昨日書いたようにHFCが昨日仕事納めだったため、契約関係の発表は年内は打ち止めかと思っていましたが、油断していたところに不意打ちが来ました。三浦俊也監督の契約延長が本日発表されています。三浦監督については、先日もここで触れたようにクラブ側との交渉において強化費などの長期展望についていろいろと「宿題」を出したことから交渉が難航しているのでは? との見通しもありましたが、無事年内に契約更新にこぎ着けることができました。J2でもいいとこ5~6番手くらいだったシーズン前の下馬評を覆してJ2優勝に導いた結果は今更言わずもがなで、その理由として徹底的にリスクを排除した戦術が強調されることが多いですが、三浦監督の真骨頂はその分析力と意思伝達力だと思います。「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」というのは孫子の兵法ですが、自軍の戦力と相手の戦力を過小評価することも過大評価することもなく勝つための方策を練り、さらにはその方策を選手たちに伝えて実行させることが重要なわけで、その意味で三浦監督の手腕は確かなものだと思います。まぁ「百戦して危うからず」なんて書きましたけど、実際は百戦して九十戦くらいは危うかったりしますけどね。まぁとりあえずは来季引き続き指揮を執ってくれるとのことで、まずは一安心でしょうかね。
そしてそれと同時にコーチ陣の去就についての発表もされています。今季のコーチ陣はそのまま留任となっており、コーチには俺たちの松井さんとタマさんこと三浦雅之氏、そしてGKコーチに赤池保幸氏が来季も引き続き担当しますが、もう1人今季から沖田優氏が新たにコーチとして加わりました。沖田というと艦長とかちょうちょうサンバとかを思い出してしまうのですが、もちろんそれらとは全く関係なく沖田コーチは千葉県出身の29歳。筑波大学の蹴球部でソダンと2トップを組み、2002年から筑波大学の大学院に通いつつ蹴球部のコーチを務め、2004年に大宮アルディージャに普及部のコーチとして加入、翌2005年から今年まで大宮のコーチを務めた、いわば三浦監督の腹心です。おそらくは三浦監督が直々に加入を要請したのだと思われますが、大宮時代は分析担当として活躍されていたそうですので、来季は今まで以上に情報収集と文責が必要と監督も踏んでいるのでしょう。札幌のIT革命と言ったところでしょうか。勢い余ってインパクとかやっちゃって派手に失敗するようなことがなければ、盤石な体制となったと言えるかも知れません。とにかく、よろしくお願いいたします。