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2008年5月 8日

だめすぎ

2008年Jリーグディビジョン1第11節
コンサドーレ札幌 1-3 東京ヴェルディ
得点者:札幌/助っ人
     ヴェルディ/助っ人×3

ゴールデンウィークシリーズを3連敗と全くいいところなしの札幌は、そのGWシリーズ最終戦、ホームでの東京ヴェルディ戦を迎えます。昨年ヴェルディでプレイしてJ2得点王に輝き、川崎フロンターレに復帰したものの関塚監督との確執から同監督の心労を置き土産(時限爆弾)に川崎を退団して再びヴェルディに移籍した元札幌のフッキを擁し、札幌サポーターにとっては忘れたいのに忘れられない柱谷哲二監督が率いるヴェルディは、目下3勝5敗2分の勝点11で15位。現在勝点7の札幌が勝ったとしても逆転できるわけではないとはいえ、15位というのは当面札幌が目指すべき順位ですから、哲二監督とかフッキとか関係なくホームのここは是非とも勝っておかなければいけない試合。
 …だったハズなんですが、結果は1-3と逆に差を広げられる結果となりました。結論としては前半が全てという感じでしたね。サッカーにおいて3点のリードというのはほぼ安全圏と言われています。キン肉バスター返しみたいに相手の10倍のパワーがあればひっくり返せるでしょうが、人一倍残念な攻撃力を誇る札幌が3点のビハインドを負うということは、イコール負け確定と言っても過言ではなく、軽井沢にある滝は華厳ではないわけで、確かに昨季のドームでのヴェルディ戦では確かに札幌が4点取って勝ってますけど(最終的なスコアは4-3)、その時は逆のパターンで札幌が前半の早い時間に3点のリードを得たことが大きいですし、しかもそれは相手のミス絡みからのもの。ヴェルディのディフェンスが比較的脆いとはいえ、そうそうリスクを冒してこない相手を無理矢理こじ開けて3点4点をぶち込むような芸当ができるチームであれば今頃こんな順位には沈んでないわけで、実際その通りに後半1点を返すのが精一杯。しかし落としてはいけない試合を落としたこと以上に、前半の壊滅的な内容は糸色先生ならずとも絶望させるに充分でした。
 元気がケガ、謙伍が大不調、ノナト大銀杏な現状のFW陣において、ダヴィが出場停止を喰らっていた浦和レッズや京都サンガFC戦は、本来はFWではない大伍とクライトンを2トップに並べたのはまぁわかるとしても、浦和戦では2点入りましたが得点者はMF砂川とDF柴田。全体でもシュートはわずか6本に終わっており、京都戦に至っては最初のシュートが試合開始から1時間後というゆっくりしまくりの攻撃を見せ合計シュート4本と、はっきり言えばこの2トップはぜんぜん機能していません。実際クライトンが中盤に下がった京都戦の後半およびこの試合の後半は、まがりなりにもチャンスが作れていたことからも、クライトンはやっぱり中盤で使うべきではないかと、素人目から見ても思うのですけど、この日もやっぱりダヴィとクライトンの2トップで試合スタート。

 チームで一番テクニックとキープ力のあるクライトンをゴールに近い位置に持ってきて前でのポイントを作りたいからなのか、それともボランチとしては攻撃的なタイプであるがゆえに、守備面を考えると中盤に置いておくのはリスクが高いからなのかはわかりませんが、前者が理由だとしても、そもそも中盤でボールをキープできないため前線にすらボールが行かず、結局クライトンが中盤に下がってくることが多いので逆に前線が薄くなって、結局攻撃できないことが多かったですし、後者だとしても、それで守れていればいいですけど、その代わりに入っている選手、具体的にはマーカスとかマーカスとかマーカスとか、あとマーカスが現状まったく守れていないどころか確実に失点の起点になっているようじゃ本末転倒どころの騒ぎじゃないですし。
 まぁマーカスだけが悪いというわけではもちろんないんですが、とはいえダブルボランチのファーストチョイスが芳賀主将である以上、合い方として「クライトンボランチ」を捨ててまで起用されている期待に応えていると言えるレベルではないマーカスをスタメンで起用したこと、及び強靱な体躯を誇るフッキやディエゴのいるヴェルディの攻撃陣を相手に、DFラインから柴田を外して平岡を起用なんて、まごまご以前にミドル級のボクサーにライト級の選手をぶつけるようなものというか、キング・ザ・100トン対ミートくんみたいなもんと思うんですけどね。で、結果前半だけで3失点。こちらのシュートはゼロ。まぁ見事なだだすべり。
 マーカスと容臺を外して宮澤と柴田を入れ、クライトンを中盤に下げ、宮澤とダヴィの2トップ、平岡を右サイドバックにした後半はいい形をそれなりに作れていました。最初からそうやってろよと思ったのは自分だけじゃないんじゃないかと思います。むろん後半に攻めることができたのはヴェルディが流し気味だったこともあるでしょうし、終始ペースを握っていてもゴールは結局はクライトンの1発だけだったように、最初からこの布陣であれば勝てていたとは言いませんけど、少なくともただの1本もシュートを打てないような無残な状況にはなってなかったように思います。そういう意味ではつくづく残念極まりない試合だったと思います。少なくともヤンツーや去年の三浦さんの采配や選手起用に関してはそれなりにその理由を推測することはできていたんですけど、ここ数戦の起用はちょっとわからない部分が多いです。選手のコンディションなどについてはわからないことのほうが多いので、もしかしたらもっと裏の裏で何か理由があるのかも知れませんが、次の試合以降、それなりに納得できるメンバー構成を期待したいですね。

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