2006年Jリーグディビジョン2第51節
柏レイソル2-3コンサドーレ札幌
得点者:札幌/アイカー、フッキ、元気
柏/山根、石川
別に「門」シリーズにこだわってるわけじゃないんですけどね。試合からもう1週間以上が経過して最終戦も終わってるのに今頃になって柏戦の感想を。
以前も書いたと思いますが、コンサドーレはここ日立台ではこれまで一度も勝ったことがないという鬼門のスタジアム。と言っても、ある程度コンサドーレを見続けているサポーターの皆様であればとっくのとうにお気づきかと思いますが、他のJチームがホームとして恒常的に使用しているコンサドーレが勝ったことのないスタジアムなんてそれこそたくさんあって、一応勝ったことはあるけど負けや引き分けのほうが圧倒的に多いというところを含めると、それこそ相性がいいと言えるのは平塚競技場くらい。鬼門じゃないところのほうが珍しく、ある意味俺達にアウェイはない、その代わりに鬼門があるという感じなので、もはや文字通り八方ふさがりだったりするわけです。そんな日立台での初勝利は、2点差をひっくり返すという大逆転勝利。しかも2点目を失ってからわずか3分で追いついてしまうという展開で、ホームで3分ちょっとの間に3点取られたことなら記憶にありますが、アウェイで2点のビハインドを追いつき、そして逆転勝利というのはちょっと記憶にないなぁと思っていたら、やっぱりJリーグでは初だったようですね。
1点目のアイカーの、「フッキにリターンパスを出そうとしたら小林祐三に当たって自分のところに戻ってきたんでせっかくだから決めたった」という「先輩後輩ワンツー」(※くどいようですが、この2人は中学時代チームメイト)ゴールなんかは柏にとって不運だったとも言えますが、とはいえヴェルディ戦のごっつぁんゴール同様、あのボールが自分のところに転がってきたことはラッキーなどではなく、ストライカーとしているべきところにいた、という解釈も出来ます。ああいうゴールが生まれるようになれば、年間二桁得点なんかも決して夢ではないと思いますよ。彼の真骨頂はあんな感じの泥臭いゴールだったはずですし。まぁアイカーの場合華麗な枠外しが印象に強いですけど、枠外しの数だけで言えばフッキだって25得点の陰でたくさんのシュートがその自らの産み出された理由も知らないまま天に召されているわけで、「成功には犠牲はつきものさ」と、使命を果たすことなく散っていった彼らをまるで意に介していない(たぶん)フッキを見習うのがいいと思います。
で、そのフッキの2点目も元気の3点目も素晴らしいゴールだったと思いますが、反面、2失点についてはあまり褒められたものではありませんね。水戸戦で何食わぬ顔でレッドカードをもらって前節ヴェルディ戦は出場停止だった西澤画伯が戻り、久しぶりのスタメン出場となる池内、そしていつのまにやらスタメンに返り咲いていた西嶋という過去あまり記憶にない3バックだったことも影響しているかもしれませんが、この試合の2失点はあまり3バックのメンツがどうとかは大きな問題ではないものでしたからね。まぁ2点目の石川のゴールは仕方ないと思います(蔵川のミドルはあれはGKもはじくのが精一杯でしょう)が、1点目についてはアシストした蔵川をサイドで思いっきりフリーにするという見慣れたパターンからの失点。以前から言い続けてますけど、カウンターを受けて数的不利だったというのならまだしも、ああいった「人数は揃ってるのにフリーにする」というパターンが頻繁にあるようでは、守備のメンツをどうしようとも失点は減らないと思います。
なので、大逆転勝利は確かに気持ちがいいですしそれがアウェイでかつこれまで一度も勝ったことがないスタジアムであればなおさらですが、そうは言っても冷静に考えれば「3点取って逆転したことは評価できるがその前に2失点すんな」という印象で、正直ディエゴがいなくて助かったなぁと思いました。
しかしどうでもいいけどノブリン(石崎監督)って声が甲高いですね…。