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2011年3月 アーカイブ

2011年3月 3日

開幕直前

 気がつけばもうすぐ開幕戦。2月26日に行われた最後のテストマッチとなる大分トリニータ戦では45分3本で3-2と、ようやく初勝利を飾っています。相変わらず失点はしっかりしているのが気になるところで、開幕までにはきっちりと守備を仕上げてもらいたいところですが、そんな願いも虚しく守護神高木貴弘が肉離れで全治6週間という怪我を負ってしまいました。昨季も怪我に泣かされた札幌ですが、今季も既に日高拓磨と三上陽輔が開幕絶望、アンドレジーニョと古田寛幸は何とか間に合いそうなものの、別メニューが続きチームトレーニングにはあまり加わっていない中では、フィジカル的にもコンビネーション的にもベストとは言いがたい状態でしょうし、予算的な問題もあって選手層が厚いとは言えない札幌にとっては「始まる前から終わってる」レベル。
 そうすると開幕(からしばらく)のGKはイホスンか曵地かどちらかということになりますが、まぁおそらくはホスンでしょうかね。コミュニケーションについては、キャンプ中の練習を見た限りではフィールドプレイヤーへの指示は日本語でやってましたし、基本的な技術についてはそれほど問題はなさそうでしたので。経験値という意味では未知数ではあるものの、試合で使わなきゃ経験値なんてアップしませんしね。しかしそうはいっても体力測定中に怪我というのもなんだかなぁという気はしますね。検査しに行った先の病院の玄関でコケて複雑骨折したうちの伯母じゃあるまいし、スペランカーはもう間に合ってるんですけど。

 まぁ嘆いたところですぐに怪我が治るわけじゃないですからね。すぐ治るってんならいくらでも嘆いたりわめいたり妬んだりそねんだりYahoo!知恵袋に投稿したりしますけど。とりあえずなるようにしかならないのですから、いるメンバーでなんとかしてもらうしかありませんし、どういうメンツであれ、開幕から全力で行かないと今のJ2で生き残ることは難しいですからね。芳賀さんがスーパー仙台人になったり、ブルーノがスーパーブラジル人(マユゲ3倍増)になったりすればきっと大丈夫でしょう。

2011年3月 7日

呪・開幕

2011年Jリーグディビジョン2第1節
愛媛FC 2-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/おりません
     愛媛/ジョジマール、赤井

 先日、娘(PVC製)を連れて近所を散歩していたら、サッカーボールを持って公園に向う小学校低学年の男の子2人とすれ違いました。そのうちの片方の少年がもう1人に対して「なぁ、俺、弱気出していい? 弱気!」などと言っているのが耳に届きました。弱気出すって何のことだ? という当然の疑問は言われたほうの少年もあったのか、それに対すして返答しなかったのですが、少年はかまわず「俺、お前の実力を見てやる。だから弱気出すぞ!」
 ああ、この少年はきっと「本気を出す」と言いたいのだろうなぁ、日本語は正しく憶えようね、とその時は思ったのですが、土曜日に開幕したJ2リーグ、愛媛FCとのアウェイ戦において、溢れんばかりの弱気を発揮して愛媛の実力を遺憾なく引き出したコンサドーレ札幌を見ていたら、少年の言っていた「弱気を出す」という言葉はもしかしたら間違いではなかったのではないかと思いました。

 DF日高拓磨、MF三上陽輔、GK高木貴弘といった主力に怪我人が続出し、開幕には間に合うかと思われたMFアンドレジーニョやMF古田寛幸も結局は間に合わず、主力としての活躍を期待されていたDFチアゴはコンディション調整が遅れている状態。それでもリーグ戦が待ってくれるはずもなく、当初想定していたであろうベストメンバーには程遠いメンツで迎えた開幕戦。昨季は12勝12敗12分、得点34失点34という計ったようなぴったり成績を挙げた愛媛。これが19チーム中で10位だったら「真ん中から割れとるteam」の誕生だったのですが、世の中そううまくはいかないようで最終順位は11位でした。札幌はその愛媛から勝点2差の13位、11勝12敗13分、得点37失点38という、真ん中からやや下寄りの成績でした。昨年度実績から言えばほぼ同程度の実力であり、そして愛媛も昨季守備を支えた小原章吾とアライールの両センターバックがまるごと移籍してしまうという、割とよく似た境遇にあります。そんな似たもの同士な両チームの争いはスコアこそ0-2ですが、内容的にはそれ以上の完敗だったと思います。
 札幌にしても愛媛にしても、活躍するとすぐ引き抜かれてしまうのは今のJリーグではある程度は致し方ないわけで、となると「特定のポジションが丸ごといなくなる」ような状態は、今季だけ見舞われた災難だと誰が言い切れるだろうか。いやない。今季ほど極端じゃなくても、レギュラーの2トップがまるっと抜かれましたとか、ダブルボランチがいなくなっちゃいましたとか、そういう状態は普通に起こりうる話。だったら「選手が入れ替わったからチームが作れません><」なんていってられないわけで、そこんとこどうなんですかといった感じ。「キャンプで出来てたことが出来てない」ってのならまだしも、キャンプで出来てなかったことが本番で出来るはずもないわけで、基本的には楽観的な自分でも、怪我人が戻ってきたとしてもちょっとこれは先行き不安だなぁと思わざるを得ません。まぁ実際のところ、1失点目は相手の何でもないクリアボールからDFの背後を突かれてのもの、2失点目は何でもないパスミスから攻め込まれてのもの。去年とまったく変わってないってのもどうなんだって気もしますけどね。

 とはいえ、攻撃はもう少し何とか出来たんじゃないかとい思いますが…いくらなんでも前半シュート1本だけってほどしょぼい結果に終わるとは思ってませんでした。まぁこのあたりも思う存分弱気を出した結果なのかも知れませんけど、どうにもこうにも「どう攻めたいのか」ってのがあんまりよくわかりませんでしたね。その辺り愛媛はかなりシンプルな攻撃を心がけていましたけど、札幌も明確な狙いが見えたのってチアゴ大作戦以降ですもんね。だったら最初からチアゴ大作戦でよかったじゃない。どうせ最終ラインからビルドアップしようとしたって途中でミスして自滅するんだし。ああダメだどんどんどよーんな気分になっていく。

 Jリーグデビュー戦となったイホスンはだいぶ固かったですね。もっとやれる選手のはずなので、これをバネにしてほしいところ。その他の選手は評価のしようもないというかとりあえず横野くんとか近藤さんはいったい何しに出てきたのかが不明なのでせめているかいないかくらいははっきりしてください。あんまりくどくどと言いたくはないですけど、こんな試合やってるようじゃまた早々にお客さんから愛想つかされると思いますので、いい薬になってくれることを願います。すごく気持ちよくなったりする薬はいりません。

2011年3月16日

現状報告

  2011年3月11日14時46分に発生したM9.0という未曽有の大地震は、東京にも震度5強という強い揺れをもたらしました。世界的に見ても最悪の部類となる大地震と大津波によって壊滅的な打撃を受けた東北地方に比べれば、東京の被害はそれほどでもありませんが、それでも交通機関がマヒするなど大きな影響を与えました。

 地震発生当時、自分は本郷にあるオフィスで仕事をしていました。日本では地震なんて珍しいことではないですし、金曜日の昼下がり、あと少し働けば週末がやってくるというまったりした空気の中では、揺れが始まったときにもまだ「あ~なんか揺れてる。机の下入ったほうがいいかなぁ?」なんて軽口を叩く余裕はありました。ところが、普通なら30秒も経てば収まるはずの揺れは、小さくなるどころかむしろ大きくなっていく一方。あ、これはヤバイかも…と思ったときには既にどうしようもないレベルで、倒れそうなキャビネットを抑えるくらいしかできない状況。幸い、オフィスは4Fとさほど高層ではないこと、同じビルの 1Fに銀行が入っていることもあってだいぶ頑丈には作られているようで、書類が落下したりPCが倒れたりしたくらいでほかに大きな被害はなかったのですけど、池袋で働いているカミさんと地元の保育園にいる娘が気になります。カミさんに連絡を取ろうにも携帯は当然のように使えず、固定電話も使えたり使えなかったりでなかなか連絡がつきません。こちらもいったんビル外へ退避していたこともあり、ようやく連絡が取れたのは地震発生から1時間くらいたってから。ひとまずカミさんの無事と、保育園へ連絡したカミさんの職場同僚(同じ保育園に子供を預けている)から子供達の無事を確認できたはいいものの、どうにかして迎えに行かねばなりません。
 しかし電車は当然ながら全て運転見合わせ。これだけの地震だと線路がゆがんでいないかどうかをチェックする必要があるでしょうから、復旧は早くても夜遅く、ヘタをすれば明日まで動かないかも知れません。バスを乗り継ぎまくればなんとかなるかも知れませんが、この状況ではおそらく幹線道路は大渋滞でしょうから、いつバスが来るかもいつ辿り着けるかも不透明です。となればもう自分には「歩いて帰る」以外の選択肢はなく、帰り道の途中にあるカミさんの職場に立ち寄り3時間かけて帰ってきました。
 家もさすがにいろいろと散乱していましたが、思ったほど酷くはなく少し片付けをする程度で済みました。被害と呼べるようなものはありません。自分も疲労はしましたが無事ですし、カミさんも娘も大丈夫です。現在も続いている福島の原発の事故の影響で電力が供給不足となっており、関東地方では計画停電が実施されていますが、うちの近くに東京電力の支社があるせいか、うちの地域は幸い計画停電の区域に入っていません。一応、できる範囲で節電を心がけていますけど(具体的には当面ゲーム自粛)。
 まぁ報道などでご存じの通り、物流にも影響が出てるのと、備蓄意識による需要過多、平たく言えば「買い占め」により、うちの近くのスーパーでも日用品や食料品が軒並み消えた状態になっていますけどね。品物の消えた陳列棚を見て、崩壊一週間前のソビエトで訪れたスーパーみたいだなぁと思ったりもしましたが、うちはとりあえず買い占めなくてもしばらくは大丈夫ですし、自動車持ってないのでガソリンも必要ありません。停電の影響で電車の本数が減っているのが不便なくらいですかね。だいぶ恵まれているほうだと思います。とりあえず、元気です。今も続く余震は怖いですけどね。

  Jリーグも少なくとも3月いっぱいは中止となっています。それ以外にコンサドーレにはほとんど影響はなく、現在札幌に戻って練習も再開されたようですが、被災地のベガルタ仙台や鹿島アントラーズなど練習場やスタジアムが破損して練習どころではないクラブも多いため、先行きは不透明です。おそらく4月以降も中止となる可能性は高いですが、こればっかりは致し方ないですね。

 さて、今回の地震で固定電話、携帯電話ともに回線の混雑により通話、メールとも事実上ダウン。家族との連絡も思うようにできない状態が続きました。ただ、そんな中でもインターネットは使えており、中でもIP網を使った通話サービスが威力を発揮したようです。うちのオフィスとカミさんのオフィスはIP電話だったので割とすぐに繋がりましたし、札幌の友人が地震の日たまたま仙台に出張していた弟に連絡を取ろうとして、唯一skypeだけが繋がったとのこと。
 自分とカミさんが使っているauのIS03でもskypeが使えるのですが、普段あまり通話はしないオレにはあまり必要性が感じられなかったので設定してなかったんですよね。今更ながらアカウント作って設定しておきましたけど、スマートフォンなどでskypeを使える方は、いざというときのために設定やアカウントの交換などをしておくのがいいかもしれないです。

2011年3月28日

Jリーグもいろいろ大変

 お久しぶりです。

 あれやこれやでずいぶんと更新間隔が空いてしまいました。まぁもともと試合でもないとあんまり更新してなかった…というよりは試合があっても更新しないこともあるじゃねぇかなどと言われてしまうと返す言葉もないのですが。前回もお伝えしたとおり、停電については幸いにもうちは対象エリアには入ってないのでそのあたりは大丈夫なのですが、ご存じの通りその電力不足のそもそもの原因である福島原発の放射能漏れで、東京でも浄水場や大気中からも放射性物質が検出されたりなどの影響が出ています。まぁ福島県や茨城県などに比べれば大した量ではないですし、自分だけだったら別段気にしてないと思いますけど、幼い子(PVC製)を持つ身としてはやっぱり気になるところですんで、原発問題が取り沙汰されるようになって以降、いろいろと原子力関連のことも自分なりに勉強してみたりしてるんですが、ヨウ素131だのセシウム137だのテルル132だのストロンチウム90だのルテニウム106だの、あまりなじみのない物質名がたくさん出てきて文系の自分にはなかなかハードルが高い気がします。そのうち、オレの部屋から(カミさんによる)規制値を大幅に超えるデンドロビウム1/144が検出されることがあるかもしれません。

 さてそれはともかく、今回の大震災で中断されていたJリーグですが、4月23日から再開されることが決定したとのことです。東京電力や東北電力など、電気の供給不足に陥っている地域では当面ナイトゲームは行わないことも確認されていますが、今はそれでよくても夏場はどうするんでしょうかね。休止中の火力発電所をフル稼働させたとしても供給電力が震災前の水準には戻る見込みはなく、冷房使用が激増する夏場には再び大規模な計画停電を実行せざるを得ない状況だけに、そんな中でナイトゲームなんて世間様が許しそうもないですし、かといって内地じゃ夏の昼間に試合なんてできないですしね。まだ日テレが関わっていた頃のヴェルディが、テレビ中継の関係か真夏の真っ昼間に試合をさせられて、選手たちの表情がシャレになってなかったのを憶えていますが。毎年熱中症で何人も亡くなっているくらいですから、とても無理な話でしょう。
 いっそのこと夏場は涼しくて電気の心配もなくてひとまずあまり放射能もあまり来ないっぽい北海道で集中開催なんてどうでしょうかね。みんな一箇所に集まってるなら合間についでにオールスターなんてやっちゃったりすれば話題もできるし、中立地ならホームアンドアウェイにこだわることもなくて日程も消化できるしなんて思ったんですけどイカがでしょう。東北や茨城の被災者の方々も、北海道の避難施設に移って夏の間だけでもそこらに「小さいおらが街」を作ってもらえば、おらがチームの応援もできるし励みにもなるかも知れないし、北海道的にも中国人の観光客もいなくなっちゃって冷え込んだ経済も廻るかも知れないしけっこうナイスアイデアじゃなイカ? などと思ったりもしました。まぁメリットばかりでもないしそう簡単にはいかないかも知れませんが。もう今年はエキシビション的な扱いにしちゃって、秋春制のための移行期間にするって手もありますけど、その場合は逆に降雪地帯のチームをどうするかや天皇杯との兼ね合いなど、それはそれで解決しないといけない課題が多く出てきますしね。いずれにしても、まだいろいろと流動的かつ変則的になりそうな今年のJリーグです。

 コンサドーレの動向としてはまず今週末の4月3日(日)に、東日本大震災支援のチャリティーマッチとして、トップチームとU-18との対決が宮の沢の練習場で予定されているそうです。ユースくんたちにとってはもちろんのこと、間隔の空いたトップチームにとっても実戦の機会は貴重。もちろん相手は高校生ですから「調整」以上の意味合いはあまりないかも知れませんけど、勝って当たり前の中でイカに貫禄を見せることができるか、というか万が一にも負けたら赤っ恥というプレッシャーの中でちゃんとトップチームらしいところを見せてもらいたいものです。
 そしてそのユースくんから、MF荒野拓馬がトップチームにフル帯同することが決まったとのこと。荒野については三上陽輔の活躍の影に隠れていたものの、昨季も二種登録でクラブ史上最年少でのトップデビューを果たしていますので知らない方はいないでしょう。出場時間は2試合でわずか2分に留まったこともあって目立ったプレイはできませんでしたが、チームにとっては期待の選手。同じようにユース所属ながらトップにフル帯同した古田寛幸同様に、通信制の高校に転校してトップの練習に参加する「二足の草鞋」生活となるようです。「選手がいなければユースを使えばいいじゃない」というのがデフォルトになってきているのがいいのか悪いのかはわかりませんが、古田、三上、荒野と続き、その下にはアンダー代表の常連クラスになっている選手も複数いて、それくらいの人材が普通に出てくるようになったことを喜ぶべきなのでしょう。

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