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2010年7月 アーカイブ

2010年7月 7日

ごぶたさしてます

 生きてます。たぶん(挨拶)。

 なんだか妙に忙しくて更新もままならない状況が続いているのですが、そんなこととは関係なくJリーグ再開までの時間も刻一刻と近づいています。我らがコンサドーレ札幌も再開後の巻き返しを図るべく日々トレーニングを積んでおり、相変わらず怪我人は多いものの、チーム作りの遅れを取り戻すべく実戦練習にも力を入れています。6月26日にはJ1の川崎フロンターレと、6月30日には札大GPと、そして7月4日には北海道教育大学岩見沢校などとテストマッチを行いました。
 代表組を欠いているとはいえJ1で5位につけている川崎フロンターレに3-0で完勝したかと思えば大学生チームに苦戦したりと相変わらず不安定といいますか、「相手が強くなきゃ実力以上のもんは出ない」を地で行ってるチームですが、懸案事項だったサイドバックの片山の獲得はどうやら見送りのようです。今の時点でサイドバック1人を変えたところで劇的な効果があるとは思えませんし、劇的な効果を生むほどのサイドバックだったらそもそも最初から札幌の練習に来てないでしょうから、仕方がないのかもしれません。もともと昨季は横浜FCでバリバリのレギュラーだった片山が今季試合に全然出ていないのは、腰を痛めたことが大きかったそうで、これ以上腰痛持ちが増えたらクラブハウスを定山渓に持っていかないといけなくなりますし。いずれにしても再開に向けて戦力補強はないということは、あとは怪我人の復帰に期待するしかなさそうです。

 その怪我人のうちの1人ですが、ユースからの生え抜き選手今やチームの中心選手に成長したMF藤田征也がめでたく入籍したとのことです。お相手は高校時代の同級生。高校1年生からおつきあいを始めて7年間温め続けてきた交際を成就させたそうです。そうするってーと何か? もしかしなくても高校1年生で既に彼女がいたってか。学生の頃ってサッカーとかギターとかうまいヤツはモテるよね。その上イケメンつーかさわやかだとMMKだよね。運動はできないし楽器はできるけどオーケストラみたいな地味なことやっててツラだって別段たいしたことのないオレなんて会話してくれる女子すら少なかったですもんね。そりゃ二次元にも走るってもんだよね。ふんだ。
 さて、心の傷を自らえぐるようなマネはここまでにして、新聞によるとそのお相手は…一般の方のはずなのに新聞にも思いっきり名前出ちゃってますけどいいんでしょうか。未来さんというお名前だそうで。何とお読みするんでしょうね。普通に読めば「みき」さんなんでしょうけど、ひょっとしたら征也くんは「ミクは俺の嫁」とリアルに言える立場になったということなんでしょうか。あるいはもう少しひねって「みくるは俺の嫁」だとしたら、まったくもって許し難いほどの充実っぷりです。まぁ俺の嫁は長門ですけど。ひとまずスタジアムで「果報者!」とヤジを飛ばしたいので、早く怪我を治して欲しいと思います。

 あと最後に悪いニュース。かつて札幌に在籍した「俺たちの三原さん」こと三原廣樹が酒気帯び運転で逮捕されたそうで。2007年シーズンを以て現役を引退してから、故郷の佐賀に戻り実家のとうふ屋さんを継いでいたのは皆さんもご存じのことかと思いますが、久しぶりにその名前を聞いたと思ったらこんな話。現役時代に酒気帯び運転で接触事故おこして解雇された選手を間近で見ていたでしょうに…。とうふ屋として道交法違反で捕まるのなら、せめて走り屋として速度超過であるべきではないかと思いました。

2010年7月22日

俺たちのフクアリ

2010年Jリーグディビジョン2第18節
ジェフユナイテッド市原千葉 0-3 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/古田x2、岡本
     千葉/いなかった

 日本代表ベスト16進出、スペインの優勝という結果となったワールドカップも終了し、Jリーグもめでたく再開となりました。J1は既に7月14日にAFCチャンピオンズリーグによって未消化だった4試合が行われていますが、今週末からJ1、J2ともに本格的にリーグ戦が再開されています。1ヶ月以上も期間が空いたのでなんか中途半端な感じはしますが、J2はこの試合が前半戦の最終戦。中断時点で12位のコンサドーレ札幌は、現在3位につけるジェフユナイテッド市原千葉との試合に臨みました。

 昨季J1で最下位となりJ2降格となった千葉。あの参入決定戦を含めれば既に3回も降格を経験している札幌にとっては、J2は落ちるところではなく帰るところと言ってもいいレベルなのですが、千葉にとってはチーム史上初めての降格となるだけに、さぞ無念だったでしょう。J1で5勝しか挙げられなかったチームが1年でJ1返り咲くためには戦力補強は必須ですが、そうでなくともJ1では運営予算の少ないことで有名だった千葉。J2降格によってスポンサー料も減額があったでしょうから、大きな補強も難しい状況だったに違いありません。そんな千葉のピンチに颯爽とやってきたのが、オシム監督時代の千葉躍進期を支えた佐藤勇人や村井慎二、茶野隆行、林丈統といったメンバーたち。キン肉マンや男塾で言えば「お、おまえたち、生きていたのかーーーー!!」といった感じでしょうか。そんな感じで千葉はJ2降格初年度チームにありがちな「上から目線サッカー」の罠に陥ることもなく、未だ無敗で首位を独走する柏レイソルには若干差をつけられたものの、2位のヴァンフォーレ甲府とは勝点3差で昇格圏内をキープしています。
 札幌のメンバーは、前節怪我で欠場した藤田征也が右サイドバックとして復活。前節右サイドバックを務めていた芳賀がボランチに戻り、前節ボランチの宮澤をトップ下に、前節トップ下の古田を右サイドに持ってきました。そして中断期間中に清水エスパルスから期限付きで加入したばかりのDF高木純平もベンチ入り。高木琢也、高木貴弘に続くチーム史上3人目の高木さん…と思っていたら、実は「たか"ぎ"」ではなく「たか"き"」さんだったんですね。ユニフォーム見て初めて気づきました。でも、砂さんが毎回「すな"が"わ」と呼ばれちゃうのと同じように、どこへ行っても必ず「たかぎさん」と呼ばれちゃうんでしょうね。茨城県民は「いばらぎ」と言われると怒ります(ネタじゃなくて本当に怒る人が多い)けど、高木の場合たぶんもう毎回説明するのが面倒だからそのままスルーしてるでしょうね。素直に読んでもらえない名前を持つと苦労しますよね。
 そんな感じで中断前よりは状況は多少良くなってきたことで、後半戦に向けて巻き返しを図りたい札幌ですが、それでももともとの戦力に差のある千葉はやはり厳しい相手であることは間違いありません。つけいるスキがあるとすれば、試合会場であるフクダ電子アリーナです。球技専用スタジアムでの成績はあまりよくない中で、フクダ電子アリーナでの成績だけは異常なほど良く、2006年の第86回天皇杯ではここで行われた千葉戦とアルビレックス新潟戦に勝利(新潟戦はPK勝利)し、場違いなほどの弱さで降格を果たした2008年ですら、ナビスコカップでは1-1の引き分け、リーグ戦でも3-0で勝利と、ここでの試合は1度も負けていないという相性のいいスタジアム。
 とはいえ、実際問題スタジアムの相性なんてあるんでしょうかね。プロスポーツの世界では「ホームスタジアムではホームチームが有利」というのは定説なんですけど、それはスタジアムでのファンの数や声援の多さ、スタジアムへの慣れ、移動に伴う疲労の少なさなど複合的な要因があってのことですし、それが試合の行方に多少影響を及ぼすことはあっても、それそのものが試合の結果を左右するなんてことはない…ハズなんですけど。どうもこの試合を観てたらなんかそういうオカルト的な何かがあるような気がしてきます。

 試合の立ち上がりこそどちらペースともつかない静かな立ち上がり。しかしそう思ったのも束の間、開始5分に早々と新たな「フクアリ伝説」の幕が開きます。コーナーキックを得た札幌がショートコーナーからのクロスのこぼれ球に詰めた古田が右足でミドルシュートを決め、大方の予想に反して札幌が先制点を挙げます。
 札幌にとっては喉から触手が出るほど欲しかった先制点ですが、この先制点が千葉の選手に火を着けてしまいます。先制以降の札幌はほぼ完全に防戦一方。セカンドボールも拾われまくりで押し込まれまくり、札幌はどういう方向性のコンセプトなのか、頭に海苔をくっつけたような近未来なヘアスタイルで試合に出てきた1トップの紀梨乃まで守備に戻らざるを得なくなるシーンも多々ある有様。それでもたまに前がかりになっている千葉の守備の裏を突いてカウンターを繰り出しますが、前がかかってるくせにしっかり戻ってくる千葉の運動量と集中力はさすがに伊達ではありません。最初のうちはなんとかついて行けていた札幌も徐々についていけなくなり、ピンチを招くシーンが増え始めてきました。それでも高原のファインセーブやDF陣の頑張りで前半をリードのまま終了します。
 後半も内容は変わらずほぼ一方的な千葉ペース。追いつかれるのも時間の問題かと覚悟を決めつつ試合の行方を見守っていましたが、ここからが不思議空間の恐るべき本領発揮となります。千葉に何度も崩され、そして何度もシュートを打たれているのに、これが全然入りません。もちろん選手たちが身体を張って守ったことも大きいのですけど、普通だったら決められていてもおかしくないところでもボールは枠の外へ飛ぶばかり。かといって札幌もセットプレイ以外ではほとんどチャンスも作れていなかったので、ノブリンも途中から追加点をあきらめたのか、後半15分には守備と体力に不安のある内村を下げて高木を投入。この選手をじっくり見たのは初めてだと思いますが、なるほど、久しぶりのワンワンディフェンスが持ち味の選手っぽいですね。けっこう危なっかしい気もしますけど。
 とはいえほころびは既にあっちこっちに見受けられる札幌、体力稼ぎのために少しでもドリブルでキープしてもらおうという目論見か、上里を下げて岡本を入れたりしますが千葉を押し戻すほどの流れには持って行けるはずもなく、それでもなぜかゴールに結びつかない千葉の攻撃をかわし続けて試合はあと数分を残すのみ、というところで思わぬ形で2点目が入りました。後半44分、右サイドでボールを受けた古田がドリブルでアレックスをかわし中に切れ込み得意の左足を振り抜くと、ボールは美しい軌道を描き逆サイドのゴールネットに突き刺さりました。古田のプロ入り初の1試合2得点で札幌が突き放しに成功します。
 この時間での2点差、普通のチームならほぼ試合の結果は決まりということになりますが、どっこい我々の応援しているチームは「普通のチーム」ではなくコンサドーレ札幌です。ロスタイムで3失点できる希有な才能を持ったチームです。つまり2点はとても安心できる点差ではないのです。しかしここでもフクアリはやはりフクアリでした。失点するどころか逆にロスタイムには千葉の守備陣の緩慢なプレイからボールをかっさらった岡本がゴールを決めて完全にダメ押しに成功。意外や意外の3対0という大差で札幌が勝利したのでした。

 試合を支配していたチームが必ずしも勝つわけではない、というのはサッカーでは常識ではありますから、勝ったことについてはまぁ特に不思議ではないのですけど、それでも不可解なのは、この内容で失点をしなかったことですよね。これでフクアリでは5試合やって失点はわずかに1。統計の母体数が少ないとはいえ、ここで対戦してきた相手との力関係を考えれば、単に負けてないだけじゃなく5試合のうち勝利が4つ(そのうち1つはPK戦ですが、蹴った人全員が決めた)、そして依然として優也のチョンボでしか失点してないというのは本当に謎レベルです。今後は札幌戦だけ臨海競技場にさせられるかもしれません。
 ちなみにどうでもいい話ですが、フクダ電子アリーナの冠スポンサーであるフクダ電子の本社と、千葉の胸スポンサーである富士電機グループのひとつ富士エレクトロニクスの本社は徒歩5分程度の距離にあります。本当にどうでもいい話ですね。

2010年7月29日

ある意味レジェンド

2010年Jリーグディビジョン2第19節
コンサドーレ札幌 1-2 横浜FC
得点者:札幌/藤田
     横浜FC/西田、高地

 前節、ジェフユナイテッド市原千葉を相手に望外の勝点3をゲットできた札幌は、今節は札幌ドームでのホームゲームで後半戦の開始を迎えます。勝ちに不思議の勝ちありとは野村克也監督の言葉であり、「勝目有」という名前に聞き覚えのある人はごく限定された同窓生だと思いますが、どんな内容でも勝ちは勝ち。現在10位と昇格を目指すにはちょっと厳しい順位に留まっていますが、後半戦を盛り上げるためにも、前節の勝利での自信をきっかけに再浮上したいところです。
 一方、札幌と勝点3差で12位につける横浜FCは、得点ランキングトップを走ってきたエースFW大黒将志のレンタル期限が切れ、FC東京へ移籍するという痛手はあったものの、前節は首位柏レイソルに2度突き放されて2度とも追いつく粘り強さを見せドロー。この試合では大黒の穴埋めとして獲得した魁皇…いやカイオがスタメンで出場。187cmの長身に加え懐の深いボールキープを得意としており、高さがあまりない上、同タイプのネット(千葉)にも手を焼いていた札幌はセンターバックにとっては、要注意選手の1人です。

 さて、この試合で対戦する札幌と横浜FCには、方やワールドカップ日本人初ゴールを挙げたゴン中山、方や日本人初のセリエAプレイヤーとなったカズという、Jリーグ黎明期から日本サッカー界を牽引し続けた2人が所属しています。両雄が久方ぶりに相まみえることになったこの試合は「レジェンドマッチ」と銘打たれ、(札幌にしては)大々的なPRのもと、目標3万人という動員がかけられました。個人的には例えるなら「うしろ指さされ組再結成」くらいの今更感なんですけど、それでもさすがにビッグネーム2人の知名度は高く、折しも日本代表がベスト16という結果を残した先のワールドカップによるサッカーブーム再燃も手伝ってか、観客は目標値には届かなかったものの、26,875人という今季最高入場者数を記録しました。
 とはいえ、そんな2人も既に42歳と43歳と肉体的なピークはとうに過ぎています。「使う」前提で考えた場合、スターティングメンバーとしてはもちろん、局面を変える場合の交代要員としてもなかなか使いどころの難しい選手ではあります。もちろん彼らが入ることでのチームのメンタルの部分への影響度は大きいでしょうが、後半残りわずかな時間での投入というのが現実的なところ。しかしそれでも消化試合ならまだしもバリバリのレギュラーシーズンですから、その時点で負けてるほうはもちろんのこと、勝ってるほうも1点差くらいではなかなか使いづらいでしょうね。要するに「レジェンドマッチ」を実現させるには、札幌のノブリンと横浜FCの岸野監督の両方が空気を読んでくれるかどうかにかかっています。
 で、結果から言えば1番空気を読めなかったのが大西主審だったわけですけど。試合開始早々、ペナルティエリア内で西田の突破を止めた石川のプレイをファウルと判定、横浜FCにPKを与えます。ここまでわずか52秒。さらに大西主審は石川にはレッドカードを与えて退場させます。ちなみにJリーグでの最速退場は東京ヴェルディの菅原智選手で、2009年年4月15日の対サガン鳥栖戦で6秒という記録が残っています(公式記録では0分)が、石川の退場は公式記録上は2分となっています。試合を始めたら2分でレッドなんて、サトウのご飯みたいですね。この試合、これまで抜群の読みで守備を支えてきた藤山が出場停止で代わりにスタメン出場したのは吉弘。本職のCBである吉弘の怪我が治り、そして高さ面での不利であってもノブリンがこだわってきた石川と藤山のコンビに対して、吉弘がどういうプレイをするかもひとつの注目でしたが、確認するヒマすらありませんでした。

 VTRで見る限りは石川はボールに行ってましたんで、PKの判定も相当怪しかったですけど、それ自体についてはまぁいいんですよ。これまで逆に札幌にとって儲けもんのPKをもらったことだってありましたから。でも、開始2分で退場させるってのはどうかと思うんですよね。もちろん故意にボールを手で止めたり、真後ろから足を狙ってタックルしたり、なんか侮辱的なことを言ったのであればいつであっても退場して然るべきですし、実際カードを出すタイミングや状況から石川がなんか言ったに違いないと思ったんですよ。でも公式記録見ると、S6(侮辱)じゃなくてS5(得点機会阻止)になってるんですよね…。GKの高原まで抜かれてゴールが無人だったり、最初から倒すつもりで手を使ったのならS5ってのもわかりますけど、そういう状況でもなかったですし。わけが分からないです。好意的な見方をするのであれば、実際石川は言っちゃいけないことを言ったけど、そうすると間違いなく出場停止試合数が上乗せされますから、微妙な判定だったのもあってせめてもの情けでS5にしたとか。逆刃刀でタコ殴りにするようなもんですけど。
 何度も書いていますけど「俺がルールだ」みたいな試合のコントロールをするレフェリーには困ったものです。開始2分で1人減ってしまえばその時点で「レジェンドマッチ」もクソもなくなることがほぼ確定ですし、そうでなくても試合としても完全にぶちこわしですよね。レフェリーだって興行の一部なんですから、「いい試合にするためのコントロール」をする義務があると思うのですよ。もちろん迎合した笛を吹けと言いたいわけではないですし、レフェリーにドラマを作り出されても困るんですけどね。いずれににしても判定が覆るはずもなく、このPKを決められて札幌はビハインドを背負ったまま試合の大半を10人で戦わなければならなくなりました。
 10人になったことで、ノブリンは内村に代えて高木を投入。内村はあまり守備が得意ではないですからこの交代は仕方がないですけど、結局1度もボールに触ることなくピッチを後にします。先制された後はさすがに受け身になりながらも、うーえーさーとーがミドルシュートを放ったり、高木の突破から何度かいい形のチャンスは作っていたのですが、34分に高地にクリアボールを拾われ、見事なミドルシュートを決められて突き放されてしまいました。 1人少ない状況で負けている以上、多少のリスクは覚悟の上でしたし、まぁあのシュートは高地を褒めるしかないと思うのですが、結局はこの1点が最後まで重くのしかかってしまいましたね。
 後半、前節勝利の立役者だった古田に代えて近藤を投入したノブリン。しかしストライカーを1人増やしたところで、数的優位で2点のリードを得ている横浜FCの守備陣は、無理をせずに人数をかけて守り、隙を付いてカウンターを仕掛けるだけでいいわけで、なおかつ札幌の選手は横浜FCではなく大西主審と戦ってしまっており、なかなか反撃の糸口を掴めません。気持ちはわかりますけどね。よくイエロー2枚(両チーム合計では4枚)で済んだと思います。
 それでも紀梨乃の単独突破で何度かチャンスを演出、15分には藤田征也が「さっきの石川がPKなら今のもPKじゃない?」という倒され方をしますが、ハーフタイムで基準が変わったようで大西主審はスルー。まぁ普通ならあれじゃPKはもらえないですけどね。普通なら。そして20分、宮澤からのクロスボールに征也が反応、新婚らしい突破(関係なし)で相手の裏を取り、頭でねじ込んでゴールをもぎ取りました。
 1点を返し俄然意気の上がった札幌は、ようやくレフェリーと戦うのをやめて試合に集中できるようになりましたが、残念ながら反撃もここまで。ほぼ1試合を10人で戦った割にはよくやったほうでしょうか。まぁ11人いてもこういう試合することは今までもあったのですけどね。

 さて、ゴン中山は86分に紀梨乃との交代で出場したものの、カズは出場なしで結局レジェンドマッチも実現せず。まぁそれに関しては岸野監督の考えですからどうこう言うつもりもないですし、仮に2人が同時にピッチに立ったからといって話のひとつのネタくらいにしかならないのですけど、試合の結果もこれでは「何か」を期待して集まったお客さんにとっては「予告編だけが面白かった映画」みたいな感じかもしれませんね。

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