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サッカー百鬼夜行

第9節 対サガン鳥栖(テレビ観戦)
2003.4.29(TUE) 鳥栖スタジアム

サガン鳥栖 1-0 コンサドーレ札幌
ジェフェルソン【24分】 1-0
0-0
 
スターティングメンバー
フジ GK フジ
鈴木
カブレリーゾ
川前
よしろー
DF 西ポン
西澤
ソダン
健作
大友

佐藤陽
小石
MF 中尾
ベット
板長
名倉
鳴王
ジェフェルソン
FW 岳也
King of Sapporo
佐藤陽→矢部【44分】
鳴王→佐藤大【56分】
ジェフェルソン→服部【68分】
交代 岳也→尽【45分】
西ポン→アイカー【60分】
King of Sapporo→ゴリ【66分】
服部【79分】
服部【89分】
警告 中尾【40分】
ベット【41分】
服部【89分】 退場  

試合の感想
 広島戦からわずか3日後となる第9節、コンサドーレ札幌はサガン鳥栖とのアウェイゲームを戦います。かつて札幌がJ2にいた2000年のシーズン途中に今は札幌にいる三原が加入してから上位を苦しめ続け、この年札幌が唯一勝ち越せなかったチームですが、その後は「普通の下位チーム」に戻ってしまい、昨シーズンオフにはクラブ社長に関係するドタバタ劇が起こるなど内部に問題を抱え、そんなチーム事情を反映するかのように、今季は前節まで全12チーム中唯一勝ち星がなく、現在最下位と低迷しています。あと試合には全然関係ないですけど、鳥栖のGKは藤川。札幌のGKは藤ヶ谷。非常に紛らわしいです。

 でもオレはシュナイダーが見たかった。

 前節サンフレッチェ広島に敗れ連敗となってしまっただけに、これ以上の連敗は避けたい札幌。しかし、相変わらず俺王様も砂川も平間も負傷離脱中、さらには広島戦で負傷退場した今野も欠場。まぁ今野に関してはもし五体満足だったとしてもアテネ五輪予選にドナドナされていましたので、どっちにしてもこの試合の出場は不可能だったのですけど、よりによってMFばかりがいなくなっていきますなのだ(←バカボンのパパ?)。仕方がないのでジョアンは右サイドバックの中尾をボランチとして起用、空いた右サイドバックには今季初出場となる西田を入れたんだわさ(←キン骨マン?)。
 とはいえ、ボランチなら古巣となる三原が遠征メンバーから外れてしまったのは残念ですし、遠征に連れて行った市村をベンチに入れておいてもよかったと思うんですけど、まぁ今更そんなこと言っても始まりませんガニ(←カニベース?)。

 そんなこんなでキックオフなのですが、やはり中2日のアウェイ戦のためか一様に動きが重い上、主力が多く欠け、要となるポジションが急造ポジションかつ急造メンバーのため、これまでのようにパスが繋がらないピョン(←深津キャプテン?)。いつもはサイドに流れてボールを引き出すはずの岳也もどこにいるかわからず、残された新居も積極的にゴールを狙うのですが、なかなかシュートが枠に行かなかったりと、あまりよくないんじゃないか思いますね(←セルジオ越後?)。などとオレも卑怯な笑いを狙ってしまうくらいなんつーかどいつもこいつもパッとしません。かろうじて今野の代わりにボランチに入った中尾は、熊本出身だけに暑さは平気なのか今野と遜色ないほどワンワンと走り回り、それなりに効いていたことは効いていたのですけど、さすがに1対1の守備では今野と同じようには行くわけもなく、危なっかしい場面もちらほら。
 かといって鳥栖もさすがに最下位に低迷しているだけあって、攻撃も守備もパッとしません。とりあえず札幌は自らミスで攻撃の目を潰しているとはいえ、それでもこの鳥栖を相手に負けることはないだろう勝てるとは言わないけど、などと思っていた前半24分、カウンターから左サイドを破られ、スルーパスに反応したジェフェルソンに裏に抜けられます。必死に戻ってクリアを試みた中尾もわずかに遅くゴールを決められてしまいました。そりゃまぁ、確かにフラット4はフラット4だけど斜めにフラット4ではオフサイドもへったくれもあったもんじゃないですね。つうか、当たりに行くわけでもなく声をかけるわけでもなく、中途半端な位置で佇んでいた健作は一体何のためにいたんでしょうか。
 またしても追う展開となった札幌。ハナっから「勝てれば儲けモン」的な空気だった鳥栖は早速引き気味に守ります。とりあえずこじ開けにかかる札幌ですが、攻める気はあるけど身体がついてこない状態。ここのところ好調な、というよりは別人のようにいきなりうまくなった板長がドンぴしゃなクロスを上げたりするのですが、残念ながら新居の身長が5センチ足りなかったりと、鳥栖ゴールをこじ開けることが出来ないまま前半終了。

 後半、ジョアンは動きのよくなかった岳也に代えて尽を投入します。前半は消えっぱなしだった岳也を引っ込めるのはしょうがないとしても、守備面でも攻撃面でもいて欲しいところにいてくれず消極性ばかりが目立った、ストレートに言えば全然ダメだった健作を和波に代える手もあったと思うんですけどね。自分のユニフォームがないと言って盗んだバイクで走り出してる場合じゃないんですが。とにかく今日はとっても早い「ソダン大作戦」発動。
 とりあえずいつものように後半も攻める札幌に守る鳥栖、という図式は変化ないのですけど、いつものようにフィニッシュでミスしたり、あるいはその一歩手前で呼吸が合わずに鳥栖DFに冷や汗を掻かせることも出来ず。曽田と新居のコンビと言えば、あの鹿島アントラーズから得点を奪った道産子凸凹コンビなんですけど、その新居もよっぽどゴールに嫌われているのか、あとは押し込むだけというようなボールすら微妙に枠を外していったりと、えらく器用な技を繰り出します。ああいうところで何となく点を獲るのが新居の新居たる所以なんですけどねぇ。そんなわけで新居は後半15分にゴリと交代。
 ゴリ投入後のわずか6分後には西田に代えてアイカーを投入、曽田をとりあえずDFに戻して3バック気味な布陣にしました。メンバーが入れ替わってコンビネーションどころではない中、普段Bチームでコンビを組んでいるアイカーとゴリの2トップのほうがやりやすいとジョアンは考えたのかもしれません。その狙い自体はわかるのですが、結果としてそれがブラジル人の個人プレイに拍車をかけてしまうことに。まぁこういう状況では無理もないかもしれませんけど、むやみやたらに密集地帯に突っ込んでいっては何度も跳ね返される様は、豊平川のシャケの滝登りを見ているようでほほえましかったです。
 結局2トップがゴリとアイカーとなっても戦局が大きく変わるようなこともなく、シュートは枠に行かなかったりポストに嫌われたりと完全にツキにも見放された格好の札幌、終了間際には、この日中尾と並んで「負けたくねぇオーラ」を漲らせていた曽田が華麗なるドリブル突破から放ったシュートはよりによってアイカーがクリアするなど最後まで攻守共々噛み合うことなく、1点も返すことが出来ないまま試合終了。札幌はこれで3連敗となってしまったのでござるよ。にんともかんとも(←ハットリくん?)。

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