やったー! 1-2の呪縛から解き放たれたよー!!
0-6だけどな!!
えーというわけで。やっぱり避けては通れませんかね。昨日の件につきまして。現在新聞や掲示板、よその札幌系サイトにおいていろいろ書かれていますけど、多分そういった中では現場の一番近くにいた人間の一人としてキッチリ書いておこうと思います。
まず、一連の事件の流れ自体はこちらでほぼ合ってます。ただし、微妙に事実と違う点がありますので、補足というか訂正を。まず田畑に跳び蹴りを食らわせたとありますが、正確に言いますと、蹴るそぶりは見せたものの、実際に当たってはいませんでした。それを止めるためにコールリーダーら4~5人が制止のため乱入、警備員をも巻き込んでもみくちゃになりながらも、この時点でほぼ事態は収束した…はずでした。一番働いてない人が逆ギレしなければね。
そこからさらにスタンドは騒然、止めに入ったはずのサポーターもそれでぶち切れてしまい、オレもその9番とひとしきり問答してたわけですが、気がついたときには既にヤンツーが出てきていました。ただし新聞で見られるような語気を荒げて「力が足りないんだ!」と言ったようなことはなかったと思います。むしろ普段とほとんど変わらない語り口調でした。まぁそれでみんな冷静さを取り戻した、というか、もう最後はみんなヤンツーに「たのんます、なんとかしてください」なんて相楽総三に世直しを頼む農民みたいな感じでしたわね。で、ヤンツーも「わかりました」と言って引き上げたわけですが、最後のヤンツーコールはそんな意味でのコールなのですよ。
つうわけで、先に言っておきますがピッチに飛び込んだことを正当化するつもりはありませんが、飛び込んだ当人も含め、古くからの札幌のアウェイサポーターにとって、等々力でのフロンターレ戦というのは特別な意味を感じている人もいます。札幌の前身が川崎を本拠地とする東芝であり、その東芝時代から応援している人もいます。そんな古いことを、と感じる人もいるかもしれませんが、応援する理由なんて人それぞれだし、その人にしかわからない「こだわり」を、他人が否定できるものではありません。事実、2000年辺りからサポーターになった人の中には、「浦和レッズにだけは負けたくない」と思っている人も多いでしょう? それとはまぁちょっと趣旨は異なりますが、こだわりという意味ではそう違いがあるわけではありません。
ですから、そういう人たちにとって、等々力競技場で川崎フロンターレを相手に無様な試合をする、というのはこの上なく悔しい、言い切ってしまえば「屈辱」であると思う人もいるわけですよ。もっと言えば、コンサドーレ札幌が誕生してからの96年以降、フロンターレ(富士通川崎時代を含む)相手の等々力の試合では97年にたった1度しか勝っておらず、しかもそれ以降は勝てないどころかただの1点すら取れていないんです。昨日の事件は大敗したからとか連敗中だからと言った単純な問題ではなく、そういった歴史の積み重ねがその根底にあるんです。その上で、くだらないミスのオンパレードの末に6失点。踏みにじられたと思ったことでしょう。チームが大事だからこそ、その大事なチームのユニフォームを纏っている以上、そのユニフォームを汚すようなマネはしてもらいたくないんですよ。
最初に言ったように飛び込んだ人を擁護するつもりはありませんが、おそらくは処分も下るでしょう。ただし、そこに至る経緯というか、背景くらいは(JFL時代を知らないオレが語るのもおこがましいのですけど)知っておいてもらってもいいかと思って書きました。