先日、札幌と同じように低迷に喘ぐ東京ヴェルディ1969が、前園真聖、石塚啓次、西田吉洋の3選手に構想外の通告を出したのはご存知の方も多いかと思います。ヴェルディはこの3選手との契約解除はせずに移籍先を探すとのことですが、このうち西田が昨日から練習生として札幌の練習に加わっている模様です。
道新スポォツによると、「右サイドを補強点の一つとして考えていた札幌は、実際に西田のプレーを見るために、保有権のある東京Vの了承を得て、練習生としてチームに合流させることにした」とのことで、石井肇強化部長の「以前から注目していた選手」というコメントの通り、獲得には前向きであるようです。
現在の札幌の右サイドの選手としては酒井直樹と田渕龍二、そして中尾康二がいますが、中尾は気性難のせいかまだポジションを掴むまでは至ってませんし、残りの2人は前へのスピードは尋常じゃないけど守備の放棄っぷりも尋常じゃないナオキ、守備はある程度計算できるが攻撃面では確変待ちという両極端な選手です。今はボランチをやっている板長ももともとは右サイドの選手として獲得したように、ナオキと田渕がフュージョンしてジャニーズ田渕、略してジャニタブにでもなれば別ですけど、昔から札幌にとって右サイドの出来る選手というのは喉から内藤陳が出てくるほど欲しい人材でしたから、なるほど西田の獲得はあり得る話です。
さらに、西田といえば98年には福岡で森くんと共に神を見た夜を過ごし、2001年もヴェルディで降格争いをギリギリで乗り切った選手です。ヴェルディから構想外になった理由が「練習態度に問題があり」ということですが、昨年東京スタジアムで対戦したときも、ヘタレな試合を見せていた東京ヴェルディの中でキーちゃんと共に気を吐いていた数少ない選手の一人ですから、そんなにやる気のない選手というわけじゃないような気がするんですけどね。
まぁ札幌に来るか来ないかはイバンチェの評価次第でしょうが、よくよく考えてみるとJ1に上がってからこっち、札幌の日本人選手補強はシーズン途中のやっつけ補強のほうが成功することが多いですし、獲得ということになればJ1残留土俵際の札幌で北天祐のようなうっちゃりを発揮してもらいたいものです。