さて、チームは現在宮崎合宿に入っています。宮崎入りした昨日は空港で歓迎セレモニーを受けたあと、合宿地である国際海浜エントランスプラザに到着してすぐに早速練習を開始。しかし清水合宿同様、今回も残念ながら初日は天候に恵まれず、まさしく「はじまりはいつも雨」状態。これが披露宴なら乾杯時の挨拶は「雨降って地固まると申しまして…」と決めぜりふが出てくるところですが、本格的な練習開始となった本日2日目からは午前と午後の2部練習に入り、午前の部は1200m走をなんと7本も行い、午後も基本からゲーム形式の練習までみっちりと行うというハードトレーニング。にもかかわらず、ヤンツーからは「明日はもっと激しくやろうと思っている」と事実上の関白宣言も飛び出しているそうで、これじゃ披露宴ではなく疲労宴じゃねぇかなどというオヤジギャグすら飛び出しそうな今日この頃ですね。
とはいえ、このキツい練習には「一年間を通して戦える身体作り」の他に、もう一つ狙いがあるような気がします。それは「選手に自信をつけさせる」こと。昨季最下位に沈んだコンサドーレですが、それでも天皇杯ではJ1チームを連破しベスト8にまで進出。磐田からレンタルでやってきたGK高原の「このサッカーをしていて、なぜリーグ戦であの順位なのかと疑問に感じた」という言葉の通り、天皇杯で見せたパフォーマンスは決してJ2最下位のそれではありませんでした。しかしそれでももう純然たる最下位に終わった理由としては、まぁいろいろな原因があるわけですけど、その中でも「自信が足りなかった」というのも大きいのではないかと思うのですよ。試合で劣勢に陥った時、それでも勝てると思えるだけの裏付けを、去年の選手たちは持つことが出来なかったのではないかと。強かった頃の磐田を支えてきたのは、何よりも「俺達が負けるはずはない」という自信だったと思うんですよね。だからこそ、数的不利に陥ってさえロスタイムで同点ゴールをねじ込み、逆転するなんて芸当ができたのではないかと思います。オレ達にとってはトラウマ以外の何者でもないんですけど。
そういう意味では、確かに天皇杯ベスト8というのは大きな自信にはなるに違いありませんけど、それでもカップ戦とリーグ戦では別物ですから、それだけをよすがにするにはちょっと弱い。というか、試合で苦境に立たされた時に「オレ達は天皇杯ベスト8だぞ!」と言われても「だからどうした」といわれてしまえばそこで終わりです。やはり最後に頼りになるのは地道な努力の積み重ね。今の厳しい合宿が、あとになって「俺達はあんなキツい練習をやってきたんだ」という自信に変わるのではないでしょうか。
まぁそうは言ってもこれで怪我人続出という事態になったりしたら大変ですけど、今のところは清水合宿から別メニュー組の林と田畑、アキレス腱痛を抱える岡ちゃん意外にはさしたる怪我人もいないようですので、別メニュー組の早期復帰を願うと同時にこのまま順調に行って欲しいと思います。選手の皆さんはくれぐれもケガには気をつけて、もんじゃは練習がキツくて腹が減ったからと言って、海岸ですべすべまんじゅうがにを捕って食べたりしないように。死ねるから。普通に。
コメント (1)
*スベスベマンジュウガニ
甲幅5センチ。房総半島以南の海岸部に生息。
みんなのうた「恋のスベスベマンジュウガニ」で
隠れた人気者になったが、サキシトキシンという猛毒
を持ち、1匹でおとな2人を殺せる。
一般に毒ガニは南のものほど毒が強いとされる。
日南海岸だと相当に強そうなので気を付けろ。
投稿者: あきの | 2005年1月27日 12:36
日時: 2005年1月27日 12:36