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2007年6月15日

もってけ!キーパーふく

 こう見えても意外と忙しいので、まだ愛媛戦は見てません。各所を見ている限りはとんでもなくアレな試合だったらしいので、ひょっとしたら見ないほうがいいのかも知れませんが、世の中には「毒を食らわば沙羅曼蛇」なんて言葉もあることですし、出されたものは残さず食べるのが礼儀だと思って頑張って見ることにします。で、今日はその前にニュースから。試合のネタ以外で更新するのけっこう久しぶりだったりする。

 で、既に皆さんもご存じかとは思いますが、GK林卓人がベガルタ仙台に移籍しました。来年1月末までの期限付き移籍で、既に仙台入りし練習に参加しているそうです。ガンバ大阪へ移籍していった藤ヶ谷陽介の穴埋めとして、2005年にサンフレッチェ広島から札幌にやってきた林。移籍してきた頃は既に世代別代表で活躍し、2002年の最終戦での相川進也との壮絶な死闘で札幌サポーターにはやたらと印象が強かった林ですが、リーグ戦では下田の壁に阻まれなかなか出場機会に恵まれず、出番を求めて移籍してきました。札幌に来た時は持病のヘルニアの治療で別メニューだったにも関わらず、ものすごい闘志をまき散らしており、2005年の開幕前のキャンプで初めて見た時はあまりのオーラにちびりそうになったくらいで、すっかりタクティスタとなってしまったオレは今後10年は札幌は戦えると思ったものです。
 そして腰痛も癒え、札幌でのデビュー戦となった5月14日の「あの」水戸ホーリーホック戦で完封したあとはシーズンを通してゴールマウスを守り続けました。しかしこの年の成績は天皇杯含めて34試合の出場で45失点。失点は決してGKだけの責任ではありませんが、林本人にとっては不本意な数字だったのでしょう。失点を防ぎたいがために逆に空回りしてしまったのか、それとも無意識に腰をかばってしまうのか、はたまたエッチなDVD(通称・林コレクション)のせいなのか、いずれにしても翌2006シーズンも失点はあまり変わらず、 原にゴールマウスを譲ることもありました。もっともその 原も出る度に大量失点を繰り返してたんですが、ともあれそんな試合を繰り返しているうちにいつしか林の代名詞でもあったそのオーラもすっかり消え失せ、187cmの身体が妙に小さく見えてしまっていました。そして今季、大宮アルディージャから移籍してきた高木に守護神の座を譲るどころか、2番手キーパーの地位すらも天皇杯でいろんな意味で活躍した優也に奪われてしまいました。当然試合出場はゼロ。現在首位と好調のチームにあって、複雑な思いだったと思います。
 キーパーというポジションは他のフィールドプレイヤーと違ってたったひとつしかありません。言ってみれば一子相伝です。北斗神拳の正統伝承者が強さだけで決まるわけではないのと同じように、ゴールキーパーも単純な能力だけでは決まりませんし、よっぽどのことがない限りはとっかえひっかえするポジションでもありません。チームにとってみれば、よっぽどのことがあった時に困らないように同じくらいの能力を持ったキーパーを抱えておきたいでしょうけど、(特に控えの)選手にとってみれば同じくらいの能力なのに試合に出られないのは(頭で理解は出来たとしても)100%は納得できないでしょう。もともと林自身、出場機会を求めて広島を出る決意をした男。腰のケガもあったにせよ、そうじゃなければ大会直前まで五輪代表のゴールマウスを守っていたほどの選手が前年最下位という圧倒的な弱さを誇った札幌に来ようなんて思わないでしょう。ですから林自身もチャンスがあれば他のチームで力を試したいという気持ちはあったと思います。札幌としても現在正GKの高木は大宮からのレンタル選手で、来年も札幌に残る可能性ははっきり言って低いですから、林が今の時期に試合経験を積めるのであれば積ませておきたいところ。そんな折にシュナイダーのケガでGKが手薄となった仙台との思惑が一致したということでしょうね。
 とにかく、林にはこれでオーラバトラー復活へのとっかかりにしてもらいたいものです。なんなら相川をまた(略

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