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2006年2月17日

六七発目

 昨年までの札幌は、経験不足から「試合中の状況の変化に対する臨機応変な対応」は苦手なチームでした。よっぽどの実力差がない限り、どんなチームでも1試合通して相手を圧倒できるケースはあまりありません。相手のペースとなる時間帯は確実にあるものです。それに加え、ただでさえ1年中ベストパフォーマンスを発揮することはどんなチームであっても難しいのに、今季は48試合も戦わなければなりません。「試合が終わったと思ったらすぐまた試合」という状況が頻発するため、ますますコンディションの維持が難しくなると思います。社員全員が二日酔いで使い物になってない会社みたいに「今日はみんな動きが重いな…」という試合も出てくるでしょう。ここ2シーズンのコンサドーレ札幌は、まだ若いチームだけに経験が不足しており、自分たちのペースの時は素晴らしい攻撃を見せる反面、ひとたび相手がペースを握ると途端に戦い方が稚拙になるというチームだったと思います。それでも去年は、最初の年に比べればだいぶ「自分たちのペース」で試合を進められる時間が増え、試合運びもだいぶ良くなりましたけど、J1昇格を狙う今季は「若さゆえの過ち」で済ませるわけにもいきません。「認めたくない」なんてワガママも通りはしません。悪い時でもいかに勝ち点を拾っていくかが重要になってくるのです。そのためには、試合中に自分たちで修正出来るようにならなければいけません。チームを作るのは監督ですが、実際にプレイするのは選手たちですからね。
 ヤンツーもその辺の課題克服は最優先事項と思っているようで、今季のキャンプは練習試合を多く組むなどより実践的なトレーニングを多くの時間を費やしています。練習試合については各チームとも開幕までに平均して7~8試合を行っていますので、どこも量自体は大差ありませんが、戦術確認をメインの目的として学生さんを相手とするチームが多い中、全ての相手がJFL以上のカテゴリのチームなのは、柏レイソルとコンサドーレ札幌のみ。質の面から言えば札幌はかなり濃いと言っていいでしょう。あえてやられる覚悟でJ1チームを中心とした強い相手と連戦を行っているのは、ひとえにそのためなのだと思います。
 というわけで熊本キャンプも練習試合三昧です。2月15日には同じJ2の横浜FCとの練習試合が、翌16日は韓国Kリーグの水原三星との練習試合が行われました。結果は横浜FC戦が45分を3本行い、3本目に謙伍、千葉、元気が1点ずつを奪い3-0で勝利。主力組同士の対決と思われる最初の2本で得点が奪えなかったのは不安材料ですが、控え中心の3本目で3点を奪ったのは好材料ですし、無失点で終わったのも評価できるでしょうか。ただ、横浜FCは今季のキャンプで高校生からしか得点取れてないチームなんですが。
 そして45分2本で行われた水原戦は、残念ながら0-2の敗戦。サポーターとしてはやっぱりどんな相手だろうが「無駄無駄無駄無駄無駄」と蹴散らしていただいて、そこにシビれて憧れたいのですけど、水原というチームは昨年度の韓国カップ戦王者に輝き、A3チャンピオンズカップも制した強豪ですからね。水原戦では連戦の疲労を考慮してか大塚やフッキらの主力はお休みだったようで、それでも現地で見た人の話によれば課題はもちろんあるもののそれなりにチャンスは作り出していたみたいですし、そう悲観するほどのものでもなさそうです。

 さて、明日18日にはJFLのロッソ熊本との対戦が控えています。ロッソ戦が終われば熊本キャンプでの練習試合は23日に予定されている1試合(練習相手未定)のみ。2月26日からの鹿児島での第3次キャンプの予定はまだ決まっていませんが、開幕まであまり時間がないことを考えると鹿児島キャンプでは最終調整程度となるでしょうから、このロッソ戦でそろそろチームも仕上げ段階に入ってくる頃だと思います。オレも現地に行って、どの程度まで仕上がったのかしっかり確認してこようと思います。

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コメント (1)

じゃがバター塩辛:

余談。
地元番組情報で、ロッソ熊本戦のあと、急遽サンフレッチェ広島とのTGをする予定とのこと(22日か23日だったかに…記憶曖昧スマソ)

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