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2002年4月12日

Road To 小机

 2002年のJリーグ1stステージは、明日の開催分も含めてあと2試合を終えるとワールドカップの中断期間に入ります(ゴールデンウィークにはナビスコカップがありますが)。国内のサッカー専門誌も代表がらみの記事に大きなスペースを割くようになり、ああ本大会が近いんだなと気づかされます。オレの友人の中には、ひいきしているある国の代表選手を生で見たいがために、一般販売分の抽選を第一次販売から申込し続けただけでなく、スポンサー割り当て分にも賭けて来る日も来る日もスポンサー企業の製品を買い続けた結果、そのお目当てであるベッカムが骨折してしまったというかわいそうなヤツもいますが、アジアで初めて行われるワールドカップを楽しみにしている方も多いでしょう。
 しかし、オレ自身はといえばあんまりワクワクもウキウキもソンソンもして来ないんですよね。もちろん日本人としては代表にはがんばって欲しいと思いますし、昔はオレも代表の試合にはワクワクしたものですけど、札幌のサポーターになってからは札幌選手のいない代表にはイマイチ感情移入が出来なくなってしまい、逆に日本代表の試合を見ていると「う~ん、やっぱみんなうまいなぁ」と感心すると同時に、コンサドーレと比較して哀しくなることも多くなってしまいました。今では本大会の日本代表の試合日程すら知らない上、一番楽しみにしている試合はメキシコ対エクアドルという、サッカーファンの最下層に位置するまでに落ちぶれてしまいました。サポーター界のカマドウマと呼んでください。イヤやっぱり呼ぶな。

 で、話は変わりますけど、そんなオレでもここ最近の猫も杓子もワールドカップ、などという風潮にはなんだかなぁという気がします。サッカー専門誌だけじゃなく「Tokyo Walker」などの娯楽誌にも日本代表の記事が載っていたり、大会スポンサーには自社のコマーシャルでFolder5に代表ユニフォームを着せたり、広末涼子にこっぱずかしいことをさせたりというのを見ると、結局日本人にとってはワールドカップもオリンピックも同じなのだなぁと思わざるを得ません。まぁ別にお祭り騒ぎが悪いわけではありませんし、これがきっかけでサッカーに目を向ける人も少なくないでしょうから、そう悪いことばかりではないとは思いますが。
 つってもやっぱり「ワールドカップ」という言葉だけが一人歩きしている感じで、何かスゴく偏っている印象を受けなくもないです。「サッカー」だからいいんじゃなくて「ワールドカップ」だからいいっつーような感じで、あなた達「ワールドカップ」とつけば、サッカーじゃなくてピットファイターでも構わないんじゃないの? なんてことも思うわけです。タフすぎて損はないとかそんな感じで。

 そんなわけで、少しは「ワールドカップ? 俺はワンカップのほうがいい」というナイスなオジサンでもいないものかと思っていた矢先、「ワールドカップが日本で行われるなんて昨日知った」という義妹がフーリガンをどっかの国の大統領だと思っていたという話を聞いて、日本はまだまだ大丈夫だと思いました。

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