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2004年5月 4日

帰ってきた男

 開幕から左ウィングバックを務めていた三原が湘南戦で靱帯断裂の重傷を負って以来、「ほぼ空洞地帯」となっていた札幌の左サイド。現在左ウィングバックに入っている市村も頑張ってはいるのですが、右利きである上に本来はアウトサイドのポジションですらない彼には厳しい日々が続いています。その市村の状態には理解しつつも、サポーターの間には懸念の左サイドに対して「補強はしないのか」とか「レフティー上里はどうなのよ?」とか「今何問目?」という意見もこれまでちらほら見受けられましたが、その答えとしてビックリ仰天な補強策がHFCより示されました。今季チームの新体制が発表されたあとにヴィッセル神戸に電撃移籍した、和波智広のコンサドーレ復帰です。いや、このニュース聞いて大笑いしちまったんですが、まさかそう来るとは思いませんでした。「スラムダンク」で言えば「やめたけど戻ってきた」三井くんのパターンです。
 神戸に行ったあとの和波は、今季はリーグ、カップとも出場はおろかベンチ入りすらなし。神戸といえばなんと言ってもイルハンですが、大枚はたいて獲得したそのイルハンは現在国外逃亡…もといケガで離脱中ですが、そんな中でも現在9位とまずまずの成績。神戸のハシェック監督は、「今は誰が出てもおかしくないほど、みんな調子がいい」とコメントしていますが、どうやら「みんな」の中に和波は入っていなかった模様。どうやらキャンプ中に負ったケガによる出遅れが響いたという話です。理由は本当にそれだけなのかは考えないことにして、とりあえず三原が今季絶望でどうしようもなくなった札幌側が、「使わないのなら返せコノヤロウ!」といったかどうかは知りませんけど、神戸で出番のない和波を呼び戻したというのが内幕のようです。
 まぁいきさつはともかくとして、三原がケガをしてからこっち、市村の成長を待ちながらも「和波がいればなぁ…」というのはほぼ禁句扱いだったとはいえ誰しもが少しは思っていたことと思います。ああいった、半ば強引に出て行ったに近いのに、数ヶ月で帰ってくるというのは本人としてもこっぱずかしいかもしれませんが、まぁそれは覚悟の上で戻ってきたんでしょうから、まずはまたコンサドーレでがんばってください。チームのために活躍してくれればこちらとしてはどうだっていいですから。でもまぁ、冷静に考えたらこれ補強じゃないよね。チーム始動当初に戻ったというか、ヨリが戻っただけなんじゃないかと…。あ、でも多少なりともレンタル料をせしめたんだったら補強にはなるか。

 というわけで、みみっちさ全開のオレがお届けする京都戦観戦記こちらです。

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