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2012年8月 アーカイブ

2012年8月 2日

勝った

2012年Jリーグディビジョン1第19節
コンサドーレ札幌 2-1 名古屋グランパス
得点者:札幌/如来、上原
     名古屋/釣男

 後半戦が開始したと思ったらすぐ中断期間に入ったJ1リーグ、明けての第19節は名古屋グランパスとのホームゲームです。札幌は夏の移籍ウィンドーで獲得した助っ人選手3人がこの試合で揃って初出場。予算の関係上、けっして大型補強というわけではありませんが、キリノ・ジュニーニョはもちろん、契約を残したままのイ・ホスンまで召喚カードにして揃えた選手たちが揃った試合、彼らが期待通りの活躍が出来ずにさくっと負けてしまったら、いよいよもって完全に「詰んだ」状態となってしまいます。まさにお先真っ暗です。テコ入れの新キャラとしてけいおん!の中野梓みたいに既存キャラをになるか、それともデスノートのミサミサみたいに空気化するならまだしも最後まで足かせになるのか、今後の札幌を占う大変に重要な試合です(いや、あずにゃんは別にテコ入れとして投入されたわけではないのですが)。
 第12節鹿島アントラーズ戦で肉離れ負傷退場し、長期戦線離脱となっていた前田俊介がベンチスタートながらも戦列に復帰してきたのも好材料です。

 そんなわけでどうしても彼ら3人に目が行くわけですが、まずテレ。三上部長は「守備意識は高く、プレイスタイルはダヴィに近い」と評していましたが、少なくともこの試合に限ってはそんなに前線からボールを追い回すというわけでもなさそうです。まぁ後ろとの連動もなしにただボール追っかけ回しても無意味な上に疲れるだけなので(ただしこれが榊翔太の場合は意味がある。ボール遊び的な意味で)、そういった連携面もまだ充分ではない状態ではもしかしたらノブリンから「あまり追うな」という指示があったのかも知れないですしね。
 ポストでのボールの受け方はおそらくジオゴさんのほうがうまい(はっきり言えばうまくない)のですけど、さすがにフッキを彷彿させる肉体を持つだけあって当たりには強いようです。前半遠目から惜しいシュートを放ったように、案外シュートはうまいみたいですね。日本のサッカーに慣れてくれば、ブルドーザーみたいな活躍が出来るかも知れません。
 そしてハモン。確かに札幌の得点力がしょぼい最も大きな理由が「ラストまたはラス前のパスの精度の低さ」でしたから、そういう意味では正確なパスが売りというハモンはうってつけの人材ではあります。事実、山本如来の先制ゴールのアシストは、今までだったら手前にいた相手DFに引っかかるパターンか、もしくは長すぎたり短すぎたりでシュートに持って行けないパターンか、前に出しすぎてGKの守備範囲にかかってしまうパターンかいずれかだったでしょうからね。中盤でボールを奪われてピンチを招いたりもしましたが、ハモンも来日してからは北海道の大学生との実戦経験しかなく、Jリーグのこの試合が初めてですから、これはそのうちJのスピードにも慣れてくると思います。
 ただ、やはりというかなんというか、守備をしません。テレも前述の状態で、しかも如来もいつも通りに攻撃参加をしていたので(そのおかげで点を取れたのですが)、宮澤くんが守備に追われて大変なことになっていました。彼も目立たないところで頑張っているのですよ。あとシュートはそんなにうまくないようですね。その辺、クライトンによく似ている気がします。

 かような状態だったにも関わらず、キムジェファンはさしたる破綻も見せず、Jリーグデビューとしては及第点以上の活躍だったでしょうか。相方のジェイドノースがキレキレだったことも大きいと思いますが、怪我や代表への招集で主力の多くを欠いていたとはいえ、J1上位チームをセットプレイでの1点に抑えたことは評価できると思います。

 ちなみに上原の決勝ゴールは、まぁはっきり言ってオフサイドです。内村が触ってなければオフサイドではなかったので、おそらく主審も副審も触ってないように見えたんでしょうが、実際には割とはっきり触っていたので、有り体に言えば「誤審」です。
 ただまぁ、名古屋のサポーターは不満でしょうけど、こういうこともありますよね、くらいしか言えませんわね。札幌だって同じように「誤審」で負けたことはありますし、名古屋だって微妙なところで勝ちを拾った経験だってあるはず。
 そんな勝利で後味がいいのか? なんて言われると、まぁ正直に申し上げまして、何でもいいから勝利が欲しかったのでどうでもいいんだよぴっぴろぴーって感じだったりするのですけどね。「空腹は最上のソース」ですよ。こちとら腹減って死にそうなんだ。ていうか半分以上死んでるんだ。けちけちすんな。ふん。

 ってなわけで、試合は後半アディショナルタイムの上原慎也のJ1初ゴールで札幌が勝利。本当に遅ればせながら2勝目を挙げました。まぁ1つ勝ったからといって状況は1人でワルプルギスの夜に立ち向かうほむほむよりも厳しいままなんですが、それでも残りのシーズンに向けて少しは展望が明るくなったのは確かでしょう。とりあえず、失った自信を少しでも回復できればまた先が見えてくると思います。

2012年8月11日

けが人のデパート

2012年Jリーグディビジョン1第20節
セレッソ大阪 4-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/(無)
     セレッソ/村田柿谷ケンペスケンペス

 新助っ人3人が揃い踏みし、名古屋グランパスに競り勝った札幌は、今節はセレッソ大阪とのアウェイ戦を迎えます。新助っ人の活躍で強豪相手に勝利を収めたことで気分的にはぐっと上向きになったわけですが、そんな喜びも束の間、活躍した新助っ人のうちFWテレが膝痛、DFキムジェファンが捻挫と、3人のうち2人が負傷離脱。それだけでなく、今まで出場停止以外での欠場がなかったDFジェイドノースまでもが肉離れを発症し離脱してしまいました。なんでしょうかね。風土病? いいことは長くは続かないとは言いますけど、いくら何でも悪いこととのバランスが取れなさすぎじゃないですかね。
 そんなわけで、助っ人陣の中で無事に試合に出られたのはMFハモンのみ。CBはジェイドとジェファンのJJコンビから、吉備、大和…じゃなくて岡山、奈良コンビに。FWテレの代わりに大島秀夫というメンバーで、気がつけば「新しく助っ人を加えて生まれ変わったコンサドーレ札幌」が、わずか1週間で「今までのチームに毛が生えただけのコンサドーレ札幌」になってしまいました。
 それでも、セレッソは7月に日本代表MF清武弘嗣が親方歌手を目指すためにブンデスリーガ1部のニュルンベルクへ移籍したのをはじめ、MF山口螢とMF扇原貴宏、そして東京ヴェルディに期限付き移籍させていたFW杉本健勇まで五輪代表に取られ、さらには韓国代表MFキムポギョンまでイングランドリーグ2部のカーディフに移籍(移籍せずとも韓国五輪代表に取られていましたが)と、前回対戦時から中盤から前がごっそりと変わっています。キムポギョンを売ったお金で元ブラジル代表MFシンプリシオを獲得したものの、全体的なチーム力は下がっているのは間違いなく、前節勝つまでは札幌の唯一の勝利したことがある(逆に言えばそれまでは今期のJ1で唯一札幌に負けた)チームが相手ということで、それでも勝負にはなると思っていたんですけどね。結局はこの試合でも4失点で見事に敗戦と相成りました。
 札幌が今季4失点した試合はこれが4試合目(ナビスコカップを含めれば5試合)ということで、もうここまで来たら4失点がデフォルトってことでいいんじゃないでしょうかね。ここから失点が増えるか減るかで調子がわかるという。4失点を基準として、3失点で「おお、今日は調子いいじゃん」、2失点だと「今日は完璧だったな」、1失点の時は「ヤバイ札幌超強い」、無失点だと「どうしたの? なんか悪いものでも食べた?」となり、逆に5失点だと「ツイてなかったな、こういう日もあるよ」、6失点で「いまいち力を出せなかった」、7失点以上なら「今日はこのくらいで勘弁してやる」みたいな。

 冗談はさておき、結局はいつもの通りの「力負け」ってことなんですが、なんというか残念なのは1失点目。直接のきっかけはハモンが自陣でボールを取られたことなんですが、あの場合はあんな自陣の深いところで既にマークがついているハモンにボールを預けてなんとかしてもらおうと思うほうが間違ってます。どんな選手だって複数人からプレッシャーを受ければボールを失う可能性も高いわけですし、特にハモンは取られたからと言って取り返しに行くような選手ではないのですからね。「誰が出ても出なくても同じサッカーが出来る」なんてしょせんは机上の空論でしかないので、技術の高い選手への依存が高くなるのは仕方ないと思うんですけど、コンサドーレの場合その依存度が高すぎるというか、「私はいつでも頼りたガール」みたいなのはさすがにどうかと思います。ネタが古いのは仕方ないとして。

 そんなわけでまぁ、この試合で得た教訓は、「武器は装備しなければ意味がない」ってことですね。まぁ装備しようにも故障しちゃっているのが残念なことこの上なく、僕が今一番欲しいものは「仙豆」でございます。

2012年8月21日

札幌良いとこ

 おひさしぶりぶり。

 全くの私事になりますが、生まれ故郷の札幌から東京に出てきて20年(今ハタチ)、一応毎年2回の帰省を続けているのですが、帰省の際に気になるのは当然交通費。お盆や年末年始の帰省時期というのは、一般人にとって飛行機の割引設定がほぼないに等しいため、可能であれば避けたいもの。とはいえ年末年始は親戚が集まったりといろいろありますから、避けるわけにはいきません。その代わり、お盆については特にその必要はないので、今まではそこを避けて、9月の連休に帰省をしていたわけです。まぁこのサイト見ればオレがいつ札幌にいたのかだいたいわかっちゃいますけどね。
 ところが、今までそうできたのは1人またはカミさんと2人または娘が就学前で、つまりは「平日に休んでも問題ない」状態だったからです。娘が小学校に上がった現在、さすがに平日学校を休ませるわけにもいかないですから、夏休み中に帰省するしかありません。そうなると航空会社の繁忙期(=お高い設定)が内地の夏休み全域をカバーしている以上、もういつ帰っても同じなわけです。であれば、もういっそ会社のお盆休みをフルに使ってまるまる一週間帰省してしまえ、ということで、8月11日から18日までたっぷり札幌に行っておりました。
 ただし、都合をその他諸々に合わせてしまった関係上、コンサドーレ札幌のホーム2連戦という恵まれた条件に当たりながら、どっちの試合も試合中は飛行機の中という恵まれない状態に陥ってしまい、どちらも観戦できず。19日は日曜日なのでそこまでいれば神戸戦は見られたと思うんですけど、19日はとしまえんで津田美波ちゃんに会うという極めて重要な行事があったので。
 まぁそんなわけで今回ホームゲームには縁がなかったので、観戦記については改めて書くとして(たぶん)、今回は札幌滞在中のことを書こうと思います。

 帰省ラッシュをかいくぐりながら帰郷した翌日の12日、試合は見られずとも何もコンサドーレ縁がないというのもそれはそれで悲しいことなので、ベガルタ仙台とのテストマッチが行われる宮の沢へ。道が混んでいたためキックオフには間に合わず、たぶん開始から15分~20分くらい経っていたものと思われますが、前日のリーグ戦で勝利したこともあってか、人入りは盛況。ベガルタ仙台のサポーターとおぼしき人たちも含めて多くの人たちがスタンドを埋めています。とはいえ別にぎゅうぎゅう詰めというわけでもなくて、フィールドの真ん中あたり(クラブハウス寄り)にもそれなりのスペースはあったのですが、小心者の俺はそこまでいく勇気はなく、端のほうに陣取って観戦。どれどれ、メンバーはどうなっているのかな、と確認する間もなく失点。崩されたとか崩されないとか、オレも昔は積木くずしだったよとかそういうの以前に、単に人についていけてないあまりにもあっけない失点の仕方だったので、ひょっとしたら来る前にも同じように失点してたのではないかと思ったくらいですが、後から見た公式サイトの結果からはこれが最初の失点だった模様。もっとも、その後立て続けに同じような感じで前半終わるまでに3つゴールを決められたわけですがね。
 前日の試合で長く出場したメンバーは当然出場してませんし、相変わらず怪我人も多いのですが、それでも前線にはマエシュン、近藤、大島、内村、ヤスといった選手が並んでいたのですから、相手が首位仙台といえども控え組とあれば、そこそこ勝負にはなるだろうと思っていたのですけどね。そんな期待とは裏腹にほとんどいいところなく前半終了。ユース選手も入っていたとはいえ、仙台のサブメンバーに前半だけで0-3というメンツでJ1を戦っていたんだなと思うと、そりゃ前半戦でたった1試合しか勝てなかったのも無理はないというか、むしろ1つでも勝てたのがすごいというべきか。
 結局後半も1失点を喫し、さりとて1点も取ることが出来ずに0-4で試合終了。サテライトリーグに参加していない札幌にとっては貴重な実戦機会となったとは思いますが、トップもサテも4失点がデフォってのはどういうわけなんでしょうねと。

 あと15日には古田ファンだという娘のために古田のサインをもらいに練習見学。どうせなら色紙とかじゃなくてユニフォームにしようと宮の沢のショップで子供用のトレーニングシャツを購入、せっかくなので他の選手のサインも入れてもらうことに。といっても着いたのが遅かったみたいで、多くの選手が帰ってしまったあと。娘が好きだというマエシュンや近藤のサインはもらえなかったのですが、河合主将、純平、ヤス、奈良さんのサインをもらい、たぶん最後に出てきたであろう古田のサインをゲッティング(←×)。娘もえらく気に入ったようで、定山渓温泉にまで着ていってました。試合にも「これ着て応援する!」と宣言。そのうち連れて行きますのでよろしくお願いします。

2012年8月28日

ロビンソン/スピッツ

新しいリーグは なぜか勝てない日々で
上の順位を 快調に走る鳥栖を追いかけた 
頼りない資金と 大げさな目標(ターゲット)を
疲れた肩にぶら下げて 肉離れしんどそうに

同じシーン 同じミス 思わず目を覆うような
ありえないこの試合を つくり上げたよ

誰も触れない 相手だけのボール
勝てる気も 起こらぬほどに
大きな力で シュート打たれたら ルララ ゴールの中に行く

ボロ負けを見せられて 呼吸をやめないサポも
どこか似ている あの年と 無理矢理にただポジるよ
おなじみの展開で 見慣れた4失点は
虚ろな目した ギリギリのディフェンスも手遅れてた

間違えて決めたゴール 驚いたスギの瞳
そして僕ら今ここで 盟主超えるよ

誰も触れない 相手だけのボール
景気よく点 ばらまいて
大きな力で シュート打たれたら ルララ ゴールの中に行く

大きな力で シュート打たれたら ルララ ゴールの中に行く
ルララ ゴールの中に行く

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