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2017年5月 アーカイブ

2017年5月12日

こうどなさくせん

2017年ルヴァンカップグループリーグA第3節
北海道コンサドーレ札幌 1-1 大宮アルディージャ

 リーグ、カップとも未だに勝利なしと不振の大宮アルディージャと対戦。10日後にリーグ戦での試合が控えているため、いわば前哨戦といった感じの位置づけとなりました。

 もともと残留争いとは関係ないカップ戦ですから、ざっくり若手に経験を積ませる場と割り切ったつもりでしたけど、2連勝でなぜか首位という居心地の悪い場所にいてしまい、どうせならグループリーグ突破を目指したいなどとちょっと色気も出てきてしまってるところ。
 とはいえ相変わらずけが人が多い現状で、しかもこの試合は札幌は大宮からの期限付き移籍中の横山知伸が、契約上の理由で出場できないという状況。ケガで戦列を離れていた菊地直哉が復帰したことだけが好材料です。
 週末にはジュビロ磐田とのアウェイ戦を控えていることもあり、なるべく主力に疲労は残したくない一方で、大宮に今季初勝利を献上してしまうというのもリーグでの対戦に影響しかねないジレンマもあり、結局レギュラークラス、特に人の少ないサイドの選手を起用せざるを得ない状況に。

 それでも札幌は開始からペースをつかみ、前半16分には田中雄大のクロスを上原慎也が折り返したところを、走り込んできた小野伸二が左足でしっかりと蹴り込んで先制。
 その後も押せ押せムードで試合を進めますが、FW陣がいまいち消極的なプレイに終始し、追加点は奪えず。前半のうちに追加点を取れていればまた違っていたのかも知れませんが、それができなかったことで流れは悪いほうへ傾き始めます。

 前半、何本もクロスを供給していた田中雄大と、最終ラインを統率していた河合竜二という、よりによってその二人かよという選手が揃って故障し、交代を余儀なくされます。

 最終ラインをできる人はベンチに福森晃斗と濱大耀しかいません。菊地さんが3バック中央というのは問題ないとしても、さすがに濱くんと進藤を2人とも面倒見ろというのは、ここが戦場なら3人まとめて戦死するパターンです。となるとできれば使いたくなかった福ちゃんを使うしかないわけで...。
 サイドにしても、石井謙伍を左に回して右に早坂良太を入れる手もあったと思いますが、やはり週末を考えると早坂さんを長い時間使いたくはありません。福ちゃんを使わなければいけないのであればなおさらです。
 結果、ヨモさんが行使したのは「ガースーへの愛のムチ」でした。

 しかしやはり急増システムといってもいい布陣では前半のような勢いを作ることはできず。逆に徐々に大宮の時間を許してしまいます。
 それでもなんとか大宮の攻撃をしのいでいた札幌ですが、後半40分についに大宮FW瀬川に同点ゴールを許してしまいました。

 結局試合はこのままタイムアップ。「勝点を上乗せしつつ、札幌ごときに負けたというダメージを与えず渋谷体制を継続させる高度な作戦」でかろうじて首位を守ったのでした。

2017年5月18日

2-0は危険な(ry

2017年明治安田生命J1リーグ第9節
ジュビロ磐田 2-2 北海道コンサドーレ札幌

 ルヴァンカップでの清水戦の時も書いたとおり、今まであまり...というかまったくいい思い出がなかった静岡アウェイでも、J2だったら勝てるようになってきて、そしてJ1でもルヴァンカップとはいえ連勝したことで、ああ、あれもきっとこうやって昔の話になっていくんだ...と思いましたよね。前半までは。

 ボンズ連れて遊びに行ってたら試合時間に間に合わなかったのですが、「まぁどうせまだ点なんて入ってないだろ」と思ってDAZNを起動してみたら、なんかいきなりリードしてるし。話に寄れば横山知伸の移籍後初ゴールで先制したとのこと。さすが練馬区民(※関係ありません)。

 気分的には「1-0で試合スタート」というのと概ね同じと言っていい状況、こちらとしては「1失点したとしても同点だ、同点でも勝点は1もらえる!」などというけっこう謙虚な心持ちでいたのですが、前半16分に早坂良太のクロスに飛び込んできたエース都倉賢がヘディングシュートを突き刺し2-0とすると、こりゃもう勝点3いただきだぜ、と思っちゃうのも無理はないですよね。
 試合内容もアウェイとは思えないくらい札幌がよく動けていましたし、プレスもよく効いててましたから、前半38分、相手GKの処理ミスから金園英学が無人のゴールに押し込むかと思わせてゴールポスト、というシーンも笑って済ませるくらいだったのですけど。

 けど。

 後半も開始からしばらくは札幌ペース。前半11分、抜け出した荒野がGKとの1対1をこれまたポストに当ててチャンスを逃したあたりから、イヤな予感が漂い始めます。1本ならまだしも2本もポストに当てて決定的チャンスを逃すとなると、これは流れが変わってしまうアレです。当てるで思い出しましたけど、阿弖流為っていましたよね。坂上田村麻呂に負けた人。
 で、案の定その4分後の後半15分、マークがズレたところを突かれ、川又にゴールを許し失点。ここで浮き足立ってしまったか、その5分後にはペナルティエリアやや外の危ない位置で荒野が余計なファウルを与えてしまい、このフリーキックを直接上田に決められ、あっという間に同点にされてしまいました。

 こうなると前半飛ばしすぎたツケが重くのしかかってきます。楽勝ムードだったのもどこへやら、完全に磐田ペースとなってしまいます。足が止まり始めた上に、流れを変えられるような交代のコマも持っていない札幌にとってもはや勝点3はもはや望むべくもなく、すでに勝点1を守り切るのが最優先事項...という感じの状況。磐田が満を持してアダイウトンを出してきた時などは、遊園地跡に引き込もうと思ったら相手がセンチュリオンを出してきた時の大洗女子チームの気分でした。
 
 割と本気でこれはJリーグ...というかサッカー界に色濃く語り継がれる「2-0は危険なスコア」ジンクスの多すぎる実例の一つとしてその名を刻むことも覚悟したのですが、なんとか踏みとどまってアウェイでの初勝点をゲット。
 2点を先行しながら追いつかれてしまったというのはまだまだ力不足ではあるのでしょうが、その一方で、2008年や2012年ならおそらくあっさりと逆転を許していたであろうことを考えれば、まぁそれなりに戦えるチームにはなっているということではあるのでしょうね。

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