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2017年4月 1日

今季リーグ戦初勝利

2017年明治安田生命J1リーグ第4節
北海道コンサドーレ札幌 2-1 サンフレッチェ広島

 開幕からアウェイ連戦だった見返りに連続ホームゲームの権利を与えられましたが、週中にルヴァンカップのアウェイ戦があったため、いまいちその恩恵が感じられない第4節は、サンフレッチェ広島を札幌ドームに迎えての対戦です。

 広島にはとっても苦手意識の強いのが札幌サポーター。何しろ広島に最後に勝ったのが実に15年前の2002年というのですからびっくり。もっとも、その2002年に一緒にJ2に降格して、「上がる時は一緒だよ」って約束したのに(してない)、広島だけが1年でJ1に戻っていって以降、遠距離ゆえのすれ違い(ただの入れ替わり)などがあったので、2012年まで間8年間ほど対戦がなかったってのもあるんですけどね。
 前回対戦は2012年、この年広島はリーグ優勝、方や札幌は下り最速伝説で降格と、チーム力に大きな開きがあったためか、2試合やって1-3、0-3というボロ負けに終わっています。

 しかし、今年の広島は昨年の得点王ウタカを失った影響なのか、開幕からここまで勝利なし。2敗1分の勝点1というのは、札幌と同じ成績です。かわいそうに。

 四方田監督はこれまでの守備重視のスタメンから一転、頭から都倉・金園の2トップとし、マセードもスタメンで起用。この広島なら札幌にも勝利の目はあるかも知れない、なんて思ったのもつかの間、開始から早々にFW工藤にあっさり裏を取られ、決定的なピンチを迎えます。このシーンでは守護神ソンユンが止めて事なきを得ますが、その後もビシバシ縦パスを通す広島に、後手後手に回る展開が続きます。
 なんすかこれ。とても同じ成績に甘んじてるチームとは思えないし、このチームが1勝もできてないってJ1怖い。

 しかし意外なことに先制したのは札幌。12分、兵藤からのロングパスに、マッスルファイター都倉が相手との競り合いを制して抜け出すと、GKとの1対1を得意の左足で冷静に決めてゴール。エースの3試合連続(ルヴァン含む)ゴールで、今季リーグ戦で初めてリードを奪います。

 広島は、あれだけ試合のペースを握っていたはずなのに、先制されてしまいました。かわいそうに。
 とはいえ、それから10分も経たないうちに、コーナーキックからニアで水本裕貴に合わせられ同点。このニアで合わせるパターンって破壊力は高いけど、そのぶん難しいんですよね。よく訓練されてるなぁと思うと同時に普通にやってくるJ1怖い。

 リードがなくなってしまった札幌ですが、前半終了間際に福森のフリーキックからキム・ミンテが折り返したボールが広島選手に当たってオウンゴール。相手の選手まで利用する節操のなさです。かわいそうに。

 後半も基本的には広島ペースは変わらないものの、札幌も守備がだいぶ対応できるようになってきます。前半はミキッチに裏を取られまくっていた田中雄大も対応の仕方を変え、前半ほど自由にはやらせなくなりました。それにしても田中雄大は本当に渡辺いっけいさんに似ていますね。
 札幌も後半15分過ぎから反撃に転じるも、なかなか決定的なチャンスにまでは持ち込めず、スコアは依然として2-1のまま。

 30分を過ぎた頃になると、四方田監督も緩やかに試合を閉めにかかります。33分、運動量の落ちたマセードに変えて、ボールキープに自信ニキの荒野を投入。つづいて40分には若干師匠テイストを感じさせつつある金園に替えて危機察知検定1級保持者(認定)の河合を入れ、中央の守備を強化します。そしてアディショナルタイムには時間消費も兼ねて、深井に替えて「KGMF(けっこう頑張るミッドフィールダー)石井謙伍を投入。
 こりゃあ何ともタイミングもインアウトも完璧な選手交代じゃあないかね、と思ってた矢先に、その交代で入ってきた石井がボールを奪って猛然と攻撃を仕掛けようとした時は、2004年開幕戦の市村の悪夢が一瞬頭をよぎりましたが、しっかり相手コーナーまでボールキープを始めて一安心。
 一説によると、石井さん本人はマジでフィニッシュまで行く気満々だったところを、どうやら河合さんが止めたらしいという噂も聞きましたが、本当なんでしょうか。本当ならいかにも石井謙伍らしいなぁとは思いますが。

 ともあれ、とっくんまでボールキープの参戦した割には結果としてあんまり時間を稼げなかったのが残念なところでしたが、残り時間も守りに徹した札幌が逃げ切り、今季リーグ戦初勝利、ルヴァンカップを含めれば心理的には2連勝という結果となりました。

 まだたったの1勝、残留のためにはあとこのような試合を少なくとも9つはやらなければいけないのは、広島との内容の差を考えると相変わらず悲壮感しか出てこないのですが、割と早いうちに一つ勝てたことを前屈み...いや前向きに捉えるとしましょう。

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