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2002年8月19日

ロスタイムの過ごし方

 土曜日の試合から2日が経過し、「山瀬ショック」にうちひしがれているサポーターの皆さんも多少は落ち着いてきたかと思われます。まぁ我々が嘆いたところで山瀬のケガがすぐ治るわけではありませんから、今は静かに見守るしかないですね。というわけでこのサイトもいつもの調子に戻ります。

 で、今日札幌の実家から試合のビデオが届きましたので、早速見てみました。感想自体は後日アップ予定の観戦記のほうに書きますが、やっぱり気になるのはロスタイムの失点でしょうか。もちろん、ロスタイムでの失点なんて札幌に限ったことではないですし、負けているチームも坐して死を待つわけはなく、ロスタイム近くなってくれば死にものぐるいで点を取りに来ますから、それまでの時間帯より守りきるのは難しいと思いますし、追いついた立場から見れば「執念のゴール」と表現される得点でしょう。札幌サポーターに語り継がれている1997年の厚別での川崎フロンターレ戦なんてその最たるもので、コンサドーレにとってみれば2点のビハインドを後半ロスタイムでひっくり返し、逆転Vゴール勝ちをした「伝説のゲーム」でしょうが、川崎側にとってみればロスタイムで2失点したのですから最悪のヘボ試合となるはずです。
 しかし、かつてはそんな試合をやらかしたこともあるコンサドーレ札幌が、これだけメンバーが替わり、監督も替わっているにもかかわらず、毎度毎度同じことを繰り返すというのは、ある意味伝統芸として認定されてもいいかもしれません。結局「終了間際に失点して逆転負け」を払拭できていたのは、フェルナンデス、岡田武史、柱谷哲二、イバンチェビッチの4人の監督のうち柱谷監督だけですね。まぁ哲さんの場合は時間帯に関係なく失点してただけですが。
 まぁ札幌の選手に「終了間際はボールをキープしてパスを回し続けろ」なんて言って出来るくらいなら、そもそも最初からやっているのかもしれませんけど、毎度毎度結局は終了間際に力尽きるのは、90分間同じリズムで試合をやってしまう応用力のなさよりも、終わり近くなってくるとバタバタしてしまうというメンタルの部分が大きいような気がします。その辺りの精神力を養うには一体どうすればいいのでしょうか。その辺りのことを、サッカー界の大御所ことヨハン・カセイフ先生にお伺いしてみました。以下、そのアドバイスを原文まま載せます。

 ※ヨハン・カセイフ…元オランダ代表で、バロンドール3度受賞、監督としてもFCバルセロナでUEFAチャンピオンズリーグを制覇するなど素晴らしい実績を残したヨハン・クライフとはもちろん関係がなく、家事と推理力に長けた人物。代表的著書に「カセイフは見た!」がある。

 ロスタイムに強くなれるかって? ああ、簡単だよ。要は考え方の問題だからな。じゃあ特別にトレーニング方法を紹介しよう。まず全員でカラオケボックスに行け。登録メンバー全員だ。「ご利用時間は?」と訊かれたら「90分」と答えろ。実際の試合は90分だからな。部屋に入ったらもちろんカラオケだ。カラオケしに来たんだからな。ただし、ここでは間違っても「がんばれソング」なんて歌っちゃいけない。Mr.Childrenなんてもってのほかだ。歌うのは中島みゆき、松山千春、虎舞竜、さだまさし限定だ。ヤツらの曲は多いからネタ切れになることはないだろう。虎舞竜なんて「ロード」だけで256章もあるからな。曲リストの上から順番に全部入れて歌え。歌いまくれ。今野が泣くまで歌え。むしろ泣いても歌え。そして哀しい唄を歌いまくり、全員が感極まってきた辺りで利用時間終了を告げる電話がかかってくる。するとどうだろう。「え? もう終わり? まだ全員で『時代』を熱唱するのが残ってるのに!」と、あれほど怖かったはずのロスタイムを熱望している自分に気づくはずだ。しかしそこで終わっちゃいけない。時間は過ぎてもみんなで「時代」を歌え。肩を組んで歌うんだ。そして満を持して部屋を出ると、驚いたことに料金はきっちり90分の料金だけ。5分くらいのロスタイムは大目に見てくれるカラオケボックスの懐の深さに、全員ありがたみを感じるはずだ。これをやればロスタイムなんてもう怖くないな。逆にロスタイムにこそ連帯感を発揮できるようになること請け合いだ。

 …とのことでした。コンサドーレ札幌の皆さん、是非ともこの方法を実践してみることをお勧めします。合コンより役に立つかもしれませんよ?

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