« いざ天皇杯 | メイン | Innocent World/Mr.Children »

2005年10月 8日

夢の続き

 高円宮杯全日本ユースU-18の準決勝が国立競技場で行われました。U-18史上初の決勝進出を賭け、コンサドーレ札幌ユースU-18が対戦したのは兵庫の滝川第二高校。加地亮(FC東京)、林丈統(千葉)、朴康造(神戸)、吉田孝行(大分)、波戸康広(柏)ら多くのJリーガーを輩出している強豪校ですが、グループリーグで選手権王者・鹿児島実業高校を、決勝トーナメント1回戦で九州プリンスリーグ王者・鵬翔高校を、準々決勝で高校総体王者・青森山田高校を建て続けに撃破し勢いに乗っている札幌ユースにとって、滝川二高は決して超えられない壁ではありませんでした。今日も今日とてわんさか集まったダメな大人たち…いやコンサドーレサポーターの見守る中、開始から札幌が素早いパス回しで積極的に攻撃を仕掛けます。前半5分、混戦から放ったシュートが相手の手に当たりますがこれはハンドを取ってもらえず。しかしその直後の前半9分にペナルティエリア内で川村賢吾くんがファウルを受けPKをゲット。このPKをキャプテン藤田征也くんがキッチリと決め先制します。その後も小気味よくパスを繋いだ札幌が滝川二高を翻弄。滝川二高はエース森島康仁くんにボールを集めて反撃を試みますが、連戦の疲れもあるのかイマイチ身体も重そうな上、札幌は鵬翔戦での退場で青森山田戦を欠場した廣中辰哉くんが復帰したディフェンスラインは今日も安定しており、決定的チャンスを許しません。
 しかし前半33分、札幌のコーナーキック崩れからの相手のカウンターをファウルで止めた門間勇介くんが2枚目のイエローカードを受け退場。残り60分を10人で戦わざるを得なくなってしまいました。鵬翔戦と違ってDFの退場ではないため、バランスを維持するための選手交代を伴わなかった分まだよかったのですが、この退場を境に試合の流れは滝川二高ペースに。それでも前半は1点リードのまま折り返します。

 後半、開始早々に川村くんがGKと1対1となるチャンスを得ますが、ペースとしては圧倒的に滝川二高。札幌も数的不利を感じさせない身体を張った守りを見せますが、さすがに運動量も落ちてきて、徐々にマークが甘くなってきます。そして後半14分、クリアボールを滝川二高の藤井大介くんに拾われ、上げられたクロスを松本純矢くんに頭で決められ、ついに追いつかれてしまいました。
 10人の札幌にとって延長までフルに戦うのは相当に不利。何とか90分のうちに勝ち越したいところです。しかし同点に追いつき勢いに乗った滝川二高は攻撃の手を緩めず、状況は芳しくありません。


                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =     =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 征 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 也 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- な. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .ら. も ニ
 .ヽ     ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r :   ヽ`
.ヽ し き 征 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 也  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と な  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 ら  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と   =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/,  : か   ヽ、    | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::|  '゙, .\
 /     ヽ、

 スタンドのサポーターはそう思ったことでしょう。そしてその期待に応えるのがエースのエースたる所以です。後半26分、自慢の快速を生かして単独突破を図った藤田くんがペナルティエリアの中で倒され再びPKを獲得。このPKを自ら落ち着いて決めて突き放しに成功しました。
 その後、滝川二高の猛攻を全員で凌ぎ、イエローカード8枚が乱れ飛ぶ激戦を制した札幌が史上初の決勝進出を果たしました。試合後はすっかりおなじみとなった、「好きです札幌」に合わせての川村くんの踊りで喜びを分かち合ったのでした。

 そして第2試合のヴェルディユース対サンフレッチェ広島ユースは、連破を狙う広島ユースをヴェルディユースが3-2で競り勝ち、決勝進出を決めました。奇しくもヴェルディユースには、2003年高円宮杯U-15の決勝戦でコンサドーレ札幌ユースU-15と戦った選手たちが多くいます。あの時は札幌が惜しくも延長Vゴールでヴェルディに敗れていますが、それから2年が経ち、高校生となった今年その雪辱を果たすチャンスがやってきました。ヴェルディユースに比べると札幌ユースの選手たちはなんか同じ高校生には見えないですし、札幌ユースは退場した門間くんとイエロー累積のDF神谷恭平くんが出場停止と苦しいのですが、何とか勝って北海道に優勝カップを持ち帰ってきてもらいたいものですね。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kingofsapporo.com/old/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/130

コメント (1)

あきの@晴れて肥後人:

03年宮杯決勝の再現に、2年生選手全員が目だけを
光らせながら、「因縁だな・・・」とつぶやいている
のではないかと妄想しています。

いや、「俺たちのフィールド」でヤマキがナビ杯の
決勝進出を決めたシーンを重ねただけですが。

しかし、まあ見事に強豪校を次々と撃破しましたね。
つーか、この大会は予選も含めてここまで1回も
クラブユースとは対戦していませんな。珍しい。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ