Jリーグも開幕し、今週末はホーム開幕戦という中、何というか非常に残念なニュースが入ってきました。HFC佐々木利幸社長の退任です。
田中良明前社長の退任後、史上初の常勤社長として2003年にHFC社長に就任した佐々木社長は、昇格を狙ってオオコケした2004年には種まきと育成を柱とする長期計画、いわゆる「五段階計画」を打ち出し、クラブの抜本的な改革に着手。徹底的な倹約で3季ぶりの単年度黒字を達成。債務超過を1億円未満にまで減らしました。チーム自体は最下位と全く振るいませんでしたが、「ジャガイモとホッケを食べてでもチームのために頑張るという選手といっしょに汗を流したい」というかの有名な「じゃがほっけ精神」には多くのサポーターが共感しており、その留任を望む声は多かったものの、ここ最近は体調がすぐれなかったという話もあり、体力的な衰えから2年の任期満了という形でHFCを去ることになりました。後任には児玉芳明・元道新スポーツ社長が就任すると伝えられております。
その経営方針に対して「役人の作文」という批判を受けつつも、過去9年間も放置され続けてきた「地盤作り」を果たした功績は大きく、とりわけ旭川U-15の設立など育成における施策は特筆すべきものでした。とはいえ、その育成も少しずつ軌道に乗り始めた段階で、トップチームも柳下体制2年目の今季こそという状態だっただけに、やっぱり残念な気もしますが、歴代の社長の中でもおそらくは最も激務だったと思われるだけに、退任もやむなしというところでしょうか。理由はどうあれとにかくお疲れさまでした。とりあえず佐々木社長の労をねぎらうために、ジャガイモとホッケを食べることにします。
さて、後任の児玉氏については、前述の通り元道新スポーツ社長ということと、サポーターズ持株会の副理事長を務めていることは以外は余りよく知りません。グーグル先生に問い合わせてみたら、一番上には全然関係ない保険会社の人が出てきたので、あれこれネタにするのはもうしばらく様子を見てからにしようと思います。
コメント (1)
債務超過との戦いがまだまだ困難を極めようという時、
我々は「じゃがほっけ精神」の提唱者を失っていく
・・・寒い時代だと思わんか?
投稿者: あきの | 2005年3月13日 11:30
日時: 2005年3月13日 11:30