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2008年2月 7日

アルセウ故郷に帰る

 気がつけば折り返し地点も過ぎて終盤に入ったグアムキャンプは、2月6日に大宮アルディージャとのテストマッチを行い、0-2で負けました。大宮は三浦監督の古巣でもありますが、報道などによればMFアルセウが相手にツバを吐きかけたりして1本目にいきなり退場、その後もろくすっぽチャンスも作れずにスコア以上の完敗だったようです。仁川戦でも東京戦でも中盤でいいだけボールを持たれていたという話だけに、三浦監督も「相手はメンバーが(昨季と)変わらず共通意識を持ってプレーしていたが、うちはバラバラ。今のままなら降格は確実(北海道新聞)」とすっかりおかんむり。で、この試合で退場したアルセウとの契約が解除となったという発表が本日ありました。公式サイトのリリースによれば、「本人のプレーに関する考えとチームが望むものとにある溝を埋められないと判断した」との理由で双方合意の上契約解除となったそうですけど、まぁ表向きの理由だというのは明らかでしょうね。柏時代もチームメイトを殴ったりするなど素行的に問題はあったのですけど、その程度であればかつて問題児の見本市だった札幌にとっては別段問題にはなりませんし、そもそもきっかけとして大宮戦での退場が理由でチームから契約解除を申し渡したということでもなく、退団の申し入れもアルセウ側だそうですし。まぁ真相は自分も知る由はないのですけど、いずれにしてもアルセウが退団したという事実は変わりません。というか、今までもレフェリーに「バカ」を連発してそのまま退団したり、「俺はロナウドより上」と言いはなって1試合しか出ないでいなくなったり、ススキノで暴れてひっそりと人が入れ替わったり、「ホームシックなので帰るね」と空港から電話してきてそのまま帰ったり、朝起きたら肩が反対になったのでブラジルに帰ったりと、こうして並べると笑っちゃうほどいろんな理由で退団していった助っ人がいましたけど、いずれもシーズン途中での退団。今回のアルセウはまだシーズンも始まってすらいないどころか、書類上は契約期間が2/1からなので、わずか一週間も持たずに退団という史上最速記録となりました。加えて、ビザの関係で来日が遅れてキックオフイベントにも出席できず、札幌入りして翌日にはグアムに向かったためほとんどのサポーターはまだその姿すら見ていないという、もはや都市伝説レベルです。三上強化部長によれば、「チームの一体感を求める上で、彼のこれ以上の慰留がプラスになるとは思わなかった(日刊スポォツ)」とのことですが、確かに「アルセウなんて選手は最初からいなかった」と思ったほうが何かと楽かもしれませんね。
 とはいえ、J1での実績を持っているのはアルセウだけだったんでちょっともったいないような気もしますが、報道がストライカーのノナトに偏ってたこともありますし、「めんこい」と「おでぶ」というキャラの立った他の2人比べれば、いまいち影が薄かったのも事実。数少ない報道を総合すると「足つって暴れて帰った人」という印象しかないですね。アルセウ退団を受けて新しい選手を早いところ連れてくるのか、それともこのまま焦って補強をせずシーズンに突入してから足りないところを補強するのかはわかりませんが、どのみち外国籍枠を使わずに残留を果たせるほど選手層の厚いチームではないですから、誰か来ることは間違いないでしょうね。この際ククト星人でもフレイムヘイズでも対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースでもいいのであっと驚くような補強を期待したいところですね。

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野幌侍:

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