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2016年2月 アーカイブ

2016年2月 1日

50万円ゲットだよ。

 1月31日、Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの沖縄ラウンド最終戦が行われました。ここまで2戦して2敗とあまりいいところのなかった北海道コンサドーレ札幌ですが、FC琉球と対戦したこの試合は4-2で勝利。ようやく今季初白星をゲットしました。ニューイヤーカップ沖縄ラウンドは3位となり、賞金50万円を得ました。まぁこんなもんよね。
 琉球の所属カテゴリはJ3ではありますが、ここまでFC東京に0-0、東京ヴェルディに2-0と順調な仕上がりを見せております。もっとも、琉球戦でのFC東京は本気メンバーでいやがらせをしてきたコンサドーレ戦とは全然違うメンバーではありましたが、それでもJ1、J2チームを連続して無失点で抑えたことは大きな自信となったのか、この試合でも前半は琉球ペース。あの、普通に強いんですけど琉球。

 とはいえ、先制したのは札幌。このメンツの中ではやはり格が違うといった感じのとっくんが、DFを背負いながらボールを受けると、自慢の尻肉と背筋肉で相手を合法的に突き放し、プレッシャーが緩んだ隙にすぐさま反転、得意の左足でジャストミート(肉)したとっくんの必殺セレブシュートをJ3のキーパーが停められるはずもなく、ボールはニアを抜いてゴール。
 とっくんはこれで2試合連続のゴール。FC東京戦でも身体の強さを生かしてDFに挟まれながらもシュートを叩き込みましたから、なかなかコンディションも順調に来ているものと思われます。グルテン摂ってるぅ?

 つっても、前半このシーン以外はあまりコンサドーレにいいところはなかったんですけどね。

 後半、大幅にメンバーを入れ替えたコンサドーレは、神田夢実、中原彰吾、イルファンの前線3人が思いのほかよい絡みを見せます。後半4分には神田がDFを引きつけてフリーの中原に絶妙なパスを通すと、これを中原がゴール隅に冷静に流し込み追加点をゲット。これまで決定的なチャンスを狙い澄ましたように外してきた中原が、ようやくといった感じでJチーム相手に初ゴール。
 さらに27分にはコーナーキックからどフリーの進藤が頭で決め3点目を決めて、どうやら池内系を目指し始めると、40分は相手コーナーキックから琉球DF濱田(札幌U-18出身らしい)が処理を誤ったボールをイルファンが拾い、自慢の快足をすっ飛ばして独走、きれいに流し込んで4点目を決めました。

 そんなわけで無難に勝利を挙げた...と言いたいところですが、その一方で2失点。2点目はまぁシュートを打ったパブロ相手をほめるしかないとしても(なかなかすごいの連れてきましたね)、1点目はちょっとGK杉山のセービングミスによる失点でした。
 今年行われるリオデジャネイロオリンピックに韓国U-23代表も本戦出場を決めましたから、ク・ソンユンが代表でチームを離脱する期間も増えると思われますので、金山にはくれぐれもケガをしないでいただきたいと思いを強くした次第ですが、そもそもあの場面ではきっちりクリアしとかんといかんかったわけで、「なんか来たボールをぽこんぽこん蹴ってたら相手に渡ってました」というのは去年もよく見ましたけど、そういうのいらないですから。

 それと、新戦力のDF増川もこの試合でコンサドーレデビュー。ロングフィードはさすがに一級品ですし、高さもあるので去年ほど空中戦を狙われることはなくなりそうですが、スピードやカバーはいまいちな感じなので、すばしっこい系への対応がどうなるかですね。

2016年2月 4日

プロモーション戦略

 さてちょっと古い話なのですが、チーム的に大きいと思われる博報堂DYメディアパートナーズ(以下、博報堂DYMP)との業務提携の話について触れておきます。

 内容はコンサドーレサポーターの皆様ならもう説明するまでもないとは思いますが、日刊スポーツによれば、「2022年までの7年契約で、月内にも本契約を結ぶ。16、17年は推定で年2億円のサポートを受け、今季ホーム全21試合地上波中継や、強化費アップにつなげる」とのことで、クラブには博報堂DYMPから3名ほどのスタッフが常駐し、プロモーションを担当するとのことです。

 これまでコンサドーレの数多い弱点のひとつとして、「メディアへの露出不足」が挙げられてきました。予算規模の大きくないコンサドーレはあまりプロモーションに予算を回せないため、「ファン以外への認知度もそこそこあるのに、いまいち集客に結びつかない」という状態が続いていました。
 端的に言えば、「地元にコンサドーレというサッカーチームがあることは知ってるけど、どんな選手がいるのか、いつ試合やってるのかまでは知らない」みたいな人が多いということですね。

 こういった人たちは野々村社長が獲得を目指している顧客層とも一致します。何かきっかけさえあればスタジアムに足を運んだり、あるいはチームに興味を持ってくれる人は多いはず。今期から北海道コンサドーレ札幌として、道内全域をホームタウンとする方針を明確に打ち出し、北海道全体にPRを続けていくことで、収入のアップを目指す目論見でしょう。

 ただ、大きな親会社を持たないコンサドーレにとって、スタジアムの入場料は大きな収入源です。ホームゲームのテレビ放送が増え、「スタジアムへ行ったり、スカパー!にお金を払わなくても試合を観られる」ようになることで、結果的にスタジアムへ足を運ぶ人が減り、入場料収入が減るのではないかという懸念も出てきます。
 それについては、おそらくですが「地上波で見られるなら行かなくてもいいや」という人が増えることよりも、簡単に足を運べない札幌から遠い地域の人でも試合が観られるようにすることで、新規のファンを掘り起こし、「年に1度か2度くらいは札幌まで行って試合を生で観よう」という人を増やしたほうが得策という判断なのでしょう。

 加えて、今年から函館開催が復活したように、道内全域へのホームタウンアピールとして他の地域での開催も視野には入れてると思いますが、実現した時の動員数にも影響してくるに違いないですしね。
 スカパー!との兼ね合いもあって早期の実現は難しいかもしれませんが、昨年末にテレビ北海道がほぼ道内全域で受信可能となったそうですから、ハード面は整いそう。

 とはいえ、博報堂DYMPとの提携はスポンサーとしての資金供出ではなく、あくまでビジネスとしての提携ですから、博報堂側にもメリットがなければ立ちゆかない話ではあります。リスクは当然ありますし、結果が出るまでにはそれなりに時間がかかるものですから、ある程度我慢も必要だと思います。

 ただ、今まで通りのやり方を続けたところで、この先劇的な変化が訪れるとは思えません。それは、クラブができてから20年間で、天皇杯のひとつも取れていないという事実が証明しています。ある日突然空から女の子が降ってきたりはしません。

 ま、失敗したら今より弱くなるだけだ。別に大したこっちゃない。

 プロモーションはとにかく様々な施策を行っていくべき(もちろん一つ一つの効果検証は必要ですが)ですから、そのあたりをプロの力を借りつつ進めていくのだろうと思います。重要なのは「流行ってる感」を出すこと、それが一時期の流行だけで終わらないよう、いかにブランドイメージに組み込めるかです。

 そういえば、先日博報堂が自前でアニメスタジオを立ち上げるというニュースが出てましたね。洞爺湖町や札幌市を舞台にしたアニメ「天体のメソッド」にも博報堂が関わっていて、このアニメのOPを歌っていたのが、コンサドーレファンを公言する、札幌在住のLarval Stage Planningの桐島愛里さん。今回提携する博報堂DYMPも、「ご注文はうさぎですか?」や「魔法少女まどか☆マギカ」などいろいろなアニメに出資していますよね。

 あとはわかるね?

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