? ヤンツー烈風隊
サッカー百鬼夜行

第23節 対横浜FC
2004.7.24(SAT) 札幌ドーム

コンサドーレ札幌 0-0 横浜FC
  0-0
0-0
 
スターティングメンバー
サンヒョク GK 菅野
パパ
ソダン
健作
DF 北村
河野
山尾
中島
イチ
暴れん坊
タバタリアン
三沢
MF 臼井
摩周
内田
杉本
岳也
アイカー
堀江
FW U-小野信義
眞中
アイカー→スナマコ【64分】
岳也→King of Sapporo【76分】
交代 北村→増田【69分】
眞中→トゥイード【78分】
U-小野信義→大久保【78分】
パパ【22分】
イチ【28分】
暴れん坊【79分】
警告 内田【76分】

試合の感想
 後半戦最初の試合、今節から第3クールとなります。前半戦はわずかに2勝、勝点にしてわずか12と、首位川崎フロンターレの約5分の1に留まった札幌ですが、その辺りのことはとりあえずは気にせず、リスタートという気分で行ってもらいたいところです。そんなわけで今節は札幌ドームに横浜FCを迎えてのホームゲームです。ここまでの対戦では1分1敗と相変わらず横浜FCに勝てていない札幌ですが、前節曲がりなりにも2位福岡をアウェイで撃破した余勢を駆って、ホームで対横浜FC戦初勝利としゃれ込みたいところ。
 折しも横浜FCも前半戦はケガに悩まされ、ジェフェルソンや重田など主力選手の多くがケガで戦線離脱。この試合でもエースの城が遠征メンバーに加わっておらず、あとは菅野のゴールにさえ気をつければさほどの脅威はありません。器がでかいのでスッカスカに見えますが、お客さんも久しぶりに1万人を突破しましたので、頃合いとしてはちょうどいいでしょう。あくまで頃合いだけはな。

 んで札幌のほうは、第19節の川崎戦で負傷した砂川が戻ってきました。といっても以来1ヶ月ぶりの試合でまだコンディションではないため、ベンチからのスタートとなりました。まぁサッカーには「勝ってるチームはいじるな」という格言もありますしね。と思ったらソダンがスイーパー? そりゃあ唯一絶対神である俺達のソダンならば3バックの真ん中くらいわけないでしょうけど、尽をベンチに置いてまでというのはどうなんでしょう。察するに、おそらくはこの世界サッカー界中にその名を轟かす稀代のカリスマを、未来の宰相と見込んでそのための帝王学を学ばせようというヤンツーの心遣いなんでしょうが、まぁ普通に考えればストッパーであっさり抜かれるのは怖いけど、そうかといって空中戦における神の強さは捨てがたい、んじゃマンマークさせるよりも真ん中でカバーリングさせてみるかねといった感じなのかも知れません。

 まぁそんなわけで試合なんですが…。うーん…。札幌はやはり立ち上がりからぱっとしません。相変わらずパスミスが多く、自らチャンスを潰しているといった感じの内容。それでも「お?」と思われるシーンもないわけではなかったんですけどね。前半10分過ぎくらいに右サイドからの相川のロングボールを清野が頭で落とし、そこに走り込んできた中尾がシュートを放ったシーンとか、30分過ぎの市村からのクロスを清野が頭で落とし、相川がシュートしたシーン、あと前半終わり頃に和波からのサイドチェンジ気味のロングボールがドンピシャに相川に合いシュートまで持っていったシーンとか。しかし肝心なシュートがGK正面だったり、枠を外れたりと菅野に冷や汗を掻かせるまでには至らず。
 というわけで全体的には横浜FCのペース。札幌は左サイドの攻防で後手を踏んでいるようです。まぁ札幌が左サイドの和波に攻撃の比重をかけている以上、その裏のスペースを狙われるのはある程度は仕方がないとはいえ、臼井の突破を抑えることが出来ず、全体的に押し込まれてしまいます。スイーパーに入ったソダンがラインを上げようと両手をしきりに振るシーンが目につくのですが、その姿はまさに不死鳥。まさに火の鳥鳳凰編。まぁ、実のところ一番近いのはコロンビアの鳥人間なんですけどね。
 とはいえ、横浜FCも城がいないためかさほど有効な形にまで持って行けず、決して万端とは言えない札幌の3バックを崩すまでには至りません。はっきり言えばどっちもどっちといった感じの試合内容で前半は0-0のまま終了。

 んでもって後半も似たような感じ。ただし、前半に比べて横浜FCがより押し気味となります。なんとか反撃を試みたい札幌ですが、やはり前半同様パスミスを繰り返してしまいます。まぁ、そうは言っても単純にスキルの問題もないわけではないでしょうけど、どっちかといえば焦ってしまってちゃんとボールを蹴れていないという感じですね。少なくとも「ボールを持ってから選手を探している」感じではないですし、「判断のスピード」を意識するあまりのミスなのであれば、やっていいとはいわないけど悪いことではないかなという気もします。
 で、ヤンツーは前半19分にケガ明けのスナマコを投入。それはいいんですけど、交代したのは相川でした。うーん…。この試合の相川は中尾と並んで一番ボールに絡んでいたと思いますが…。代えるんだったらドリブルで突破しようにも簡単に身体を入れられてしまい、フィジカルで勝てずによせばいいのに手を使ってあっさりファウルを取られるミニマム級な人とかにすればいいような気もするんですけどまぁいいや。
 まぁそれはともかく、いくらトップ下本職とはいえ、コンディションの戻っていないスナマコに多くを期待するのは無理というもの。ここから札幌の攻撃はほとんどチャンスらしいチャンスもなくなります。チャンスらしいチャンスといえば、後半34分に中尾がロブソン並みのきらびやかなハンドでイエローカードをもらった程度です。後半31分には岳也に代えて新居を投入しますが、このあたりからそもそも全千二ボールを運ぶこともままならなくなっているので、FWを代えたところでさほど効果はなかったんですけどね。
 しかし対する横浜FCも前半同様に、いや前半以上にぱっとせず、前半よりも決定的なチャンスを作っている割には、シュートが枠に飛ばなかったり、ブロックされたりと生かし切れず。後半残り15分あたりからトゥイードを入れてついにパワープレイに突入しましたが、ここは何とか西澤が抑え、得点を許しません。というよりは、どっちかといえば許さないというよりはむしろ得点許可気配は相当に濃厚なのですけどね。まるでいつだって彼女募集中だった若かりし頃のオレみたいに。でもいくらバッチリでも女子のほうが応募してこなかったわけですけど。まさに今の札幌がそれ!

 というわけで、結局90分で両チームとも得点は入らず、0-0で試合終了。札幌のシュート7本に対し横浜FCは15本というスタッツを見ても、また内容から見ても、「よく守りきった」と見るべきなんでしょうかね。ホームゲームとしてそれはどうよ? とも思わないでもないですが、札幌にとってはすべて格上チームですから、こういうこともあるでしょう。とりあえずスコアボードに試合開始前から1-2と表示してても全く問題なかった頃から比べれば、負けなくてよかったのかもしれませんね。フン。

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