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2011年4月 アーカイブ

2011年4月 8日

困ったものだ

 4月23日のJリーグ再開(対湘南ベルマーレ戦)に向けてトレーニングを続けているコンサドーレ札幌ですが、4月3日に調整の意味合いも兼ねたチャリティーマッチとして、コンサドーレ札幌ユースU-18とのテストマッチが行われました。改めて説明するまでもなくU-18というのは18歳以下、つまりは高校生なんですが、その高校生を相手に1-1の引き分けに終わりました。「まぁ、パッとしない試合になるんだろうな」と思っていた人は多くても、それでも「勝ったけど、なんとなくすっきりしない」くらいだと思っていたんで、まさか勝つことすらできないとは思ってませんでした。オレは少しコンサドーレ札幌というチームを甘く見すぎていたようですネ。
 ここのところはあまりチームの詳しい情報も入ってこず、キャンプではずっと元気だったはずのブルーノがなんか知らないうちに腰痛になってたり、肉離れが治ったはずのアンドレジーニョがいつのまにか腰痛になってたりなど、この試合には欠場していた選手も何人かいたようですが、ユースのほうもあまり自分は詳しくはないですが、堀米悠斗くんがU-17日本代表のメキシコ遠征に行っており、先日トップ合流が決まった荒野琢馬は怪我をしているらしくどっちにも出ていません。その他にもあるべき名前がメンバー表に見当たりません(神田くんも怪我でしょうか?)から、ユースも決してベストメンバーではなかったはず。試合を見ていたわけではないのでなんとも言えませんが、だいたいどんな感じだったのかは見ないでもわかります。現地に集まった1,600人くらいのお客さん(ユースマニアを除く)、入場は無料だったそうですので「金返せ」という言葉はこの場合正しくないでしょうが、どっちかというとお金払いますからちゃんとサッカーしてくださいと言いたくなったのではないでしょうか。今日の新聞によると、東日本大震災で北海道に避難してきている方々をホームゲームに招待するプランが出てきているそうですが、このままでは被災された皆さんにさらなるストレスを与えかねないですから、まだ少し時間もあることですししっかり立て直すべきです。早急に。

 そんな中、再来年のFIFA U-20ワールドカップを目指すU-18日本代表のアメリカ遠征メンバーに、コンサドーレ札幌のDF櫛引一紀選手と、U-18のFW榊翔太選手が選出されたのは明るいニュースです。今季プロ入りした櫛引がU-18? と一瞬思ったのですが、早生まれだったんですね。本番のU-20ワールドカップはまだ先ですが、その予選を兼ねるAFC U-19選手権が今年の10月から始まりますので、まずはそこに向けてアピールしてもらいたいものです。

2011年4月25日

ゴールって何だっけ

2011年Jリーグディビジョン2第8節
コンサドーレ札幌 0-1 湘南ベルマーレ
得点者:札幌/やっぱりおりません
     湘南/坂本

 東日本を大震災の影響で中止となっていたJリーグも、ようやく再開となりました。コンサドーレ札幌は3月5日の開幕戦はアウェイ戦だった札幌は、ホーム開幕戦となるはずだった第2節ギラヴァンツ北九州戦の直前に地震が発生して中断となったため、この試合が1ヶ月半遅れのホーム開幕戦。とはいえ、中止期間中の試合がスライドされるわけではなく「延期」となっただけなので、今節は「第8節」が行われることになります。相手は湘南ベルマーレ。本来であればホーム開幕戦で当たっていたのはギラヴァンツ北九州。昨季にJリーグ新入生で最下位となったチームから、元J1組にレベルアップです。開幕戦ではスコア差以上の惨敗を喫した札幌だけに、FF7に例えるならミッドガルを出た後何も考えずにミドガルズオルムに挑戦するようなもの。湘南も反町康治監督が続投したとはいえ、J2降格によって選手の流出が相次いでおり、以前ほどの強さはないんじゃないか…とか思ってたら開幕戦ではファジアーノ岡山を相手に5-0のタコ殴りで、あんまりその辺は期待しないほうがいいかもしれません。

 しかし札幌にも立て直す時間は充分にあったと思います。怪我人もだいぶ戻ってきて、開幕時点の野戦病院状態に比べればだいぶマシな状況にはなっていますが、それでもまだ内村やぎーさん、日高といった重要な選手が復帰し切れていないのが微妙なところ。ぎーさんの代わりは開幕戦に引き続きイホスン、日高の代わりを務めきれなかった西村が外れ、右サイドバックには高木純平が入り、内村のポジションにはケガから復帰のルーキー三上陽輔が入りました。古田やアンドレジーニョらの怪我人も戻りスタメンに名を連ね、純平が下がって空いたポジションには近藤佑介が入りました。まずまずのメンツですが、ブルーノがベンチなのは戦術的な理由なのか、それともコンディション的な理由なのか、そこがちょっと気になる部分ではありましたね。もしブルーノがベンチスタートの理由が「ちょっとまゆげが攻撃的すぎるので」というものならば、断固としてまゆげの人権を守るべきだと思います。

 そんなわけで試合ですが、早々に左サイドを突破した近藤がゴール前まで攻め込むなど、予想に反して積極的な試合への入り方。湘南も要注意人物であるアジエルにマークが集中した隙を突いて菊地らがチャンスを作るなど、全体的に両チームとも攻守の切り替えが早い一進一退の好ゲームを展開。思っていたよりは勝負になっている感じですが、去年とはがらりとメンツの変わっているコンサドーレ札幌に対して、戦略家の反町監督も情報がほとんどなかったからなのか、試合開始から湘南はさほどガツガツ攻めてきません。メンツが大幅に変わっているのは湘南も同じなのですが、札幌は良くも悪くも相手によって戦い方を変えるような器用なマネができるチームではないのが幸いしたのでしょうか。昇格候補と言われているチームを相手にほぼ互角の戦いを見せますが、しかしチャンス自体は作れていながら相変わらずシュートを打つタイミングが遅かったり、無駄にパスをして手詰まりになったりするのは相変わらず。前半の内容だけを見れば上出来とは言えるものの、0-0というスコアについては正直この時も「反町監督の目論見通りの展開なのではないか」という懸念が拭えませんでした。1点でも取れていればまた話は違ったんでしょうが…。

 案の定、後半も開始こそ勝負になっていたものの、徐々に札幌にミスが目立ち始めるようになります。ミスが増えてくれば、いつものパターンですよね。ボールを奪ってさぁ攻撃だというところで狙い澄ましたようにボールを失い、ディフェンスに戻るための体力が余計にかかってしまい、次第に足が止まってくると相手にスペースを与えてしまい、最終ラインで止めるしかなくなってきてクリアだけで精一杯になり、繋げないのでボールをキープできず、守備陣は一息つく間もなくなるという悪循環です。ちょっとまずい流れだなぁと思い始めた矢先の後半23分、思った通りにミスからボールを奪われ、右サイドを綺麗に崩され、ゴール前に詰めていたフリーの坂本紘司に決められて先制を許してしまいました。
 前半はそれなりに得点の匂いはしていたのですが、先制されると焦って難しいプレイを選択してドジっ子っぷりを発揮したり、逆に大事に大事にいこうとしてシュートチャンスを逸したりというガッカリプレイが普段の2~3割増しくらいになるのも去年とあまり変わってないようです。タクシーの深夜料金じゃあるまいし。結局先制されてからはいつも通りの春爛漫サッカー(眠気を誘う意味で)を展開、2戦連続のチアゴ大作戦をすることもない中途半端な感じで試合終了しました。
 ここで湘南を倒せていれば、ちゃらららっちゃっちゃ~♪と音楽が鳴ってレベルアップをし、自信を失いかけているFC東京戦に向けて勢いはついたでしょうし、J1降格組の湘南ベルマーレとFC東京という強豪チームとの戦いを空気読まずにものにできれば、札幌が昇格争いのダークホースに躍り出ることもできる可能性がまったくないとは言い切れないのではないかという見方もあったのですがね。現実はダークホースどころか、2試合を終えて勝点どころか得点もゼロという気分だけはダークにさせる状況が生まれただけでした。
 これではとても安心と呼べる状況ではないですけど、湘南と東京に連敗したとしても、ただちに昇格に影響があるわけではないので、サポーターの皆さんには冷静な対応をお願いしたいって官房長官が言ってました。

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