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2007年6月25日

ネ申はそこにいる

2007年Jリーグディビジョン2第23節
東京ヴェルディ1969 0-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/ネ申
     ヴェルディ/キーちゃん

 無事に札幌に戻ってきています。祖父もつつがなく送り出すことができました。コメントをくださった皆さん、どうもありがとうございました。

 さて試合です。ここ2試合勝ちのないコンサドーレは、今節は味の素スタジアムでの東京ヴェルディ1969とのアウェイ戦です。第1クールでの対戦ではホームの札幌が勝利をお札めていますが、試合開始からわずか16分で3点のリードを奪っておきながら、その後追いつかれてダヴィのゴールでなんとか勝ちこし。まぁ主審がxxxxでxxxxでxxxxだったとはいえ、さすがの攻撃力を見せつけられた格好であり、やはりヴェルディ侮りがたしと言える試合でした。この試合前までのヴェルディの順位は7位ですが、3位の京都サンガFCとはまだ勝点差はわずかに5と充分射程圏内なだけに、首位の札幌が相手とはいえホームのここは是非とも勝っておきたいところでしょう。つーか、本来のチーム戦力の差から考えれば逆の立場で迎えていたっておかしくはない…どころか今の状態はむしろ異常。バツグンの戦力を抱えながらもなんかもういろいろダメで大笑いなのは、我々も4年前に通過してきた道だけに、あまり他人事という気はしません。

 今回は久しぶりに三角山放送のラジオ中継のゲストとしてお邪魔させていただきました。試合前にピッチの様子を見たあとに控え室へ戻ろうと地下1階から(味スタのフィールドは階数で言えば地下なんです)エレベータに乗ったところ、あとから4人くらいスーツ姿の男性が乗ってきました。その中の1人が、我々に向かって

 「こんにちは!」

 と元気に挨拶をしてきます。チーム関係者や報道関係の方々に顔見知りの多い実況担当の某熊氏と一緒だったので、その関係の知り合いかなと思いながらその人を見てみると…。んーなんか見覚えがあるどころの話じゃない、「キーちゃん」こと北澤豪さんでした。日テレで録画放送の解説でいらしたんでしょう。なお、こっちは当然キーちゃんの顔も名前も知っているわけですが、キーちゃんはオレはもちろん某熊氏とて面識はなく、つまりまったくの他人です。その他人がチームスタッフじゃないことは首から提げているパスからも、ラフな格好からも一目瞭然だったはずですが、そんな明らかな下っ端オーラの自分に対して向こうから挨拶をしてくれる元日本代表。解説の丁寧さからも人柄がよくわかります。

 というわけで結論から言えばこの試合、ヴェルディでよかったのはキーちゃんの人柄だけという結果になったわけですが。なんかね、よそ様のチームは悪く言いたくないのですけど、この人たち…っていうかこの監督はいったいどんな練習をやってるんだろうと。セットプレイなんてたぶんほとんど練習してないんでしょうね。まぁ練習したところで試合じゃどうせ全部フッキが蹴って壁に当てるだけだからムダなのかも知れませんけど。負傷して明らかに動きの落ちた萩村を使い続けるし、3人目の交代なんて入れるのは永井じゃなくて大野だと思うし、下げるのだって佐藤悠介じゃなくて服部だろうし、それ以前に攻撃にしろ守備にしろ約束事なんて皆無だし、まぁそのおかげで我々はこうして対ヴェルディ戦5連勝となったわけなんでいいと言えばいいんですが、やるべきことをちゃんとやり、やっちゃいけないことはやらない、それだけで随分変わると思うんですけどね。
 逆に言えば、今のコンサドーレが分不相応ながらも首位にいるのはその辺をしっかりやっているのと、チームとしての意思統一ができているから。加えて、それが実を結んでいることで自信を深めているというのもあるでしょう。試合後、決勝ゴールを決めたソダンが「今は前半を0-0で行けば大概は勝てる。前半さえ抑えれば後半スナさんとか若いのとかが流れを変えてくれるから」と言っていたのが印象に残りました。それはともかくとしてソダンのヘディングは素晴らしかったですけどね。西谷のボールも確かによかったのですが、ちょっと届かないかなというボールをきっちり枠に飛ばしたのはさすが「ネ申」と呼ばれる男だけあります。今や守備の要となったソダンですが、攻撃面でも今季5ゴール目で自身のシーズン最多ゴール記録を更新。かつてはその類い希なるジャンプ力とは裏腹に、ゴールは頭ではなく足でのものが多かったのですが、今季はこれで3ゴール目のヘディングシュート。なにやら池内ばりの駆け引き能力まで身につけつつあるようです。今季著しい成長を見せている…いや、きっとこれは時代がソダンがようやく追いついてきたということなのでしょうか。そんなソダンを待っていたのは、やはり「芳賀ラッシュ」による祝福でした。

 そんな感じで今季8試合目のウノゼロで勝利したわけなんですが、ウノゼロは札幌の真骨頂とはいえ、三浦監督も言っていたとおりチャンスがありながらも2点目を取れなかったのはやはり課題ではあるでしょう。結果的に無失点に抑えられましたが、これも三浦監督の言葉通り運もあったと思いますし、サッカーの試合においては1点くらいは交通事故みたいな形で入ってしまうことも決して少なくありません。まぁそんな事故を4分間に3回くらいやらかしちゃうようなチームを我々は知っていますし、事故と言うよりはほとんど冗談みたいなゴールを決めてしまうチームを我々は知っているんですが、ましてやフッキのような強力なストライカーがいるチームを毎度無失点に抑えることは難しいですから、確実な勝利をものにするために、2点目をいかに取るか。まぁこの試合では、多摩川を泳いで移籍してきた相手GKの吉原慎也(碁打ちの奥さんが美人)がうまかったのもありますけど、これから本格的な夏を迎えるにあたり、不快指数ストップ高のこちらの気候の中でも勝点を伸ばしていくためには、もう少し余裕を持った試合を進められるように持っていく必要があるでしょうね。具体的にはセットプレイの精度をさらに高めていくということになるでしょうね。「わかっているけど、わかっているのにやられる」という、ドリフのコントみたいなセットプレイができるようになれば、禁句が禁句じゃなくなる日もそう遠くはないと思います。
 で、セットプレイと言えば試合終了間際に時間つぶしの意味も含めてFWの位置で投入された池内が妙に生き生きとしてたのが印象的でした。

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コメント (1)

元西野住民現相模原:

今回はGKのファインセ-プと言うかポジショニングの良かった事も評価
出来るのではと思います。
久しぶりに味スタメインで小雨降る中の観戦でしたがソダンの頭は圧巻でしたがそれ以外は中盤からの守備が効いていたとみました・・禁句が解禁できる日を待ち望んでます。

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