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2016年1月 アーカイブ

2016年1月 5日

ようこそ

 あけましておめでとうございました。

 さて、いっこうに音沙汰のなかった北海道コンサドーレ札幌の補強戦線ですが、年が明けてようやくクラブからの新戦力加入の公式リリースがありました。1件目はヴィッセル神戸のDF増川隆洋選手の移籍加入、そして2件目はブラジル人助っ人のマセード選手とヘイス選手の移籍加入です。

 増川選手は1979年11月8日生まれ。大阪商業大学から2003年にアビスパ福岡に加入、2005年から2013年まで名古屋グランパスでプレイし、2014年から昨季までの2シーズンをヴィッセル神戸でプレイしました。36歳とベテランですが、191cmという巨躯を生かしたヘディングの強さには定評があるので、空中戦の弱さに泣いた札幌の心強い戦力になってくれることでしょう。

 そしてマセード選手。フルネームはDiego Macedo Prado Dos Santos、1987年5月8日生まれの28歳。誕生日が5月8日というのは野々村社長とも同じで、藤井ゆきよさんやうちの息子とも同じです。2007年にウニオンバルバレンセでプロキャリアをスタート、2010年にコインブラMGというチームに移籍してからは、そこ所属のままあっちこっちにレンタル移籍を繰り返していたようです。ただこのコインブラMGというチームはミナスジェライス州リーグ2部のチームみたいなんですが、公式サイトもないしほとんど情報がありませんね。レンタルでプレイした中にはコリンチャンスやアトレチコミネイロといった強豪チームもあるので、能力自体はありそうですが。
 主なポジションは右サイドバック、クロスに自信ニキのようです。サイドをいい感じにえぐってはあさっての方向に飛んでいくクロスボールにサポーターが泣いた札幌の心強い戦力になってくれることでしょう。

 最後にヘイス選手。フルネームはJonathan Jackson De Lima Reis。ジョナサン・ジャクソンというのはラテン系では珍しい名前ですね。1989年6月6日の26歳で、アトレチコミネイロのユースチームから2007年にオランダ1部のPSVへ加入し、2010年まで(2009年はブラジルのTUPI FCというチームにレンタル移籍)所属したあと、2011年から2014年までフィテッセでプレイしています。フィテッセ時代には元札幌U-15のハーフナー・マイク選手ともプレイしていますね。
 他のJクラブを経ずに札幌に来るレベルのブラジル人助っ人としては珍しくWikipediaに日本語のページがあるので調べてみたら、「2010年1月24日、薬物使用を理由にPSVから解雇された。以前から生活態度の問題やホームシックもあり、2009年まで戦力外だった。」というとても興味深いことが書かれていました。

 うわぁ、ほんまもんや!!

 これまで何度も書いているとおり、「実績も技術も人間性も超一流」なんて選手を我が札幌が獲れるはずもないですから、ブラジルの強豪チームのユースからトップチームを経ずにオランダの名門クラブへ移籍するほどの選手が、うちみたいなチームに来るとなればまぁそれなりに理由があるだろうとは思いましたけど、これは久しぶりにヤバそうな選手が来ましたね、いろんな意味で。
 決定力はあるけどカードに泣かされる予定のナザリトが試合に出てこなくて泣いた札幌の心穏やかじゃない戦力になってくれることでしょう。

 ちなみに、クラブの公式発表ではマセードもヘイスもバイーアから来たことになっていますが、マセードがバイーアにいたのは2014年の3月19日から12月31日まで。2015年1月5日から5月14日まではブラガンチーノでプレイしていたようです。ヘイス師匠がバイーアにいたのは2014年の1月1日から1月16日までのわずか2週間あまりみたいなので、おそらく両者の面識はないでしょう。
 ヘイス師匠はその後トンベンセからアマチュアのクラブ?を経て、2015年7月29日から12月30日までトルコ2部リーグのボルスポルというチームにいたようですが、調べた限りでは試合に出場した記録は見つかりませんでした。
 なお、マセードは2012年にリネンセでプレイした際に、当時同チームのコーチだったブルーノさんと一緒だったようですので、馴染むのも早いかも知れません。

2016年1月23日

2016シーズンスタート

 チームは恒例のキックオフパーティーを経て、現在一次合宿となる沖縄キャンプの真っ最中です。全員揃ってシーズンスタート...といきたいところですが、ク・ソンユンと新助っ人のFWヘイスがおりません。ソンユンは現在カタールで行われているAFC U-23選手権に韓国代表として参加しているので仕方ないにしても、ヘイスは早速遅刻。発表によれば「家族のビザ取得が遅れている」ということですが、遅れているのは果たして本当に家族のなんでしょうか。
 まぁどちらにしても、よく訓練されたコンサドーレサポーターは、合流遅れ程度で驚いたりはしません。むしろ、お騒がせマンとしては期待通りどころか、最低限のラインをまずクリアという感じです。来日予定は「早くて1月30日」という話ですので、我々としては「ヘイス選手は熊本キャンプからの合流となります」というニュースリリースまでは想定の範囲内としておこうかと思います。もちろん、ヘイスが本物なのであれば、開幕までにあとひとつふたつ伝説が欲しいところです(何の)。

 で、新聞では仮契約を結んだとされるジュリーニョ選手については、キャンプ合流どころか加入のリリースすらありません。ついでに言えばその後の続報もなし。キックオフパーティーにて発表された背番号リストにはパウロンの名前がないので、あと1人入るのはおそらく確実なんだろうとは思いますが、果たして本当に来るのか、そしてフタを開けてみたら全然別人だったりとか、そういうのにも期待しています。
 ちなみに、パウロンは現在キャンプにしれっと参加しています。契約自体は残っているので、ケガが治り次第レンタルとなるようですが、新助っ人との契約がおじゃんになったりした場合は復活することもありえるんでしょうかね。ドリーム枠として。

2016年1月25日

今季初実戦

 1月24日、今季初めての対外試合となる「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」の沖縄ラウンド、東京ヴェルディ戦が行われました。Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップは、その名の通りJリーグとスカパー!が主宰となって行われる大会で、Jクラブがキャンプで行うテストマッチをプロモーションとして行う目的で、昨年から始まりました。位置づけとしてはプレシーズンマッチですが、ちゃんと賞金も出ます(優勝賞金300万円、2位100万円、3位以下50万円)し、スカパー!での中継もあります。
 沖縄でキャンプ中の北海道コンサドーレ札幌も、今年から追加された沖縄ラウンドに参加。FC東京、東京ヴェルディ、FC琉球と戦います。

 キャンプでのテストマッチというのは、「今年どれくらいやれそうなのか」を見る意味でサポーターにとっても気になるところですから、こうやって中継を行ってくれるのはとてもありがたいですね。
 まだ1発目ということもあり、大会の登録メンバーは若手が中心。小野伸二や稲本潤一らのベテラン選手や助っ人のマセードも沖縄ラウンドでの出場予定はないようですが、まぁこの試合を見るコンサドーレサポーターにとっては、どちらかといえば若手選手がどれだけやれるのかのほうが見たいですから、これはこれでOK。むしろ上等。

 ...ではあるのですが、正直なところ、ほとんどの選手は思ったほどこう、クるものがなかったですね。キャンプスタートからずっとフィジカル強化中心のメニューをこなしてきて、試合に向けたコンディション作りはやってきていないのはわかりますし、相手のヴェルディも同様に身体は重そうではありましたけど、新しいメンバーもいなかったわけですし、もう少しこう、いいとこ見せたろみたいな色気というか、ば思春期の男子中学生くらいの、国語辞典でエッチな言葉に意味もなくマークしたり、マクドナルドのロゴマーク見てすら興奮が抑えられないくらいギラギラはあってほしいと思うわけですよ。そういう時代、君たちにだってあっただろう?

 ...と思ったけど、ひょっとして中学生の頃からサッカーうまくてモテモテだった君たちは、そんなギラギラする必要もなかったりします? 文化系のヒョロメガネが密かに憧れてたかわいこちゃん(死語)の視線を余裕で独り占めしちゃう側の人間だったりします? 君たちの噂でチャンバも走ったりするんでしょう!? くそう! お前らみんな敵だ敵だ!(半ギレ)

 話が逸れてしましましたが、去年ろくすっぽ試合に出られなかったメンツの中で、「オレの持ち味はこれッス!」みたいにやってたの、進藤くらいですね。最後はバテて結果としてPKは与えましたけど。
 逆に一緒に出た内山と永坂はちょっと残念でしたね。センターバックは頭数が足りないからアピール次第でスタメン争いに食い込めるチャンスなのに、それを意識しているようには感じられませんでした。先を考えてセーブしていたわけではないでしょうけど、無難に無難にプレイしようとしてかえって危ない場面を作ってしまうという感じ。札幌に加入したばかりの頃のダヴィとカウエが、たかが練習試合でも死にものぐるいでプレイしていたと聞きますが、それくらいの危機感は欲しいところ。

 ちなみに試合は上でも書いたとおり、その進藤が与えたPKを決められて0-1で終了。まだ初戦ではありますが、始まったばかりとか言ってるうちにあっという間に開幕になってしまいますし、「若手」と言っていられる時期はあっという間に過ぎてしまうものですから、思春期の男子高校生がエロにかけるくらいの執念は見せてもらいたいものです。
 ...と思ったけど、君たちが高校生の頃はスマホでえっちなサイトいくらでも見れたんだろうな。くそう! お前らみんな敵だ敵だ!(全ギレ)

2016年1月29日

助っ人やってきた

 1月27日、スカパー!ニューイヤーカップの第2戦となるFC東京戦が行われました。前半3分に都倉賢のゴールで先制したものの、前半41分に水沼宏太に直接フリーキックを決められ、後半25分には相手シュートのこぼれ球をネイサン・バーンズに押し込まれ逆転負けとなりました。
 これでコンサドーレは2戦2敗。格上の東京に押し込まれる展開はある程度予想できましたし、後半はそれなりにいい形はできていたと思うんですけど、サイドに展開してほぼフリーの状況でもクロスがあさっての方向に飛んでいったり、パスを回してもスピードが遅くて相手を引きはがせなかったり、少しずつパスがズレて処理に手間取る間に詰められたりというシーンも多々見受けられ、良くも悪くも去年と変わってねぇなぁという印象。
 まぁ新戦力が助っ人とDF増川だけで、その他のメンバーは去年と変わってないのですから当たり前っちゃ当たり前なんですが、他のチームは戦力補強で上積みしてる中でうちは去年と変わらないのなら、順位なんて上がるわけもない。
 その辺の課題を解決するための助っ人選手なんでしょうけど、新助っ人3人のうち2人はまだ合流すらしておらず、合流済みのマセードもこの試合を見る限りでは、日本のサッカーに慣れるのに少し時間がかかりそうで、過大な期待をするわけにはいかなさそうです。
 稲本が言うほど若手に覇気がないとは感じませんでしたが、それでも突き上げが足りないというのは試合を観る限りは事実だと思うので、そこはしっかり自覚した上で練習して欲しいと思います。

 さて、その助っ人選手なのですが、FWヘイスは1月27日に無事来日、キャンプには1月29日から合流ということです。こちらの想定より2週間も早かったので、きっと優良助っ人でしょう。
 そして加入が噂されていたDFジュリーニョも昨日来日。チームの加入発表よりも先に来日するなんて、きっととんでもない優良助っ人に違いありません。

 公式発表より前にこれを書いているので経歴などは独自で調べたものですが、ジュリーニョ選手は本名Julio Cesar Godinho Catole...ジュリオ・セサール・ゴジーニョ・カトーレって読むんですかね。サンパウロ出身の29歳(1986年8月5日生まれ)。インビトゥバというクラブでプロとなり、以後メキシコを含む9つのチームでプレイ。今季所属していたオペラリオはブラジル全国選手権4部のチームですが、パラナ州リーグでは1部に所属しており、2015年は強豪コリチーバ(全国1部)を下して念願の初優勝を飾っています。このコリチーバとの決勝戦にも出場していた模様。
 ジュリーニョ自身も過去にアヴァイFCやヴァスコ・ダ・ガマといった全国1部のチームでもプレイ。ヴァスコ・ダ・ガマでは2位を経験しています。まぁ、レギュラーではなかったようですが。
 左利きのサイドバックとのことで、3バックが中心となるコンサドーレではおそらく左のワイドでの起用となると思われますが、右のマセード左のジュリーニョと、サイドアタッカーを2人揃えたことから、よっぽど去年のクロスの質に不満だったのかがわかりますね。そりゃそうだ。

 ちなみに、モンテディオ山形に加入したFWディエゴ・ローザもジュリーニョと同じ時期にヴァスコ・ダ・ガマに所属していたとのことで、同じ試合に出ていたことがあるかどうかを調べてみたところ、2011年10月17日のアトレチコミネイロ戦、同じく11月7日のサントス戦で2人とも出ている記録を見つけました。ただし、その2試合ともジュリーニョからディエゴ・ローザへの交代だったので、2人同時にピッチに立ったことはない模様。
 なお、アトレチコミネイロには2-0で勝利、相手には大分トリニータやガンバ大阪で活躍したマグノアウベスがいて、サントスには0-2で負けているのですが、ベガルタ仙台にいたボルジェスにゴールを決められています。もう1点を決めたのはネイマールでした。

 まぁとにかく助っ人も揃いましたので、これからどうなっていくのか、期待したいと思います。それなりに。

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