本題とは全く関係ありませんが、「タッチ」や「みゆき」で知られるあだち充先生の作品の単行本累計発行部数が2億冊を突破したそうで、あだち先生が主にご活躍されている「週刊少年サンデー」誌上にて、それを記念した特製トランプの応募者全員プレゼントを大々的に募集しています。サンデー誌上ではシークレット扱いの書き下ろしカード(ジョーカー)以外の全てのカードが公開されており、これまで先生が手がけてこられた数々の歴代作品のキャラクターがカードの絵柄として描かれています。自分は20年ほど前からサンデーを読み続けているので、現在連載中の「クロスゲーム」も含めてあだち作品も多く読んできましたが、こうして歴代キャラを一同に並べられると、どのカードがどの漫画のどのキャラなのかわかりませんでした。
さて、13試合を終えた段階でコンサドーレ札幌は3勝1分9敗、勝点10でJ1全18チーム中17位でブービーとなっています。順位自体は名実共に降格レース単勝一番人気という評価から考えればまぁ妥当と言いますか、むしろ札幌より下のチームがいることに驚いているといった感じですけど、とはいえこれまでの戦いぶりが妥当だったかどうかという点については、たとえば鹿島アントラーズや浦和レッズ、名古屋グランパス戦みたいに力の差を見せつけられた試合もあった反面、アルビレックス新潟戦やFC東京戦、東京ヴェルディ戦など、勝てていたかどうかはともかく、戦い方によってはもう少し何とかなったんじゃないかという気がしないでもありません。
もともと札幌が目指すべき順位は15位と、まぁ一見謙虚といえば謙虚な目標なんですが、これまで何度も書いてきたとおりもともとJ2でもそれなり程度だった戦力に毛が生えた程度の陣容で、15位に上がるためには現段階で少なくともあと2チームを抜かなければいけません。その札幌の真上にいる2チームは清水エスパルスとジュビロ磐田という静岡の両雄。札幌と違ってこの順位にいること自体が不思議なくらいの地力は持っていますし、最下位のジェフ千葉も大物監督を招聘してチームを立て直しつつあり、その上さらに大物ストライカーの獲得も噂されていますから、そんな中でもともとJ2でもそれなり程度だった戦力に毛が生えた程度の陣容の札幌が15位を目指すのは並大抵のことではないでしょう。
とはいえ、かような中においてもたった1でも勝点を積み重ねて行かなければその目標達成もおぼつかないわけですから、これからの課題はいかに勝点を増やすか、というよりはいかに勝点を失わないかという、なんだか後ろ向きな感じではありますが、要するになるたけ負け試合を引き分けに、引き分け試合を勝ちに持っていくと、まぁそんな感じ。
そのためには今よりもさらにチーム力を上げなければいけないのですが、J2でもそれなり程度だった戦力に毛が生えた程度の陣容の札幌が急にレベルアップするなんてどだい無茶な話。精神と時の部屋でみっちり修行でもすれば別でしょうが、札幌に精神と時の部屋はおろかカメハウスすらありません。コレクションハウスならありますけどあそこで修行したら多分怒られるでしょうから、そうなると一番手っ取り早いのは単純ですが「補強」ということになるでしょう。
しかしながら、他のJ1下位チームだって当然残留のために補強なり何なり手を打ってくるでしょうから、J2でもそれなり程度だった戦力に毛が生えた程度の陣容の札幌がその上に行くためには、単に補強すればよいという類の問題でもありません。補強はあくまで目的であって手段なのですし、使い古されたネタでたとえるならヤムチャを入れてもサイバイマンと相打ちがやっとなのですから、今の札幌にはそれ相応の力を持った選手が必要です。せめてサイヤ人。
そしてもう一つ、補強のポイントは前線なのか中盤なのか、それとも守備なのかといえば、早い話全部といいたいところなんですけど、減資後の増資で多少資金に余裕が出たとはいえ、それでも使えるお金は精一杯がんばってもせいぜい2億円に満たない額でしょう。いい選手は当然のように高いですから、この額ではあれもこれも連れてくるのは現実的に無理。なので、重要なポイントに絞って補強ということになるかと思いますが、じゃあ果たしてそれはどこなのかというと、やっぱり攻撃の選手、特にストライカーだと思います。25失点でリーグワーストタイという守備陣のテコ入れも重要だとは思いますが、怪我人もいるにせよ一応の人数は揃っていますから、そうでなくてももともと6人しか登録選手がおらず、うち2人は高卒ルーキー、そのうちの1人はU-19日本代表の常連でチームを離れることも多く、助っ人2人のうち片方は試合に出ればカードもらうし、もう片方は試合に出る以前の話だし、残る2人のうち1人は怪我中、1人は大スランプと、そんな状況。1人で点を取れる選手はいても1人で失点を防げる選手はそうそういないわけですから、優先順位はやっぱりFWとなるでしょうね。
しかしながら、日本人でガッツリ点が取れるような選手なんてそうそういません。1人そんな選手を知ってますが諸事情により獲得は難しいでしょうし、何より所属元のチームがそんな選手を手放すハズもありません。なので結局は助っ人に頼らざるを得ないわけですが、ひとまずヴィトーリアから18歳のエジソンを半年の期限付きで獲得。181cm75kgといかにも三浦監督の好みそうな長身選手ですが、C契約ですし年齢的にも厳密には「助っ人」という扱いではないでしょうが、フッキ(東京ヴェルディ)も川崎に加入した当初はエジソンと同じく練習生からのC契約で、その年には少ない出場時間で天皇杯での2ゴールを含む3ゴールを挙げたように、若いからといって活躍できないかというとそういうわけでもありません。かつてJ2得点王を獲得したエメルソンも、札幌に来た時は18歳でした。実際は23歳だったみたいですけど。関係ないけど宮の沢に「絵地尊」って創作料理のお店があるんですね。
とはいえフッキやエメみたいなレベルを求めるのもあまりにも酷な話ですから、やはり札幌としてはしっかり点の取ってくれるストライカーが欲しいところ。つーか本来ならバイーアのクラブ得点記録を持つノナトがその役割を担うハズだったのですけど、調整の失敗や怪我もあってデビューが遅れに遅れ、ようやく迎えたリーグ戦初試合のFC東京戦で、終了間際のわずか4分の出場ながら、素人のおっさんレベルの愉快なクロスを放つという別の意味で衝撃的なリーグデビューを飾り、それ以来ベンチからも姿が消えました。助けてくれない助っ人を雇っておく余裕のない札幌においては、早急に助けてくれる人を探さないといけないわけですが、その候補としてポルトガルの名門ベンフィカ・リスボンにも所属していたことのあるアンデルソン・ルイス選手がコンサドーレの練習に参加しています。名前だけ見ると神罰の地上代行者であり桃髪のツンデレ少女でもあるといった感じですが、実際は30歳のおっさんです。187cm80kgとこれまた三浦監督好みの長身選手。道都大学とのテストマッチではわずか45分の間に6ゴール2アシストと実力の片鱗を見せていますが、現在は所属チームがなくフリーとのこと。相手が北海道チャンピオンズスーパーリーグで90分をフルに戦ったあとの道都大学だったという点には留意する必要があるとはいえ、45分で8得点に絡むパフォーマンスを見せられる選手は少なくとも今の札幌にはいないので、実力はあるんだろうとは思いますが、欲をいえば今札幌に必要なのは、1人で局面を変えられるスーパーなストライカーだと思いますので、果たしてアンデルソンがそういうタイプかどうかってところでしょうね。「耐えていれば、アイツが点を取ってくれる」と思えるような選手であれば、守備陣もけっこう楽だと思うんですよ。
ただ、いい選手を獲るにはお金が必要なのは当然なんですが、かといってお金をかけさえすればいい選手が獲れるわけではないですし、能力は高くても日本のサッカーやチーム戦術、そして日本の環境そのものに合うかどうかなど、いくら吟味しても最終的にはフタを開けてみないとわからない部分もありますからね。難しいところです。三上強化部長が南米へ高飛び…じゃなくて視察に行ったようですけど、うまいこと自分でキープして自分でドリブルして割と周りも使うけど最後に決めるのはやっぱり自分で、フリーキックもワンステップで決めてPKもワンステップで百発百中で、ラーメンが好きで遠征帰りの電車の中で酔っ払ってサポーターにちょっかいかけて奥さんに追いかけ回されるようなストライカーが獲れれば最高ですね。
コメント (2)
いましたねーそんなストライカー。懐かしいな。サッカーは別れが多くて辛いスポーツですね。
投稿者: ume | 2008年5月30日 23:27
日時: 2008年5月30日 23:27
ああ、7年前そのままのあの方にお会いしたい・・・
投稿者: とおりすがり | 2008年5月31日 00:12
日時: 2008年5月31日 00:12