てません。

2003年12月26日

オラ東京さ行ぐだ

 というわけで今野の完全移籍が発表されました。移籍先はFC東京です。完全移籍となり、移籍金は昨年の山瀬を上回り、2億2千万円とも2億3千万円ともいわれています。Jリーグには移籍金の異常な高騰を防止するためか「移籍金算出基準」と呼ばれるある一定の上限が定められており、よく耳にする「移籍係数」などはこの規約における算出基準の一部なんですが、これについては割とサッカーファンの中でも間違った認識をされている方が多いので、詳しくはJリーグの公式サイトからダウンロード出来るJリーグ規約をご覧いただくとして、この移籍金算出基準はあくまでも単年度契約に基づくもの。3年契約を結んでいる今野に関しては、移籍金の他にも契約期間内での契約解除による違約金も発生するため、スポォツニッポンの表現を借りればその額は「青天井」。その結果、今野を巡って争っていた横浜F・マリノスとFC東京では移籍金の提示額に大きく隔たりがあるといわれていましたが、最終的に東京が移籍金を上乗せし、また今野も東京でのプレイを希望したため、東京への移籍となったようです。
 ここでも触れたように、今野は「出場機会が得られやすい」という理由で東京を希望しているという話でしたが、本人は「どこに行こうが争いは厳しい」と憤慨したという話がスポォツニッポンに載っておりました。個人的には別にそんなことで怒らんでもと思わないでもないですが、向上心の強い今野のこと、「楽なほうに行った」と思われるのは心外なのかもしれません。まぁ理由がどうあれ年内に決まってよかったと思いますし、東京は原博実監督が直々に出馬するなど相当な誠意を見せていたみたいですから、よかったんじゃないでしょうか。遠慮なく東京でも一暴れしてもらいたいと思います。あとは智樹に任せて

 で、まぁそれはそれとして、今年もやってくれているのがコンサドーレ札幌ユースU-15。現在行われている高円宮全日本ユース選手権U-15大会において順調に勝ち進み、本日行われた準決勝でも千葉FCなのはなを3-1で下し、2年連続となる決勝進出を決めました。この時期地元は既に雪に包まれ、外で練習の出来ない北海道のチームが、去年の3年生たち、主にマイク・ハーフナーくんという反則スレスレというかむしろ完全に反則の選手が卒業してなおまたしても決勝まで勝ち進んだですから、これはもう快挙と言っていいと思いますし、昨年の準優勝がフロックではないことを自ら証明したことになります。もちろんフロッグ(かえる)でもないことはいうまでもありません。
 決勝戦の相手は清水エスパルスジュニアユースを1-0で下したヴェルディジュニアユース。かつての読売の流れを受け継ぐテクニカルなサッカーが持ち味の強豪チームですが、昨年は届かなかった優勝目指して思う存分戦って欲しいと思います。決戦は28日の日曜日。東京の国立霞ヶ丘競技場で行われます。

 で、なんでオレはその日仕事なんでしょうか。

2003年12月28日

夢破れて

 さて本日は今年もっとも重要なトーナメント、高円宮杯全日本ユース選手権U-15、すなわちオレなりの天皇杯決勝戦・コンサドーレ札幌ユースU-15対東京ヴェルディジュニアユースの試合が聖地・国立霞ヶ丘競技場にて行われました。断腸の思いで出社していたオレの代わりに送り込んだ斥候(=カミさん)からのメイルが頼りだったわけですが、前後半70分(35分ハーフ)を戦い0-0のまま決着がつかず、延長戦に突入するも開始早々にコーナーキックからの混戦から決められてしまいVゴール負け。悲願の全国制覇はかないませんでした。
 でもまぁ、本当によく頑張りました。破れはしましたけど、2年連続での決勝進出は胸を張っていい結果だと思いますし、今年のJユースカップや高円宮杯では不調でしたけど、U-18も近年コンスタントに好成績を挙げています。この世代では大会での勝敗は最優先事項ではないですけど、もはや札幌は強豪とまではいかなくとも、少なくとも弱小チームではなくなったと言っても過言ではないでしょう。もちろんユースに限ればの話ですが
 来年は、「トップのためにも頑張る。これからもずっと札幌でやります」と頼もしいコメントを遺している岡揚一主将やU-15日本代表長沼恭平くんら8人もの選手がU-18に昇格するそうですので、もっともっと成長していってもらいたいものですね。そういえば今野の移籍金でユース選手の寮なんかも出来るという話ですね。その際には是非その寮にゴンザレスパレスと名付けてもらいたいです。

 さて肝心のトップチームは、昨日ようやく柳下新監督の就任が発表されました。当初は柳下氏から監督就任の内諾を得ながらも、現在氏が監督を務めるジュビロ磐田が天皇杯を戦っている最中のため、就任の正式発表は天皇杯終了後という話でしたが、昨日磐田が清水エスパルスとの天皇杯準決勝に4-2で快勝し、元旦の決勝まで駒を進めたため、年内には発表したかったのか、それともいい加減待ちきれなくなったのか、天皇杯終了前の段階での正式発表となりました。
 柳下新監督は東京農大から磐田の前身であるヤマハ発動機に入団以後、プレイヤーとしても引退後の指導者としてもジュビロ一筋。サテライトコーチやユース監督、トップチームコーチを歴任し、今年からトップチームの監督を務めています。今季磐田はリーグとリーグカップでは無冠に終わったものの、このままいけば「天皇杯優勝監督」という肩書きがつく可能性が高く、札幌にとっては実績はもちろんこれからやるべき仕事の面においても適任と思われる人材ではあります。
 しかしまぁ、そんな「生え抜き」の指導者である柳下氏が磐田を退団したのは、なにやらクラブともめたみたいですが、それでもそんな人材を一本釣りしちゃっていいのでしょうか。つうかその見返りが洋平と板長でいいのでしょうか。なんとなく血を吸ったお礼にかゆみの素を置いてくような気もしますね。

 というわけで話を戻すと、柳下監督は2年契約とのこと。巷ではJ1が2005年シーズンから18チーム1シーズン制になるとかいう話ですが、それもたとえるならば普通の受験生にとって東大医学部の定員が増えたようなもので、だからどうしたというぐらいの話だと思って、じっくりチームを作るほうを優先してもらいたいと思います。
 まぁとにかく監督が決まって一安心といったところですが、全てを監督任せにして変えてもらおうとは思わず、選手もクラブもサポーターもまず自分たちが変わろうとしないといけませんね。とりあえず菊池桃子がラ・ムーに変わるくらいの変革をしてみましょうか。

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