« 有望株 | メイン | 今季終了 »

2002年12月12日

俺王復活

 先日札幌への復活が濃厚と報道されて以来しばらく音沙汰のなかった俺王様の獲得話ですが、ようやくと言いますか何と言いますか、本日の道新スポォツに獲得決定という記事が載りました。先日の日刊スポォツには「完全移籍での獲得が有力」と伝えられていましたが、結局1年間の期限付き移籍となるようです。
 道新スポォツには、「札幌側は完全移籍を求めたが、大分側は期限付き移籍を主張」と書かれており、事実上他チームからのオファーはなかったウィルを巡って「安く買いたい札幌」と「高く売りたい大分」がしのぎを削った結果レンタルに落ち着いたというところでしょうかね。札幌サポーターとしては残念ではありますが、大分の立場で考えてみれば、苦節4年でようやく掴んだ念願のJ1昇格ですから、そう簡単にJ2に逆戻りするわけにはいきません。決して予算規模の大きくない大分がJ1を戦い抜くには、チームを強化するためのお金が必要なわけですから、「J1得点王」という肩書きを持つウィルは出来るだけ高く売りたいと思うのもムリはありませんし、逆の立場なら安く売ったらそれこそ袋だたきでしょう。吉原宏太の時を思い出してみればよくおわかりかと思います。
 いずれにしても1年間の期限付きということで、もし来季活躍すればまた今までのパターンに陥る危険性もありますし、大分的にはそれを狙っているのかもしれませんが、能力的には折り紙付きでも巨大なセキュリティホールがある俺王様ですから、もし活躍したとしても大分の目論見通りに値が上がるようなことがあるとは思えないのですがね。マリノスは2度と噛みつかれたくないでしょうしね。

 北海道新聞では渡辺徹也記者の署名記事として、横浜を退団する原因となった奥への蹴り上げ事件に触れ、暴行を起こしながらも獲得したことを「HFCの説明が必要」とし、さらには「ウィルの"社会復帰"への道を閉ざすべきではないが、『勝つために獲得しました』だけでは通らない」と書いております。まぁ個人的にはあの程度は「暴行」のうちに入らないと思うのですが、あの事件が直接的な要因ではあっても、何もあれだけが原因で解雇されたわけではないですから、確かに言いたいことはわかります。つっても「能力抜群、品行方正、容姿端麗、観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」という助っ人が獲れるモンならとっくに獲ってると思いますしねぇ。「勝つために」というだけでは不満なら、「オモロいから」ということでいかがでしょうか。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ