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2004年12月14日

欲しがりません勝つまでは

 例年であれば我がチームはとっくにオフシーズンに突入し、チームの移籍ネタや契約更改ネタくらいしか話すことのないこの時期ですが、今年はちょっと(というかかなり)違います。J1にいた時ですら天皇杯ではJ2チームにすがすがしく負けていたのに、J2で44試合も戦っておきながら勝ち星を数えるのに片手で事足りる成績に終わった今年は、なぜかJ1チームを連続撃破してベスト8に駒を進めるという快進撃。にもかかわらず、試合当日は入れ替え戦の第2戦があったりトヨタカップがあったり、前日にはチャンピオンシップの第2戦もあったりと、割と大きなイベントが目白押しだったこともあってさほど大きくは扱われませんでした。というか、東京MXテレビのFC東京ニュースでも普通に「札幌0-1大分」とテロップを出されたりと、大きいどころかむしろムギ球のようなしょぼい扱いです。世間はかくも冷たく、厳しいものです。
 こうなったら、何年か前のフランスカップで、4部のアマチュアチームながら決勝戦まで進んだ「カレー」というチームのように、こちらも元旦の決勝戦まで進むしかありません。そこまで行けば札幌だって世界の中心で愛川欽也となれるはず。

 何しろ多額の累積赤字を抱え、予算も乏しいコンサドーレ。今季は人件費の圧縮などの支出削減に加え、今野の移籍金もあってどうやら黒字決算となる見込みで、それ自体は評価できますが、基本的には「守りの経営」なんですよね。もちろん、この厳しい情勢の中でまずは赤字を出さないことを優先したのはわかりますが、今いる若い選手たちが我々の期待通りに成長してくれたとしたら、当然今のままの年俸で済むわけはありませんから、その分のパイは確保しておかなければなりません。このままではジリ貧になってしまうのは明らかですから、世間の注目を集めてスポンサーや入場料収入をアップさせていかなければならないと思います。それには短期で結果の出る天皇杯で勝ち進み、全国への露出を増やすのが、今のところ一番有効だと思います。前回、「優勝したら賞金1億円山分け」というプランがあるということを書きましたが、賞金を選手・スタッフで山分けしたとしても、経済効果がそれ以上出ればいいわけで、1億円のニンジンで元日の地上波全国中継が手に入るなら安いもんです。

 まぁ、取らぬ狸のなんとやら、と言うように、まずはそこまで行かなければ話になりませんし、それはそう簡単にいくものではない、あくまで我々はリーグ戦ではプロ最弱であることを忘れてはいけませんけど、クラブ首脳におかれましては、来年以降守りだけじゃなく攻めの経営、名付けて「アクションマネジメント」をしていって欲しいと切に思う次第です。

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コメント (1)

ないすねいちゃ:

はじめまして。
一応コンササポのないすねいちゃと申します。
今年に入った頃から見てましたが、コメントは初めてです。

>天皇杯in札幌
初戦を『普通』に勝ち、2・3戦目と格上チームを『堂々』と撃破する姿は、今夏優勝候補を次々と破り北海道勢初の大旗持ち帰りを果たした駒大苫小牧を思い出します。
……『普通』と『堂々』が当てはまるかはイマイチ微妙デスが(^^;

ここまで来たら、ぜひとも元旦は 草津VS札幌 で(ぇ

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