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2009年2月21日

新主将決定

 Jリーグの開幕まであと2週間となった本日、今季のチームの主将と副主将が決定したという公式発表がありました。ノブリンの言うとおりに選挙が行われたのかどうかはわかりません(たぶん明日の新聞で出るでしょう)が、注目の新主将はMF上里一将。そして副キャプテンは石井謙伍と中山元気ということです。
 宮古島初のJリーガーとして宮古高校から2004年にコンサドーレ札幌に加入した上里は、高校時代までは全国的にはまったくと言っていいほど無名の存在でした。しかしルーキーイヤーから徐々に頭角を現してレギュラーの座をつかみ取るようになり、その年の天皇杯ではJ1のジェフユナイテッド市原(当時)戦でプロ初ゴールを挙げるなど予想以上の活躍を見せました。2年目もさらなる飛躍が期待されましたが8月に十字靱帯断裂の大怪我を負い、その後ほぼ1年を棒に振ってしまいます。2006年に復帰するも怪我前とのイメージとのギャップに苦しんだのかなかなか元のパフォーマンスを取り戻すことができず。三浦監督となってからはトップ下を置かない3ラインシステムにあって、もともとは攻撃的MFで守備のあまり得意ではない彼になかなか出番が回ってきませんでしたが、課題だったフィジカルの弱さを克服した昨季終盤あたりから再び試合に出られるようになり、今年はさらなる飛躍が期待されています。
 早生まれのためまだ22歳と、コンサドーレとしてはもちろんJリーグ全体としても異例の若さでの主将就任ですが、実は彼ももう6シーズン目と、生え抜き選手としては2001年加入の曽田さんに次ぐ2番目、チーム全体としても2003年加入の砂さんに次いで3番目の在籍年数の長さとなります。それだけ人の入れ替わりが激しいということの裏返しでもありますし、早い時期から主力の座を掴んだのも2004年から始まった「もうほんとにお金ヤバいっす贅沢は敵っす作戦」、いわゆる「五段階計画」による極端な若返り政策が背景にあったこともありますが、それでもその年加入した強化指定の権東勇介を含む6人のルーキーのうち、今でもチームに残っているのはこの上里だけ。ある意味今のコンサドーレ札幌というチームの象徴とも言える選手だと思います。もちろんプレイ面でも、その左足から繰り出されるフリーキックは強力。まぁこの間の練習ではその強力さはいけにえくんの暗殺に向けられていたのですが、さらにパワーアップしたことで引いて守りを固めてくる相手に対して彼の必殺ミドルシュートが役に立つことでしょう。J2ではそういう相手も少なくないでしょうしね。
 そんなキャプテンマークを巻いた「スーパーカズゥ」のお披露目は明日沖縄で行われるFC東京とのプレシーズンマッチ。おそらく故郷・宮古島からも多くの友人や親戚が見に来るでしょうから、「札幌は入団の時に無名だったほうが伸びるの法則」の先輩である今野泰幸の入る東京に一発きついのをお見舞いしてあげて欲しいですね。そしてこれから彼がどのようにチームをまとめていくかはわかりませんが、副主将のメンツ構成を見ると、きっと上里自身もうちなーぐちにちなんだタイトルのブログをやらされることになると思います。
 ちなみに「上里」という苗字は宮古島ではけっこう多いらしく、そこかしこに上里という表札の掲げられた家があるそうです。今季京都サンガFCに加入した上里琢文選手(宮古高)も、同じ苗字でも血縁関係はないとのこと(まぁ先祖をさかのぼりまくればいつかは当たるかも知れませんが)。

 さてそのプレシーズンマッチですが、新聞報道などによれば、どうやら13日に膝を痛めて別メニュー調整が続いていたFW紀梨乃も復活し、今季初めて助っ人カルテットが揃い踏みとなるようです。ダニルソンも2回目の浦項(2月19日・0-1で敗戦)で復帰していますが、まだ連携面に課題を残しているようですので、いきなり噛み合うとは思いませんが、この試合で今季の布陣がだいたい見えてくると思います。

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