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2003年5月23日

ああ無常

 ここに、わずか1学年違いの2人のMFがいます。

<河村優(1980年12月1日生・22歳)>
 藤枝東高校→コンサドーレ札幌→水戸ホーリーホック→アビスパ福岡→コンサドーレ札幌
<石川直宏(1981年5月12日生・22歳)>
 横浜F・マリノスユース→横浜F・マリノス→FC東京

 前者は元U-15日本代表、高校選手権得点王という実績を持ちながら、プロ入り後はJ1出場経験なし、J2での4年間で通算61試合に出場しわずか4得点。方や後者はユース時代はそれほどパッとしないながらも、プロになってからJ1での3シーズンで通算34試合に出場して5得点。所属チームはもちろんユース代表、アテネ五輪代表でも主力として活躍し、先日フル代表にも選ばれました。生まれは正味半年くらいしか違わないにも関わらずこの大きすぎる差。つってもまぁ、こういうことだけなら別に珍しい話ではありませんし、この現状の差は誰のせいでもなくその選手本人の努力によるものです。

 それはわかる。だがしかし。

<1999年J2リーグ第23節(8月29日)・コンサドーレ札幌対FC東京>
 後半35分、河村のシュートがクロスバーに当たり、跳ね返ってきたボールがGK鈴木敬之の背中に当たってゴールイン→記録は鈴木のオウンゴール
<2003年J1リーグ1stステージ第4節(4月19日)・FC東京対名古屋グランパスエイト>
 前半35分、石川のシュートがクロスバーに当たり、跳ね返ってきたボールがGK楢崎正剛の背中に当たってゴールイン→記録は石川のゴール

 この差はどこから来るのか。

 明日の水戸ホーリーホックとのアウェイ戦は、その河村の出場がありそうな感じです。河村といえば、個人的には札幌に所属していた2000年を最後に現役を退いた高木琢也御大をして「(現役に対する)唯一の心残りがあるとしたら、アイツ(河村)を更正させられなかったこと」と言わしめたというエピソードしか印象にないのですが、せっかく巡ってきたチャンスですからしっかりモノにして下さい。

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