柱谷哲二前監督の解任を受けて、ワールドカップ中断期間中にコンサドーレ札幌の監督に就任したラドミロ・イバンチェビッチ監督。欧州でいくつもの弱小チームを2部降格の危機から救ってきた手腕を期待されていましたが、いい内容のサッカーを見せながらも勝点を上積みすることが出来ず連敗を重ね、ついに昨日HFCから同監督とボージョビッチコーチの解任が発表されました。
11試合を戦って1勝1分9敗という成績では解任もやむなしと思いますけど、道内メディアの報道から漏れ伝わってくる話から推測するに、限りなく辞任に近い解任だったようです。実のところはけっこう前から辞めたいと思っていたんじゃないかと思いますので、それほどの驚きはありません。まぁ、道新などにも書かれていたように、起用法などを巡って控え組の選手からは不満の声もあったのは事実ですけど、短時間でチームを作り上げるには他に方法がなかったのかもしれませんから、それについてどうこういう気はありません(新居を使えと言い続けているオレがいうのも何ですけど)。試合中の選手交代なんかもお世辞にも上手いとは言い難かったですけど、その辺りは岡田元監督も似たような部分はありましたし、チーム作りも選手交代も100点満点、なんて監督がそうそうフリーで転がっているわけないですしね。
どっちかというと、エース・山瀬功治の負傷離脱やフェルナンデス時代から延々と続く「ロスタイム病」(難病指定)がイバンチェの寿命を縮めたであろうことには多少の同情も禁じ得ません。いずれにしても、「もうなんかまったく話になりません」というチームを「少なくとも80分間は負けないチーム」にまで持っていったのは評価に値します。とりあえず、あの見事なマユゲを忘れることはないでしょう。たとえ親を忘れたとしても。
ということで後任監督ですが、やはりというか何というか張コーチが監督に昇格となりました。同時にU-15監督の三浦雅之氏、U-18コーチの四方田修平氏のトップチームコーチ就任も発表されています。張監督は明日の横浜F・マリノス戦では登録の関係上「監督代行」となるようですが、事実上正式な監督就任となるようです。下部組織からコーチを2人引き上げたことから見ても、おそらく来年以降も張監督で行く目論見でしょうね。
とりあえずいろいろと言いたいことはいったんシーズン後までとっておくことにしますが、今の時点でこれだけは言わせてもらいます。
前回の柱谷監督の解任時に続いて、今回もコンサイズムの原稿を書き直す羽目になりました。