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2013年7月 アーカイブ

2013年7月 2日

愛媛のみかんは

2013年J2第18節
愛媛FC 3-2 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/上里、松本
     愛媛/赤井、石井、河原

 タイトル思いつきません。

 いい加減、いつになったら赤井と石井にやられるのをやめるんでしょうかね! おこですよ! 激おこぷんぷん丸ですよ! 池山ブンブン丸なんて最近の若い子は知りませんかね!

 前節アウェイで横浜FCに勝利し、野球的にいえば借金返済まであと1勝と迫った札幌は、今節は愛媛FCとのアウェイ戦。愛媛とは通算対戦成績自体は7勝5敗3分と勝ち越しているものの、負けた試合は全てアウェイ戦でのものです。ホームでは5勝3分けと1度も負けたことがないのに、アウェイでは2勝5敗という分の悪さで、試合内容としてもあの試合とかあの試合とか、割と思い出したくもない試合になることも多く、まさに鬼門のスタジアムです。今季アウェイで6勝を挙げておりますが、つまるところこの試合は「なぜだかアウェイで強い札幌」対「愛媛のアウェイではめっぽう弱い札幌」との対決といったところ。で、結果として後者の勝利となったわけですが。

 前半5分に上里が、居並ぶ壁の下をグラウンダーで抜くちょこざいなフリーキックを直接決めて先制し、幸先よいスタートを切った…までは良かったんですが、その10分後には札幌戦では妙に張り切る札幌出身の赤井にラインの裏を突かれて失点(河原のオフサイドっぽくも見えたのですが)し振り出しに戻されると、そのさらに10分後の25分にはコーナーキックからなんとなく札幌戦では妙に張り切る札幌出身の石井に決められ逆転を許してしまいます。その後札幌もいくつかチャンスを作り出しますが、どうにもちぐはぐな攻撃にしかならず、シュートまで持っていっても枠の外だったりで追いつけず、1-2で前半終了。

 後半、巻き返しを願うサポーターの期待とは裏腹に、次第に足が鈍っていく札幌。ホームの愛媛のプレッシャーを交わせなくなってきて、試合は次第に愛媛のペースとなっていきます。26分には河原にあっさりと裏を取られて失点。まぁ追いつくために前がかりになっていたのでこういうリスクはあるとしても、ちょっとセンターバックが予測できてなかった感じはしますね。この直後にセットプレイから砂さんの直接フリーキックがクロスバーに当たって跳ね返ったところを松本くんが右足で蹴り込んで再び1点差まで迫ったものの、反撃はここまで。こういう時に流れを変えられる選手がいないのが今の札幌の大きなウィークポイントのひとつであるという見方ができたりもできなかったりもまぁいいやもうめんどくせえ。なんですか流れを変えるって。ゆく河の流れは絶えずしてしかも元の水にあらずって、大森うたえもん先生が自著「ノルウェイの大森」でおっしゃってたじゃないですか(※正しくは鴨長明の「方丈記」です念のため)。ってか自分らが子供の頃って「大森」って苗字の子は無条件で「うたえもん」って呼ばれていた気がしますね。まぁどうでもいいですけどね。心底どうでもいい。それよりもなんでしたっけ。ああ愛媛。愛媛ですよ。愛媛どうなんですかって話ですよ。だいたいなんですか愛媛。愛媛出身の声優って誰いましたっけ。ああ、水樹奈々と大久保瑠美がいるじゃないですか。ああそうか、じゃあ許す。しかたないな、今回だけですよ。うん、もう試合について真面目に書く気はまったくないんだ。すまない。

 そんなわけで試合はこのまま終了。「愛媛はあかん」という事実を再確認するだけの結果に終わりました。ふん。

2013年7月 8日

まとめ気味に

2013年J2第19節
コンサドーレ札幌 1-0 カターレ富山
得点者:札幌/砂川
     富山/なし

 常に更新が3試合遅れているサッカー百鬼夜行です。皆さんご機嫌はいかがでしょうか。

 そんなわけで、カターレ富山戦はホームでさっぱり勝てないコンサドーレ札幌が、ようやく厚別で今季初勝利という試合でした。以上。

 ってわけにもいきませんよね。すみません。

 J2も18節までを終えて、コンサドーレ札幌の成績は7勝2分9敗、勝点23の13位。新人監督の下で、かけられる強化費が決して多くはない、というかはっきり言えば少ない中で、さらに主力がどんどんケガをしていく現状を考えれば、まぁさほど悪くはない成績ではあると思うのですが、「じゃあこの結果が妥当なのか」というと、勝てる試合を落としたり、もったいない失点でコロッと負けたりなどの「もったいない試合」が少なからずあったことを考えれば、前にも言いましたけどもう少し上の順位にいられているんじゃないかという気はしますね。もとより今季は戦力を固定して戦っていくつもりはないのであろうことは想像がつきますし、今のJ2は一部を除けばどのチームも決定的に大きな差があるわけではないですから、内容や結果が安定しないことについてはサポーター側もある程度は織り込み済みではあるんでしょうけど、アウェイでジェフユナイテッド千葉をうっちゃったりできるチームが、ホームでロアッソ熊本にコロッと負けたりするのは、やっぱりもったいない気はしますよね。勝負事は相手あってのものですし、毎試合毎試合相手を圧倒するサッカーなんてできっこないのはわかってますけど、それでもこう、もう少しブレ幅を小さくできないものかなんて思っちゃいますよね。その辺も含めて若さなのかもしれませんし、それを認めたくはないのも若さゆえの過ちなんだろうとは思います。

 って、なんかここの部分だけ見ると負け試合の感想みたいですけど、ちゃんと勝ってます。

 まぁかような若いチームであるからこそ、ベテランの存在は大きいわけで、この試合の決勝ゴールを挙げたのも、チーム最年長である砂川誠。「あの」2004年を知る数少ない選手のうちの1人…っつーか選手としてはあと残ってるの上里くらいしかいないですからね。スタッフとしては当時コーチだった財前監督と、あとS木T樹さんがいますけど。砂さんばかりをアテにしていた当時に比べれば、今はボールを運べる選手は多いですけど、それでもやっぱり砂さんの存在は大きいんでしょうね。砂さん自身もそれを充分に自覚しているのでしょう。コンサドーレの伝統である「呪いのキャプテンマーク」を頑なに固辞しているっぽいことからも、それがうかがえますね。

 そんなわけで、スコアとしては最少得点差でしたが、内容としては終始危なげない感じでしたね。それでもあともう少しゴールを挙げておきたかったというのが、やっぱり正直なところではありますが。前述の通り今のJ2は上位以外はそんなに差がないので、最終的にプレーオフ圏内は得失点差の勝負になる可能性が充分に考えられますからね。勝てる時はできるだけたくさん得点を取って、もし負けることがあってもその時はなるべく少ない点差で、って感じでお願いしたいところですよね。まぁそんなもん選手もわかってることでしょうし、わかっててできりゃ苦労はしないんですけど。
 なんだか毎回同じようなこと書いてる気がしますけど、やっぱりサポーターとしてもせめてプレーオフには行って欲しいですもんね。そこから先の結果がどうあれ、そこまで行けば自信に繋がるはずですから。

2013年7月10日

新助っ人加入

 Jリーグでは7月19日から8月16日まで第2の登録期間を迎えます。Jリーグでは、シーズン中の選手登録は一部の例外を除き原則としてこの期間内でしか行えないため、各チームともここまで戦ってきた中で見えてきた問題点、弱点、笑点、庵点、支点、力点、作用点などなどを解決するための補強が行われる時期となります。どうでもいいけどこんだけ点を並べると「点」という感じがゲシュタルト崩壊を起こして火星人みたいに見えてきますよね。心底どうでもいいですけどね。

 で、コンサドーレ札幌も、この登録期間のオープンを前にして新戦力の獲得が発表されました。6月から練習に参加していたブラジル人FWフェホ選手が新加入とのことです。練習参加時点では「フェリペ」という名前でしたが、加入に当たって登録名を愛称である「フェホ」としたとのことです。本名はフェリペ・アルメイダ・フェリックス・クヴァシャンチラーヅェ。非常に言いにくいというかまず間違いなく「フェリペ・アルメイダ・フェリックス・なんちゃらかんちゃら」で済ませられてしまいそうな名前ですね。アメリカのマサチューセッツ州にある「チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグ」という名前の湖を思い出してしまうほどですが、1985年4月20日生まれの28歳。サンパウロ州のイタニャエンという街の出身のようです。197cm92kgと、サッカー選手というよりはバスケットボールの選手のような体格ですね。
 2004年にアトレチコ・パラナエンセに加入、すぐにポルトガルに渡り、G.D. Os Nazarenosというチームに所属。翌2005年はFC Pampilhosaに移籍、2006年はS.C.U. Torreense、2007年はOdivelas F.C.というチームでプレイしています。ポルトガルリーグの仕組みはあまりよく知らないのですが、最上カテゴリにスーペル・リーガ、その次に2部リーグに相当するセグンダ・リーガ、その下に3部リーグに当たるセグンダ・ディヴィゾン、4部リーグに当たるテルセイラ・ディヴィゾンと続くようです。そんでもって、セグンダ・テルセイラディヴィゾンは、ともにいくつかの独立したブロックリーグに分かれているようです。フェホがいた当時と思われる2004-2005年シーズンのNazarenosはテルセイラ・ディヴィジョン、2005-2006年のPampilhosaと2006-2007年のTorreense、2007-2008年シーズンのOdivelasはいずれもセグンダ・ディヴィゾンだったようです。ちなみにその時のNazarenosは2勝23敗9分という異次元の弱さで地域リーグに降格していました。
 2008年からはロシアに渡り、ロシアプレミアリーグのPFC Spartak Nalchikというチームでプレイ。このあたりになるとさすがに試合記録も残っているのですが、この年は交代出場が多いながらもリーグ戦16試合に出場したようです(ゴールはなし)。翌2009年にはアゼルバイジャンリーグ1部のFK Bakuでプレイ(ナルチクからのレンタル)。ここではカップ戦で優勝、UEFAチャンピオンズリーグの予選2回戦でゴールも決めています。「ロシアリーグにいてチャンピオンズリーグでもゴール」というとなんだか「ロブソン」という単語が頭に浮かぶのですが、きっと気のせいでしょう。
 2010年は同じくナルチクからのレンタルでブラジルのリオ・ブランコFCに行きますが、11月には再びポルトガルへ戻り、セグンダ・リーガ(2部リーグ)のleixoes S.C.に所属し、2011年はハンガリー1部のFerencvárosi TCに移籍、2012年はブラジルのNovorizontinoというチームでプレイしていたようです。調べるの疲れた。

 しばらく練習に参加してましたから、どんなプレイヤーなのかは練習見学したサポーターからいろいろと情報が出てきていましたが、とりあえず今のところは「二日酔いで退団したテレよりはうまい」ということと、あとは「大きさの割にはあまり空中戦は得意ではない」ってところですかね。まぁ今の札幌の戦術だと、求められる役割は得点を量産というよりは(してほしいですけど)、前線でボールをキープして味方の上がる時間を作ること、言ってみれば2011年に札幌でプレイしたジオゴさんみたいな感じなんでしょうかね。
 選手登録できるのが7月19日からなので、試合に出られるのは早くても7月20日の松本山雅戦からとなりますが、契約の前から練習生として参加していましたから、フィットするのも早いでしょう。活躍を期待したいですね。あとオモシロ人間かどうかも。

2013年7月17日

ギッフギフに(ry

2013年J2第20節
コンサドーレ札幌 4-0 FC岐阜
得点者:札幌/横野 x 2、内村 x 2
     岐阜/なし

 前節カターレ富山戦でようやく厚別初勝利を挙げた札幌。今節もホーム連戦でFC岐阜との対決です。厚別のピッチは相変わらず状態が良くないのですが、それでもひとつ結果を残したことでピッチに対する苦手意識は多少なりとも払拭されたでしょうから、2勝、3勝と続けていきたいところです。
 札幌のスターティングメンバーは、富山戦で前半だけでピッチを退いたCB奈良竜樹が欠場。富山戦でも交代で入っていた櫛引一紀がスタメン出場となります。また、前節ベンチだった深井一希がスタメン復帰。そして、ケガで長いこと戦列を離れていたパウロンがようやく復帰し、ベンチ入りしました。

 相手の岐阜は前節終了時点で22チーム中21位。最下位のザスパクサツ群馬とは勝点でたった1しか離れておらず、来年からスタートする予定のJ3に組み込まれる未来が見え隠れしているわけですが…。他人事ながら心配になる試合でした。何しろ失点が多いチームで、ここまでのチーム総失点33もロアッソ熊本と並んでリーグワーストタイ。前節は4得点挙げていますが、その一方で3失点。もちろん失点は守備陣だけの責任ではないことも多いのですけど、攻撃陣が2~3点取らないと勝てないというのはやっぱり厳しいですよね。
 この試合も終わってみれば4失点。大量失点のみならず、原因が全てミス絡みとなると、監督としてもどうしようもない気がします。メンバーを見る限りでは決して弱いチームではないと思うのですが…。

 まぁよそのチームのことはさておくとして、札幌としては4得点。相手のミスを見逃さず、横野と内村が2ゴールずつ挙げて快勝といったところなんですが…。贅沢を言えば相手のミス以外での得点がなかったことは反省材料かな、と思います。なんだかケチをつけているみたいですけど、でもほら、テスト80点取ったとして、80点で満足していたらそれ以上は望めないわけじゃないですか。落とした20点をちゃんと見直さないと100点は取れないわけじゃないですか。現実として100点満点は無理だとしても、目指さなければ100点に届くことはないじゃないですか。なんかいいこと言ってるっぽいじゃないですか。いやいつもいいこと言ってますよ。いいこと言い過ぎちゃってツイッターでつぶやけばもう次の瞬間5,000RTとか行きますよ。そうなったらもうフォロワー操ってお店に苦情入れさせるなんてお手のもんですよね。いやたとえばの話ですよ。たとえばの話ですってば。

 まぁそんなわけで、どっちかというと岐阜の自滅みたいな感じの試合で、取るべき人が取ったのはいいとしても、正直なところ試合そのものやそれぞれの得点経過を振り返るほどインパクトのあるゴールがあるわけでもなかったので、試合の流れを真面目に書く気はあんまりなかったのですが、あと特筆すべきことといえば、弱冠21歳のベテラン・三上陽輔が今季初めてベンチ入り、初出場を果たしました。ベテラン高校生の頃からトップチームに帯同し、ベテランらしいプレイで2011年には22試合に出場した三上ですが、2012年以降は「なんか気がつけばケガをしている(あとヒゲが生えている)」ような状態が続き、今季もキャンプからケガで出遅れ、ユースの後輩たちが軒並みデビューを果たす中で、DF永坂勇人とともに2人だけ試合出場はおろかベンチ入りすらないという状況でした。ここにきてようやく戦列に加わったことで、チームの幅が広がるといいですね。

 ちなみに試合とは直接関係ありませんが、三上が試合に出たことでただ1人試合に出ていない選手となってしまった永坂くんは、先日MF中原彰吾とともにコンサドーレと提携を結んでいるタイリーグ2部のコンケーンFCへ武者修行に出ました。自分はタイという国はよく知らないのですが、キャプテン翼では割と強い国扱いだったことを覚えています。インドはそこそこいるのに。国自体の知名度は高いですし、太平洋戦争当時は地味に日本と同盟を結んでいた国ではあるのですが、案外日本のフィクションにはタイ人キャラってあまり出てこないんですよね。キン肉マンでもタイ出身の超人は記憶にないですね。
 DFというポジションの関係上、なかなか試合に出るのは難しいですし、中原くんのポジションも札幌では層の厚いところですから、こういうチャンスをしっかりものにして、りっぱなムエタイ選手となって帰ってきて欲しいですね。

2013年7月19日

グンマの竪琴

2013年J2第21節
ザスパクサツ群馬 2-0コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
     グンマー/ヒラシゲー x 2

 おかしい。書いても書いても現実の試合のペースに追いつかない。いや書いてないからですけど。

 そんなわけで群馬戦。2002年から昨シーズンまで「ザスパ草津」という名前で活動していましたが、グンマーのグンマーによるグンマーのためのチームであることをグンマーに知らしめるため、今期からチーム名をよりグンマーな感じに変更。それはいいのですが、「ザスパ草津・群馬」にすると「ザスパ群馬」と略されてしまうという理由から、今までのチームをそのまま愛称にして「ザスパクサツ群馬」という斜め上過ぎるチーム名になりました。ジェフユナイテッド市原がジェフユナイテッド市原・千葉に名称を変更したら、「ジェフ千葉」としか言われなくなった例を参考にしたのでしょうけどね。たまにはユナイテッドのことも思い出してあげて欲しいですよね。しかしそう言われると逆に意地でもクサツを省略したくなりますよね。もういっそのこともう少し略して「ザ・群馬」にしたらいいんじゃないでしょうかね。定冠詞っぽく
 さて、札幌はホームで2連勝を飾り、9勝9敗2分とようやく星を五分に戻しました。ここから調子を上げていきたいところですが、ここへ来てルーキーながらもいろいろとおかしい活躍を見せていたMF深井一希がケガで離脱。河合主将も未だ復帰できていないため、今季初めて宮澤がボランチで出場となりました。そして、来季加入が決まった阪南大FW工藤光輝くんが、特別指定選手として登録されベンチ入りをしています。

 で、試合なんですが、結果から言ってしまえばいつもの通りの負けパターン。前半は札幌のペースで試合が進んでいたものの、数多くのチャンスを決めきることができないでいるうちに、後半ミス絡みで失点し、そこから一気にリズムが崩れ、そうこうしているうちに足も止まり始め、選手交代も後手後手というかなんかトンチンカンで流れを取り戻すこともできず、前がかりになったところを突かれて失点でドボンという、これまでも何度も見てきた流れでした。
 どうもねぇ、やっぱりこういう「もったいない」試合が多いですよねぇ。若いチームだとは言ってもスタメンの半分はプロで6年以上やってる選手たちなんですし、こういう時にピッチ上でコントロールできるようにはなってもらいたいものですよね。

 とりあえず、最初の失点は上里が浮き球の処理を誤って奪われたボールを平繁に決められたものなんですが、まぁあのプレイ自体は(その前のパスも含めて)あの場所でやるプレイではなかったとしても、そもそもなんであの場所に上里がいなければならなかったのか、ということになるんですが、それは考えるまでもなく上原が上がりっぱだったからであり、つっても上原はあれが持ち味というか、鉄砲玉みたいに飛んでった後に戻って来ることを期待するほうが間違いなので、誰かがフォローしないといけないですからね。そんなわけであそこに上里がいたこと、その上里がつっけんどんなパスを処理できなかったこと、センターバック2人があそこでのミスを予測していなかったことなどなど、まぁ失点の要因はたいてい複合的なもんですよね。
 にしても、この試合の間中ずっと、上里はやりにくそうでした。おそらくそこにいるはずの深井くんがいない、というのが影響していたんじゃないかと思います。いやホモ的な意味じゃなくて。試合中見てるとわかると思いますが、深井くんっていつも必ずボールをもらえるところに顔を出しているんですよ。そこら辺が彼がいろいろとおかしいと言われるメインの部分ではあるんですが、だから上里も苦しくなってもいつもならパスの出しどころがあるんですが、宮澤はどっちかと言わなくても前に行くタイプというか、そもそもボランチは本職ではないので、その辺の動き方はやっぱり少し違うんですよね。まぁ今の上里は多少のプレッシャーはなんとかできるのですけど、それでもいざとなったらボールを離せるのか、それとも自分が頑張らないといけないのかってのは大きく違うと思うのですよ。もちろん宮澤は宮澤でいいところはあるので、これは宮澤がダメなのではなく相性の問題でしょうけどね。
 それでも前半のうちに先に1点でも取っておけばずいぶん違ったと思うのですけどね。まぁたらればの話をしてもしょうがないのですけど、今のコンサドーレのサッカーではトップにボールが収まらないとあっぷっぷーなことになってしまうので、その辺はもう少し横野が頑張ってくれないとどうしようもないかなと。内村さんがトップ下にいるのは彼に前を向いてプレイしてもらうためですからね。

 あとは、工藤くん。惜しいチャンスはいくつかあったのですが、デビュー戦即ゴールというわけにはいきませんでしたね。大学での彼のプレイは知らないのですが、動き出しの速さやポジショニングで勝負するタイプのストライカーなんですかね。いいボールが来ればほぼ確実に決められるけど、いいボールが来なければマリオを失ったヨッシーみたいな感じになってしまうといった感じでしょうか。いずれにしても1人でなんとかできるタイプでもないようなので、彼の欲しいタイミングでボールが出てくるようになるにはちょっと時間はかかりそうです。気は強そうですが、もう少し俺様っぷりがあってもいいかな、という気はします。

2013年7月22日

ベトナムの英雄やってきた

 今年2回目の登録ウィンドーが開き、Jリーグでは外国籍選手を中心に活発な移籍が行われており、コンサドーレ札幌においても、以前お伝えしたとおり6月から練習に参加していたブラジル人FWフェホが加入しています。つってもフェホの加入は、ざっくり言えばやけ酒あおって退団したテレの後釜としてですから、補強というよりは補充の意味合いが強い感じではあるんですが、もともとテレとの契約も夏までの契約だったらしいので、一応テレが残留する可能性も含めて当初の想定通りのチーム編成だったものと思われます。カッツカツの財政事情を考えれば、それ以外の緊急的な補強はよっぽどのことがない限りは行われないと思っていましたが、どうやらその「よっぽど」があったようで。報道によれば、札幌は元ベトナム代表FWレ・コン・ビンの獲得が正式にクラブから発表されました。
 正直申し上げまして、オレはベトナムという国のことは、「水曜どうでしょう」のベトナム縦断1800キロくらいしか知りません(だいたいの道民はきっと同レベル)。ベトナム人で知ってるのも、通訳のニャンさんの他はアウン・サン・スー・チーさんとグエン・ヴァン・チョムさんくらいですが、レ・コン・ビンはベトナムでは知らない人がいないと言われるほどの人気選手で、ベトナム最優秀選手に輝くこと3回、ベトナム代表として55試合31得点という実績を持ち、2009年にはポルトガル1部リーグでのプレイ経験もある「国民的英雄」だそうです。これまでも何度か札幌への加入が報じられたことがありましたが、今回はガチっつーか正式発表ですからね。

 ただし、ご存じの通り札幌には現在ブラジル人2人、韓国人2人の計4人の外国籍選手が在籍しており、アジア枠を含めた助っ人枠は全て埋まっています。レ・コン・ビンを獲得するとなれば、FWフェホ、DFパウロン、DFチョソンジン、GKイホスンのうち誰か1人の選手登録を解除しなければいけません。また、今季の札幌のFW登録の選手は、特別指定の工藤くんを含めて8人(榊翔太、横野純貴、内村圭宏、上原慎也、三上陽輔、工藤光輝、フェホ)。試合ではサイドバックでの起用が多い上原を外すとしても、ここにレ・コン・ビンが加わって8人。正直多いですよね。それに、ベトナム人選手を獲得するのであれば、当然ベトナム語の通訳が必要になります。経費節減のために、アウェイゲームの遠征メンバーからあえて助っ人をはずすこともある(通訳も連れて行かなくて済むから)という涙ぐましい努力を続けているコンサドーレ札幌にとって、そのあたりのデメリットを鑑みた上でJリーグでは未知数であるレ・コン・ビンが「どうしても欲しい選手」であるとは考えにくいですよね。

 まぁ普通に考えて、昨今Jリーグが東南アジア市場に手を広げようとしている状況、ひょっとしなくても今回の移籍については多分に政治的な思惑が絡んでいることは容易に想像がつきますね。もしくはスポンサー絡みか。だとすると、レ・コン・ビンの年俸含む諸経費において札幌の費用負担はほとんどないんじゃないかと思われます。
 いずれにしても、経緯はどうあれ札幌の選手となった以上はもちろん活躍を祈りますし、大活躍して各方面をウマウマにしてもらいたいですし、あと雪見て大はしゃぎする姿も見せて欲しいと思います。

 で、そうなると問題は誰が外れるかなんですが、獲得したばかりのフェホはもちろんのこと、4人しかいないセンターバックを外すようなこともしないでしょうから、そうなるとまだ復帰めどが立たないホスンがその対象となるんでしょうね。去年もハモン獲るために同じように登録抹消されてましたけど、今外れるってことはもしケガが完治しても公式戦には出られないってことですからね。申し訳ない気もします。

2013年7月23日

はぁ四国

2013年J2第22節
徳島ヴォルティス 1-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/おりません
     トクシマー/ドウグラス

 はぁ四国。

 ホームで勝てるようになったら、今度はアウェイで勝てなくなっちゃいました。せっかくホームで連勝して星を五分に持って行ったのに、群馬、徳島のアウェイ連戦で連敗、再び負けが2つ先行するようになってしまいました。人生ままならないものですよね。

 そんなわけで徳島ヴォルティス戦、今季の札幌にとってはいろいろと象徴的な試合となりました。というか今から振り返ってみればチャレンジャブルも甚だしいメンツでのサッカーですよね。前にも書いたとおり、今年はもとよりメンバーを固定して戦うというつもりはないのでしょうし、そうでなくても怪我人が多いという事情もあるにはあるんでしょうけど、しかも群馬遠征の後に中3日で四国遠征、肉体的にもコンディションの厳しい中で、センターバックをパウロンとソンジンで組ませるのって能力的なメリットよりもコミュニケーション面でのリスクのほうが高い気がしますし、他にボランチがいないという事情はあるとはいえ、前の試合で豪快に噛み合ってなかった上里宮澤を再度組ませたり、前節もあまり起点になれていなかった横野ワントップを再度出してきたり、などなど不思議なメンツではありましたね。
 もちろん、チームとして考えればどのようなメンツを組み合わせたとしても、基本部分は同じようにできてもらわないと困るでしょうから、1回や2回合わなかったからといって封印してしまうわけにもいかない(加えて使えるメンツが限られている)事情はあるのでしょうけどね。まぁはっきり言えばこれで点取らせてくれるのは岐阜くらいというか。あ、岐阜って言っちゃったね今。

 まぁそんなわけでほとんど見るべきところがあったわけでもなく、正直なところ真っ先に記憶から抹消したくなる試合内容だったんであんまり語るようなこともないんですがね。今日も後半の早い時間でやられたりはしないよなーと思ってたらやっぱり後半開始早々失点したり、パウロンが退場しそうだなーと思ったらやっぱり退場したり、横野機能してないのに最後まで残すんだろうなーと思ったらやっぱり最後まで残したり、悪いほうに予想通り過ぎてなんともはや。選手交代もほとんど有効にはなってなかったですしね。まぁ選手交代については1年目の監督に多くを求めるつもりもないですし、交代策についてはうまくいくもいかないもたいていの場合単なる結果論ではあるんですが、もう少し交代の意図ははっきりしてもらいたいなぁと思うわけです。もちろん、我々はあくまでその試合「だけ」を外から見ているだけですんで、我々には知る由もない事情もあるんだとは思いますが…。
 実際のところ、たとえば我々から見ても不調とか、フィットしてないとか、ハッとしてGoodだとか、そういう選手をなんで使うんだ、あれなら別の選手を使ったほうがいいじゃないか、みたいなふうに思ったりすることも多々ありますけど、それでも控えにいる選手はやっぱり控えにいるなりの理由(ポジティブな者もネガティブなものも含めて)がありますし、使われる選手には使われるだけの理由がある場合がほとんどなんですよね。

 なんでもいいけどさ。負けは負けだ。

 そんなわけであんまりいいとこなかった試合ではあったのですが、かといって別に勝つ気がないとかナメくさってるとかナメック星人と見せかけて森本(※貴幸)だったりとかそういうわけでもないんですよね。加えて、完全な力負けとかそういうわけでもない。というか、一応一回りしてきて、上位チーム以外が相手なら札幌の戦い方は十分に通用してるんですよね。J2でも下のほうになってしまった予算規模に加え、怪我で主力を欠いているところから見ても、よくやっているほうだとは思います。勝ったり負けたりというのは、おおざっぱに言えばそれが安定してない(調子に波がある)からなんでしょうけど、これに関してはもう長いスパンで考えて、こういう試合もあると思ってじっくり見守っていく必要があるんだろうと思います。少なくとも2004年よりはずっと高い位置からのスタートになっていると思います。あと諦めるところは諦める。具体的にどことは言わない。

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