? そんなタケシに騙されて
サッカー百鬼夜行

第6節 対ガンバ大阪
2001.9.22(SAT) 万博記念公園競技場

ガンバ大阪 0-0 コンサドーレ札幌
  0-0
0-0
0-0
0-0
 
スターティングメンバー
都築 GK 洋平
柳本
バーキ
宮本
新井場
DF
先生
健作
橋本
山口
遠藤
二川
MF 板長
ナメック星人
ゴンザレス
アダウト
山瀬
マッパ
コータ
FW バンバン
俺王
橋本→ブーレ【72分】
コータ→嵜本【114分】
柳本→片野坂【114分】
交代 板長→岳也【63分】
バンバン→タブチ【80分】
山瀬→森川【110分】

試合の感想
 前節ようやく連敗街道を抜け出した札幌、久しぶり、つうか1st開幕以来の2連勝を狙ってガンバ大阪とのアウェイ戦に臨みます。相手のガンバ大阪は中盤の要だったボランチ稲本が1stステージ閉幕後にイングランドのアーセナルへ移籍し、ガンバはその穴埋めとして札幌にいた瀬戸を獲得、札幌はその瀬戸の代わりとして森下をレンタルで獲得したのは記憶に新しいところです。
 この瀬戸と森下の交換のみならず札幌とガンバは、2000年シーズンの吉原と播戸の交換レンタル(今季吉原はガンバへ完全移籍、播戸はレンタルのまま)に始まり今季は札幌が大黒をガンバから借りるなど、両チームのユニフォームがミランもどきとインテルもどきの割には結構持ちつ持たれつの関係だったりしますが、なんとなく札幌のほうが得をしているような気がするのは気のせいでしょうか。

 というわけでガンバ大阪のメンバーは、稲本移籍後の中盤の要・ビタウが前節の退場で出場停止ということで密かに瀬戸の出場も期待していたんですが、やはりベンチにすら入っておらず。加えて前節欠場したニノ・ブーレがベンチスタート。前節の欠場理由は「歯痛」ということらしいですが、「朝起きたらいきなり歯が逆になっていたから手術」という感じだったんでしょうかね。元・赤黒の18番くんはスタメンとして2トップの一角を担いますが、試合前に配られたこの日のマッチデイプログラムの表紙にはよりによってこの18番くん。嫌がらせとしか思えません。
 札幌のほうは前節清水に競り勝った前節と同じスタメンながら、ベンチメンバーから手を骨折した優津樹が外れて曽田がベンチ入り。Vゴール勝ちを収めた勢いそのままに敵地・万博へ乗り込みます。

 さて試合は9月も下旬に入りようやく涼しくなってきた、つうか寒いくらいの気温が幸いしたのか、予想に反して開始早々から札幌がボールをキープします。しかしガンバは当然ながら俺王様を相当に警戒しているようで、ボールを持つと2人以上で囲みに来るためなかなか思うようにプレイさせてもらえず、頼みのバンバンも古巣相手にかつてのホームでの試合ということで無駄に気負ってしまったのかなかなかウマく攻撃に絡めません。方やガンバも攻撃の約束事がほとんどなく、両チームとも決定的なチャンスを作り出すことが出来ません。前半終了間際のすんげえ俺フリーキックと、そのシュートをファインセーブした都築の対決くらいしか見所もなく前半終了。ある程度の手応えを感じながら後半を迎えます。

 ところが後半になるとペースをガンバに握られ、徐々に中盤を支配されるようになってしまいます。前半ほとんど仕事の出来なかったガンバの両サイドバックも高く張り出してくるようになってきました。札幌に徐々にファウルが増え、漂い始めたイヤ~な予感が現実のものとなるのにそう時間はかかりませんでした。そう、モットラムさん確変突入です。前半に既に1枚もらっていたアダウトが後半20分に相手フリーキック時になかなかボールから離れないというアホなファウルで2枚目を頂戴して退場。しかもその14分後には健作までもが2枚目をもらって退場してしまい、何とフィールドプレイヤーが8人に。
 しかし9人の札幌を相手に俄然有利となったはずのガンバですが、18番をつけた名前を知らない選手がいないも同然の大活躍。スカパーの中継では彼は「ガンバに来てからポストプレイも出来るようになった」と話していたそうですが、確かに札幌にいた頃は「ポストプレイ? 何それ?」といった感じだったので、まぁ成長はしたんでしょうね。たとえ古川先生にも読まれるようなポストプレイだったとしても。さらに、相手よりも人数の少ない札幌にとって最も怖かったのは、コレまでもやられ続けてきたように中盤を支配されてことごとくクリアボールを拾われ続け、辛抱できずにやられるというパターンなのですが、早野監督が取った策は中盤を外し、ニノ・ブーレを投入してのゴリゴリ3トップスタイルでした。しかも昨年の開幕当初に素晴らしく失敗していたのと同じ、誰もサイドに流れてスペースを作ろうとしないフラット3トップを繰り広げ、試合は90分で決着が付かず延長へ。

 延長戦の札幌はとにかくもう我慢我慢、まるで「おしん」のような我慢の連続でフィールド全員が体を張って守り、洋平も今日もスーパーセーブ連発でゴールを許しません。ホントに今日も洋平様々です。というか、洋平が様々じゃなかった日なんて一度もないんですけど。時折カウンターから相手ゴール前に攻め入る場面まで作り出しますが、不慣れなウィングの位置に入った堀井がとっておきのまたぎフェイントを繰り出してあっさり止められたりと得点を奪うことが出来ません。
 延長後半に入ると、もう一刻も早く終わってほしい札幌サポーターの願いに応えるかのごとく、万博記念競技場の時計が9分くらいを指してそれっきり動かなくなったり(パナソニック製の単3電池1本で動いてると見た)というアウェイの洗礼を浴びながらも9人でゴールを守りきり、左翼をごっそりもがれたシマフクロウは貴重な勝点1をゲット。この日が20回目の誕生日だった山瀬と、そして試合前日が29回目の誕生日だった森下と古川先生に花束を用意していたサポーターが何人もいたのですが、山瀬は花を受取りに来てくれたものの、松波に絶妙なパスを供給してから奪うというコントを見せるなど今日も今日とてスペクタクルな先生劇場を絶賛開催中だった古川先生は、どんなに名前を呼んでも手を振るだけで近づいてきてくれず終いでした。サポーターに花束で殴られると思ったのかもしれません。

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