か~わ~い~い功治~売られてゆ~く~よ~ うれしそぉ~な~ひ~と~み~で~見~て~い~る~よ~♪ 前にも使ったなこの唄。
というわけで昨日寝耳に水とばかりに札幌サポーターを震撼させた山瀬功治の浦和レッドダイヤモンズ移籍のニュースですが、本日になって浦和レッズ、コンサドーレ札幌両クラブから相次いで正式発表があり、さらに山瀬本人の移籍記者会見が札幌市内で行われました。完全移籍で、移籍金は財団法人日本プロサッカーリーグの定める「移籍金算出基準」から計算される移籍金上限の満額、額面にして約2億円とのこと。といっても実際この移籍金は推定年俸を元に算出されますので、実際の金額とはブレがあると思われますが、もし本当ならば前園、城に次いで日本人歴代3位じゃないですか? 上位2人が今ではダメの代名詞となっているのは気になりますが。
似たようなパターンの移籍では1999年のワールドユース準優勝の原動力・遠藤保仁(京都→ガンバ大阪)ですら推定1億2千万(1億5千万、1億8千万との説もあり)だったことを考えれば、2億円という数字は破格といってもいいでしょう。昨日も書きましたが、大怪我を負った選手であることを考えると高く売れたなぁという感じです。これがもし今季はレンタルということになれば、来年は22歳となる山瀬は移籍金算出基準の年齢別係数も下がります(※2002年度版のJリーグ規約によると満16歳以上満22歳未満は10.0、満22歳以上満25歳未満は8.0)から、現時点では考え得る最高の結果じゃないですかね。フロントグッジョブです。
で、この移籍金ですが、形はどうあれ山瀬が札幌に残してくれたものですから、是非とも有効に使って頂きたいですね。去年ここでも取り上げましたが、堀井岳也がモンテディオ山形から札幌に完全移籍したときの移籍金が、山形の柱谷幸一監督の意向でユース施設の充実に使われたのと同じように、この山瀬の移籍金も何か形に残るものにしたいところです。となると、もんじゃ阿部の魂の叫びによって明らかになった若手選手の寮を改善してもらいたいところ。といっても1億2億じゃどう逆立ちしたって新築するのは不可能ですから、どこかいい物件を買い取って改造したりとかできないものですかね。一応HFCの資産にはなりますし、山瀬に敬意を表して彼の名前を冠した寮名をつければ将来に残るわけですから。つってもあまりダイレクトな名前だと山瀬はいやがるかもしれませんので、「コンサドーレケンネル」とかにして。
さて、山瀬移籍の影であまり大きく触れられてはいませんが、これまでJ1へのこだわりを捨てきれずに過去3回の交渉で全て保留していたU-19日本代表主将の今野泰幸が、28日に4回目の交渉でサイン、札幌残留が確定しました。「コンサイズム」によれば仙台や鹿島が水面下で獲得に動き、仙台の両親にまで相談するほど本人的には相当悩みぬいたようです。契約交渉は3時間にもおよび、近所の定食屋から出前をとるほどの「長期戦」となったようですが、最終的に今野は札幌との契約を更新したようです。北海道新聞には「絶対にJ1昇格する」という今野のやけっぱち…イヤ力強いコメントが載っていましたが、オレ的にはこの交渉の席で今野が果たして何を出前で頼んだのかが激しく気になるところです。
というわけで、戦力的にはやはり山瀬の移籍は痛いとは思いますが、だいたいどこの国でも降格したチームというのは草刈り場になるものですから、考えようによっては山瀬だけで済んでよかったと思います(まだ全選手契約更改したわけじゃないですけどね)。前述した通り京都パープルサンガは2部落ちした際に遠藤を手放しましたけど、それでも他の若手中心のメンバーでJ2優勝を果たし、J1再昇格を果たした今季は年間5位、天皇杯でも決勝進出を果たすなど好成績を挙げています。中心選手を失ったといっても、それで全てが終わるかと言われれば決してそうではないと思います。何よりオレたちにはKing of Sapporoがいるのですからね。
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