? 哲二の部屋
サッカー百鬼夜行

第2節 対ベガルタ仙台
2002.3.9(SAT) 高知県立春野総合運動公園陸上競技場

コンサドーレ札幌 0-1 ベガルタ仙台
  0-0
0-1
山下【73分】
スターティングメンバー
洋平 GK ノリヲ
板長
マクさん
吉川
健作
DF
リカルド
小村
ムラ
ゴンザレス
ナメック星人
山瀬
コマネチ
MF 森保
シルビーニョ
福永
テル
ロブ
オグ
FW 山下
大統領
ゴンザレス→らっきょ【78分】
板長→岳也【83分】
交代 福永→山田【69分】
ムラ→片野坂【89分】

試合の感想
 開幕戦を大敗してしまったコンサドーレ札幌は、舞台を高知に移してホーム開幕戦を戦います。相手は前身だったブランメル仙台時代から通算すれば今のJ1の中で最も多く対戦してきた、「『強敵』とかいて『とも』と読む」、というよりは腐れ縁なベガルタ仙台です。数年前から清水秀彦監督の下でチームを立て直して着実に力をつけ、マルコスという切り札を得た昨季は最終戦でのロスタイムの財前の劇的ゴールで昇格を掴み取りました。Jリーグ全体でも出色の熱心なサポーターを抱えていることでも有名です。
 舞台がJ1となった今季は小村や山下などかつての清水監督の教え子たちを迎え入れ、降格候補筆頭という評価を受けながらも開幕戦で東京ヴェルディに競り勝ち、意気揚々と乗り込んできたであろう仙台。そのスタメンはJ1屈指のネタキーパー・高橋範夫、4バックは右から森、リカルド、小村、前札幌のムラ、中盤は森保、シルビーニョ、福永、テル、2トップは山下とマルコスという開幕戦と同じ布陣。サッカー界の「勝っているチームは変えるな」という格言からすればまぁ当然のことでしょう。
 で、逆に言えば「負けているチームは変えろ」ということになるかどうかですが、前節ディフェンスが大崩壊した様はまさにディープ・インパクトといった感じの札幌の布陣は、風邪を引いて寝込んでしまったFWのコジがオグに変わっただけであとは同じメンバー。まぁロブとコジのコンビはお世辞にもいいとは言えなかったので、オグのほうがもしかしたら相性はいいかもしれません。

 さて、どこのスタジアムでもバックスタンドに群がる習性を持つ仙台サポーターは、やはりこの日もバックスタンド側に居を構えました。とはいえ、その数はだいたい100人くらいといったところ。一方、チャーター機が飛んだ北海道を始め全国から続々と集結したサポーター、その数ざっと500人。北海道から遠く離れた土佐の地とはいえやはりホームゲームということでおなじみのドーレくんもいましたが、その脇にはなんか極限までダイエットを敢行したガチャピンのようなマスコットがいます。どうやら今年のよさこい国体のマスコットキャラクターで、「くろしおくん」という名前だそうです。しかし、楽しみにしていたコンサドールズは前々からの噂の通り今年は来てくれず、残念無念極まりなく感じていたところ、競技場のトラックに立っているカメラを引き連れた小柄な女性に気づきました。

 美帆ちゃん発見!

 代表レギュラークラスの選手なんて誰もいないこんなローカルチーム同士の試合のためにまさか美帆ちゃんが高知まで来てくれるとは思わなかったため、まさに青天の霹靂とも言える登場に、舞い上がったオレがいい歳こいて「美帆ちゃ~ん!」と叫んで手を振ると、美帆ちゃんも笑顔で手を振り返してくれました。この時点で既にコンサドールズの欠席は頭の中から消えているオレ。つうかもうこれだけで満足
 でも、実は美帆ちゃんが来た時のホームチームの勝率ってそんなに良くないんだよなぁ…。

 さて試合。前節はこれ以上はないというくらい残念な試合をしてしまった札幌ですが、今日は幾分マシになった感じ。前半早々にロブにいい感じのスルーパスを出すなどオグがいいアクセントとなっています。しかし相変わらず攻撃は単発に終わり、二の手三の手を繰り出すことが出来ません。仙台にしても開幕戦で見せたような動きの冴えは見られず、お互いに特に素晴らしいディフェンスを繰り出しているというわけでもないのに、パスミスでオノレからチャンスを潰し続け、あの古き良きJ2時代を彷彿とさせる素人にも玄人にもおすすめできないゲーム内容に終始。ていうか、誰かロブソンどこ行ったか知りませんか?
 後半、まず流れを掴んだのは札幌。10分過ぎくらいからほとんど仙台陣内でプレイをするというビックリするような猛攻を繰り返します。しかし、相手ペナルティエリア前付近でシュートを打たずにフィールドを左右に2往復くらいして結局ボールを奪われたり、珍しくシュートを打っても「神モード」に突入していたノリヲのファインセーブもあってゴールは割れないまま。そうこうしているうちに全体的に前がかりになっていたところを突かれ、それまでまったく存在を忘れていた山下に決められ先制を許してしまいました。
 1点を追うハメになった札幌ですが、悪いことは重なるもので犬奮迅の動きを見せていたワンワントリオの一角、今野がファウルを受けた際に足をつらせてしまい交代せざるを得なくなってしまいました。交代で入ってきたのはらっきょ。まぁ足を痛めたままプレイさせるわけにもいかないので今野の交代もやぶさかではないのですが、この状況をプロデビュー戦となる選手に何とかしろというよりは、既に実績のある板長を今野の位置にスライドさせるという手があったと思うんですが、その板長も直後に岳也と交代してしまいました。で、開幕戦と同じようにチェンジした3バックは村田と森にすらサイドをえぐられまくる恐怖の3バック。もう見てらんない。
 この時点で仙台のほうも札幌以上に一杯一杯だったのですが、本来ならばとっくに1点くらい決めていていいはずのロブも、トラップはデカいわ小村にはじき飛ばされるわ森保にはじき飛ばされるわオグをはじき飛ばすわでさんざんな出来。すいません、あの9番つけた選手は「実はヴァルディネイでした」とかいうオチじゃないんですか?

 岳也もよくボールを追っていたんですけど、いかんせん時間が足りなさすぎで流れを変えるにはいたらず、しまいには頼みの筆頭ワンワン・山瀬までもが足を痛めてしまい、結局最後の最後まで仙台ゴールを割ることが出来ないまま0-1で試合は終了。収穫といえばビジュのキャプテンマーク姿と生美帆ちゃんが見られたことだけというホーム開幕戦でした。

印

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