岡田武史前監督の契約満了を受けて今季コンサドーレ札幌の監督に就任したものの、リーグ戦とカップ戦を合わせて13試合を戦い2勝9敗2分で10得点25失点、リーグでもカップでも最下位という結果もさることながら、涙すら枯れ果てる残念な試合内容に終始し、サポーターを解任派、擁護派、無視派、尊皇攘夷派に分けての論争を巻き起こしていた柱谷哲二監督の解任が、本日クラブより正式に発表されました。
それはまぁいいのですが、ナビスコカップも終わって3週間以上が経ち、新助っ人ジャディの入団も発表され、チームの練習もまさに始まろうかという時期に来ての突然の解任発表には、正直疑問符が付きます。もちろんHFC的には我々には伺い知ることの出来ない事情や思惑があったのかもしれませんので、その辺りを知らないオレがあれこれ言うことは出来ないのですけど、とりあえずお陰で「コンサイズム」の原稿を書き直すハメになりました。
で、気になる後任ですが、クラブからのリリースによると張外龍コーチが監督代行として昇格するようです。泉谷しげるな容貌が魅力の張さんは、監督としてはヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ1969)監督時代の「影武者李国秀」という印象が強いかと思われますが、鳥栖フューチャーズ(現サガン鳥栖)や大宇ロイヤルズ(現釜山アイコンス)でも監督代行を務めた経験があり、むしろ生まれながらの監督代行と言えるかもしれません。
昨季から札幌のコーチを務め、主に若手選手の面倒を見てきた張さんなら選手の特徴も把握済みでしょうし、また外部から監督を呼んで最初からやり直すよりはずっといいんじゃないかと思います。
それにしても、いざ解任が現実となるとあっけないものですね。意外とあっけなかったという点ではビグ・ザムにも勝るとも劣らないといった感じです。そういえば、ドズル中将もモビルスーツを相手にマシンガンで挑むという無駄なあがきを見せてあっけなく霧散してましたけど。
とはいえ、哲二監督がいなくなったからといって、これで全てが好転するかと言われれば必ずしもそうではありません。改めて言わずとも皆さんも充分おわかりかと思いますが、むしろこれからが大変でしょう。我々の望みは哲二氏解任ではなくあくまで「J1残留」です。そのための手段を一つ使ったに過ぎません。クラブがロブとマクさんの契約を解除して新助っ人を獲得し、さらには監督も解任という手を打った以上、我々も今まで以上にチームを支えていかなければいけないと思います。
荒れきった畑を再び耕すほうが大変ですからね。