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2002年10月23日

延命

 というわけで「負ければ即降格」という瀬戸際のホームゲーム市原戦。連敗中、しかも前回のホームゲームでは見るも無惨な試合でいいところなく敗れ去った上、平日夜の試合ということも相まって、ドームで初めて2万人を割ったようにお客さんの出足自体はイマイチだったようですが、前節に続き2試合連続のスタメン出場となった"King of Sapporo"新居辰基のゴールを守りきり、8月10日以来74日ぶり、札幌ドームでは昨年9月15日の清水エスパルス戦以来実に403日ぶりの勝利を挙げました。つうか403日ぶりって「奇跡! ニカウさんのコーラ瓶返し403日の旅!」とかじゃあるまいしとも思いますが、とりあえずまぁ勝ったからよしとしましょうか。
 この試合はまだ見ていないのでなんとも言えないのですが、新居のゴールは確かにうれしいことはうれしいものの、結局試合を通じて入った得点がその新居の1ゴールだけだったということは、勝つには勝ったが新居の他はあんま変わってないっつうことでしょうかね。神戸も延長で負けて首が落ちなかったのはいいとしても、依然として「1つ負ければさようなら」という状況は変わっていないのですから、新居以外にもそれなりの好材料がないと刑執行前にゼータクさせてもらう死刑囚のような心境にもなってしまいますよ。イヤ、そんな立場になったことねぇけど。とりあえず、日刊スポォツの全国版にも「敗れればJ2降格が決まる札幌は1-0で市原を下して今ステージ初勝利を挙げ、今節踏みとどまった」と、マスコミ的にも札幌の降格はいい感じで既定路線となっているのは致し方ないですかね。

 さて、話はうって変わってカタールでのAFC U-20選手権。グループリーグ最終戦・バングラディシュ戦の会場は、日本人には忘れようにも忘れられないアル・アリスタジアム、というのをオレは同じ会場で行われた緒戦のサウジアラビア戦では完璧に忘れていたわけですが、既に決勝トーナメント進出を決めている日本は予想通り控えの選手を主体にした主力温存モード。当然今野は出なかったものの、それでも密かに注目している高木くん(香川西高)目的に見てみました。
 結果だけを見れば3-0と快勝のように見えますが、今野や角田抜きのSBS杯で、菊池くんや成岡くんらを奪って大貧民状態にした静岡選抜にすら勝てなかったのがよくわかるような気がしました。既に勝敗の関係ない消化試合で、かつ高校生主体のメンバーだったとはいえ、インドが6点を奪ったバングラディシュを相手に稚拙な試合運びに終始したのはなんとも残念です。主力が1人2人いないだけでこうもチームが変わるわけはなかろう、これは現U-19代表の構造的な欠陥なのでワ? などと生意気にも思ったりしたそのすぐ後に、そういえば一つも負けられない状況に於いてすら19、20歳の若者がいなくなっただけで右往左往のプロチームを思い出したので何も言わないことにしました。

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