ベットが星に帰った事件で始まった5月を3勝3分と負けなしで終えた札幌。細かい部分はさておきしぶとく勝点を稼いでいるといった趣ですが、実際は次々と主力選手が倒れていき、ジョアン・カルロス・トシキ監督にとっても苦しい月だったことでしょう。サッカー選手である以上ケガは仕方がないこととはいえ、あまりの頻発に最終的にはジョアンがタンスの角に足の小指をぶつけて全治一週間とかいう事態にもなりかねません。
しかし、6月に入って4月19日の甲府戦で足首を痛めた砂川と、過去に手術した膝の痛みが再発していた森くんが全体練習に復帰を果たすなど、少しずつ怪我人も戻ってきました。砂川は患部にまだ違和感があるようで、次節川崎戦でのフル出場は難しいかもしれませんが、途中出場でも彼が戻ってくればサイド攻撃も活性化して攻撃のバリエーションも増えるでしょう。
また、左太腿の肉離れを再発し10日間の完全休養を命じられた俺王様もリハビリを再開した模様。甲府戦で痛めた時点での全治1ヶ月だったのが、先日マッサージ中に同じ箇所を痛め、完治がさらに延びたとのことですが、現実的に考えてそんなことあるんでしょうかね。まぁ言い訳にしては突飛すぎますんでおそらくは事実なんでしょうけど、「自宅で完全休養」というのももしかしたら単なる自宅謹慎、もっと言えば首に縄付けられていたのかもしれませんね。とにかく俺王様の復帰は早くても今月末ということらしいです。まぁ焦って治そうとしてまた悪化されるのも困りますから、俺王様については「後半戦の切り札」として考えたほうが良さそうですね。キングなのにジョーカーというのもどうかと思いますけど、切り札としてこれ以上心強い存在はないでしょうね。
5月を無敗で乗り切り、しかも失点数はたったの1。細かいことを言えば危ない試合もあったのですが、主力メンバー抜きでもこれだけの成績が残せているのですから、他のチームにとっては札幌はかなりイヤな存在に映るでしょう。ベストに近い布陣の札幌がどれくらいのチームなのかは室蘭での蜂虐殺で証明しています。しかもこの時は今野を出場停止で欠いていた上、今はそこにビタウが加わり、酒井直樹も復帰間近という状態なのですから、オレが他のチームのサポーターだったら怖いですよ。やっぱり。
まぁ、「秘密兵器」が秘密のまま終わってしまうのは困りますんで、だからこそ今一つ一つの試合をモノにしていかなければならないんですけどね。
というわけで次節は現在2位の川崎とのアウェイ戦。ここのところ上位との対戦が続いてますし川崎とは相性が良くないんで、是が非でも勝ってくれとは言いませんが、最悪でも勝点1は取って欲しいところです。