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2008年10月28日

思い残すことはない

2008年Jリーグディビジョン1第30節
川崎フロンターレ 1-2 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/ダヴィ
     川崎/中村、谷口、ジュニーニョ

 等々力で1点とったどー!

 Jリーグになってからここ等々力競技場での川崎フロンターレ戦では、1度も勝ってないのはもちろん、ただの1点も取れていなかったということはここで何度も触れてきたとおりですが、既に降格が決定した今、自分が札幌に求めることは「J1でやり残したことをやっておく」ということです。そのひとつがこの等々力でのジンクス破り。とはいえ、等々力に限らずホームゲームを含めてもJリーグになってからリーグ戦では1回も勝ってないですし、ましてや今の戦力と状態で川崎にアウェイで勝つというのはさすがに少し厳しいですから、それを踏まえた上でこの試合に求めることは「とにかく1点は取れ」というただひとつ。その期待通りに等々力で1点を取ったのですから、7連敗だろうが最下位決定だろうがどうでもいいんです今更。おまけに、この試合のスカパー!の実況は、個人的ランキングナンバーワンの倉敷保雄アナウンサーでした。もう思い残すことは何もありません。

 試合そのものはね、中村憲剛うめーとか34番はえええとかチョンテセ強えとか今日はジュニーニョの日じゃないなとかほとんどフロンターレの選手しか印象に残っていないんですが、札幌のほうはといえば、降格が決定してから最初の試合。今季よりも来季を見据えての戦いにウェイトを置いた場合、「J1での経験を積ませるために若手を起用する」なんてやり方もあるんでしょうけど、それでも同じくらいの力を持った選手がベテランと若手で2人いる場合は若手を優先する、というのならまだしも、試合に出すまでには至っていないような選手に「ただ出番を与える」だけのものではあってはならないと思います。もちろん試合でしか身につかないことは多々あるとは思いますが、だからといって試合に出すことがメリットばかりかといえばそういうわけでもなく。ヘタをすればただ単に自信を失うだけの結果に陥る場合だってありますし、そもそも試合に出すだけでレベルアップするなら2005年とか2006年は昇格争いくらいはしてたに違いありません。それに、ここまで来てメンバーなりシステムなりをちょっと変えたところで何かが変わるくらいのチームなら、たぶん最速で降格を決めたりはしていないと思いますので、「そのときのベストメンバーでいく」というのもそれはそれでいいと思います。
 とはいえ、これまで飽きるほど見てきた「ボールを支配されなんとか跳ね返しつつもそのうち隙を突かれて失点し、あとはその繰り返し」って感じで、三浦監督の「(降格は決まっても)いつも通りに戦う」という言葉を寸分の狂いもなく実践してくれたのを見ると、もう少しなんか違う姿を見せて欲しかったとは思いました。

 あと試合とは関係ないところで、春のナビスコカップの試合は所用でいけなかった自分にとって、この試合は2003年以来実に5年ぶりに等々力競技場に来ました。ここ数年のオレはアウェイ戦でもだいたいメインスタンドやバックスタンドで試合を見ることが多く、この日もバックスタンドのチケットを買っていたんですが、試合前にゴール裏に顔を出しに行こうと思ったら、今は等々力でもアウェイサポーター席は隔離されちゃってるんですね。J2の時は余裕でバックスタンドにも行き来できたんですけど、J1では無情にも樹脂製の格子に阻まれ向こう側に行けず。思わず「ひとりビルマの竪琴ごっこ」でもやろうかと思いましたが、J1ってやっぱりダメだ。これまでも問題はいろいろと起きてるんで、運営側としてはやりたくなくてもやらなければいけない措置なんだとは思いますが、あそことかあそことかあそことかがいっつもなんかやらかすからって、画一的にやられると何となく気分はあまりよくないですよね。別に札幌のサポーターがとりたてて行儀がいいなんて言う気はさらさらありませんけど、少なくとも自分が知る限り、札幌のサポーターがアウェイでホームチームのサポーターと警察沙汰になるような問題は、たぶん起こしていないはずです。選手ともめたってのは何度かありますけど。
 ですからいっそのこと、隔離壁を固定にするんじゃなくて、可変にしたらいかがでしょうか。つまり、問題のほとんどないチームをホームに迎える場合は、隔離壁なしか、もしくはあっても行き来はできる。逆に問題のあるチームの場合は、その度合いによって「アウェイ席の側に」隔離壁を広げていくのです。当然アウェイ席は狭くなりますが、それは自業自得ってことで。問題を起こさなければ徐々にアウェイ席も広がっていきます。名付けてダイナミックバリヤー。結構いいアイディアだとは思いませんか。少なくとも秋春制の無理矢理な解決策よりはよっぽど検討の余地があるように思いますけど、まぁどのみちもうJ1なんて関係ないからいいや。こんなことまでしなきゃ試合できないようなリーグなんてこっちから願い下げだ! フン!

 最後に、バックスタンドの柱にアウェイゲームツアーの案内ポスターが貼ってあったのですけど、第29節の清水エスパルスと第31節の大宮アルディージャという対戦チームにちなんでつけられたツアーのタイトルが「きまくれ! オレンジロード」だったのを見て、このチームには一生涯かなうことはないだろうと思いました。

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コメント (2)

熊サポ:

いつも問題起こすチームは決まってるんだしその案はいいと思います。うちも今は行き来自由ですが来年になったらどうなることか・・

通りすがり:

ええっと、、スコアが、、札幌、勝ってますよ・・・。
こんな日が来たら本当に思い残すことはないのに・・。

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