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2001年12月17日

板長完全移籍

 今年も残りわずかとなり、日本最大のトーナメント・天皇杯も参加することに意義があるというだけに終わった札幌は、現有勢力の契約更改真っ盛り。前回堀井岳也の札幌への完全移籍が決定したのはお伝えしましたが、同日に田渕龍二も契約書にサインをし、札幌の保有選手としては契約更改第1号となっています。
 そして本日、今季途中から札幌にやってきてノノの穴を埋めてあまりある活躍を見せた「板長」こと森下仁志の札幌への完全移籍が決定しました。その風貌からは「寿司職人の格好のほうが似合う」とか「むしろサッカーのうまい寿司職人」といわれる板長ですが、とにかくその90分落ちない豊富な運動量は札幌に必要な要素だけに、また半袖で暴れ回る板長を見られるのは嬉しいところ。
 板長が残留となり、契約延長が濃厚といわれるビジュや現在契約を保留している主力選手が全員残れば、2トップを除いては2nd連勝時のチームがほぼそのまま残ることになり、よりいっそうワンワンチームとしての色合いが濃くなります。板長には来季は流れ星銀のようなリーダー犬としてチームを引っ張ってもらいたいところです。
 逆に、来季構想外となっていた黄川田賢司は、川崎フロンターレへの移籍が決定したそうです。もちろん話自体は以前からあったのでしょうけど、川崎との契約を勝ち取った裏にはあの天皇杯でのボレーシュートがあったことは想像に難くありません。ある意味天皇杯のあるべき姿ということかもしれません。
 また、2000年からフラービオ前フィジカルコーチの紹介で札幌にやってきていた「パン屋のおじさん」ことネネコーチの退団が決定した模様です。名前の通り内助の功でチームを支えてくれたコーチだけに残念ではありますが、またどこかのスタジアムでお会い出来ることを楽しみにしています。

 ところで余談になりますが、岳也を手放した山形の柱谷幸一監督は、岳也の移籍について自身のサイトで「移籍金は選手強化費に使うのではなく普及と育成費に回してもらいます。岳也の力でユースやジュニアユースのための夜間照明やシャワーなどが整備されるのですから、岳也に感謝しましょう」と語っています。山形の監督留任の際に「10年かけて山形にサッカー文化を築く」と表明していた柱谷監督らしい行動ですが、この言葉通り岳也の移籍金が設備投資に使われたら、その出来た設備には是非とも「岳也灯」とか「岳也シャワー」と名付けてほしいと思います。

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